肉離れ(にくばなれ)とは、筋肉の線維が引き離れることをいいます。

太ももやふくらはぎに多く発生し、歩けないくらいの激痛が伴うことも。痛めた筋肉繊維の間に血が固まってしまうので、内出血の跡で紫色になってしまいます。私の実体験をご参考下さい↓

肉離れを起こしたら?!一人でできるアイシング・包帯固定・テーピングの最適な処置をご紹介

当院では、スポーツをしてる学生の方が「走っている最中に痛めてしまった」と来院することが多いです。

【男子大学生-野球部】

・盗塁をしようと走り出した瞬間
・太もも後ろを痛めて来院
・歩いている時や、階段を降りる時に痛む
・体重が足に乗ると、痛みが強い

確認していくと、痛い所が少し凹んでいて内出血もありました。

肉離れのレベルとは?

肉離れは筋肉の線維がちぎれて起こるので、どのくらいの角度かで酷いかが分かります。


画像参照:足立慶友整形外科

太もも前面の場合

うつ伏せになって膝を曲げます

レベル1-床を水面に膝が90°以上行く
レベル2-90°~45°の間
レベル3-45°いかない

太もも後面の場合

仰向けになって、膝を伸ばしたまま上げていきます

レベル1-床を水面に70°以上上がる
レベル2-70°~30°の間
レベル3-45°いかない

ふくらはぎの場合

立った状態で行います

レベル1-伸ばしたい方の足を後ろに、膝を曲げないまま痛みが軽い
レベル2-膝を曲げていれば痛みが出る
レベル3-膝を曲げても痛み、つま先立ち出来ない

もしもケガをして、レベル2以上であれば、患部の圧迫固定が必要となります。

 

当院での治療

①アイシング(RICE処置)

袋に氷と氷が半分埋まるくらい水を入れ、熱を持っている所全体を冷やすことができます。

直接あてると凍傷になる可能性があるので、タオルにくるんで当てましょう。

熱を持つと炎症が悪化してしまうので、2.3日は1回に10分を2セット、熱感や腫れが引かない時は3回行いましょう。

②電気治療

血流を改善させ、傷めた筋肉の修復作業を促進します。

上図は左太もも肉離れの治療風景

血流の流れが良くないと痛んでいるところに治す成分が届かない為、日々のケアが大事です。

④超音波

熱と振動を利用して痛めている奥まで届き、痛めた筋肉繊維を修復します。

およそ3~5回で内出血が薄れていきます。

③マッサージ

痛みが強い時は、直接は押せません。周りの筋肉を中心にほぐします。

周りの筋肉はそこを庇おうと常に頑張っている為、疲れてしまうんですね。電気治療では筋肉の表面を主に刺激する為、マッサージでさらに奥まで筋肉の状態を良くしていきましょう。

⑤固定(包帯・サポーター・テーピング)

当院では状態、患者様の事情も考慮した上で、最適の物を選び症状をカバーしていきます。

サポーターも数種類あり1度つけて確認しながら、選ぶ為買ってから合わない事はありません。

テーピングも色が数種類あり好きな色を選ぶことができます。大会等で色の規定があったとしても対応することができる。

⑥リハビリトレーニング(ストレッチも含む)

痛みがある程度無くなってきてから徐々に行なっていきます。今までストレッチはやってはいけないとされてきましたが、最近ではある程度痛みが引くと安静によって筋肉が固くなってしまうので、積極的に動かしていくという考え方になっています。

肉離れを2度と繰り返さないように、痛みが無くなった後が大切になります。

 

リハビリ方法

太もも前面の筋肉の場合

・等尺性運動

イスに座り両足首にゴムバンドを巻く。痛めた方の膝を伸ばしていき、膝を90°にしたところで、ゆっくり戻していく。 10回×3セット

※膝は伸ばすよりも戻す方をゆっくりしていくと効果的です。

太もも後ろの筋肉の場合

・ブリッジエクササイズ

 

仰向けになり膝は曲げておく。手は手のひらを下に少し広げる。そこからお尻だけを上げる。

※お尻を上げた時に膝から頭まで一線になるように、すると効率がいいですよ。

ふくらはぎの場合

・カーフレイズ

段差のあるところで行うとなお◎

 

つま先に重心をかける為に、段さを利用して踵を浮かせる。この状態からつま先上げをする。

※踵が浮いている事により、つま先重心になる為、ふくらはぎの筋肉を効率的に鍛えることが出来ます。

大学生の患者さんもこのリハビリを一週間。痛みが落ち着き二週間後に競技に復帰できました。

 

何故肉離れが起きるのか?

治ったばかりの頃にいきなり動いてしまった時です。

痛みが引いたからといって、リハビリをせずにスポーツ復帰をしてしまうと再発する恐れがあります。

そうならない為に、国家資格を持った私達が状態を考慮しながら、リハビリの強さを確認しながら進めていきます。

・筋疲労

疲れが溜まると、動きが悪くなりますね。この状態で動かしてしまうととても危険です。

・筋肉の柔軟性低下

筋肉の動かす範囲が狭いと、急な動きに対応出来ず切れやすくなります。

・ウォーミングアップ不足

ウォーミングアップをしないと、筋肉は始めから最大限に力を発揮できません。身体を繰り返し動かすことで、だんだんと力を増すことができますね。無理やり動かすことで、筋肉を痛める可能性が上がる。

その他にも、筋肉は様々な状態で、痛めてしまいます。

・こむら返り…【筋肉が攣った】

原因としては疲れが溜まってしまったり、ミネラル不足で血流の流れが悪くなると起こりやすいです。

特に、冬の冷えも関係してくるので攣ることが多くなります。

・筋挫傷

直接何かにぶつかった、強力な力で叩かれて内出血します。

この場合打撲(打ち身)と症状が似ていますが、打撲は皮膚の下の組織が出血すると起こる症状です。

・筋、腱断裂

筋肉全て、腱の線維が完全にちぎれている状態のことを表します。

炸裂音と同時に激痛が走り、脱力感がでる。アキレス腱断裂と同時に起こる場合があります。内出血もひどく断裂した所は陥没している。

あまりにも重症の場合レベル3は松葉杖が必要になります

松葉杖の上手な使い方~階段・トイレでの注意点

 

まとめ

肉離れは急に起こることが多いですが、その前にも

・ウォーミングアップ不足
・疲れが溜まっている
・身体の柔軟性が低下している

これらの要因が重ねって肉離れが起きます。日々の生活でケアをしながらケガのしにくい体づくりを行っていきましょう。

再発した場合「また同じ所を軽く肉離れしちゃった」と治療院に行かず放置していくのも良くありません。

スポーツしている方がすぐに肉離れを起こしてしまっては、運動できない時期が長くなり、後々辛い思いをしますね。

私もケガが多く、練習できない期間が長かったため、ほんとに辛い思いをしました。

この経験を少しでも皆様に伝えられるように、是非当院で治療して頂けたらと思います。