先日、ミニバスの練習中に足首を捻挫してしまいました・・・毎度お馴染みの足首捻挫です。くるぶしの下に内出血が目立ちます。

右のくるぶしが異様に腫れているのがわかりますね?

触るとブヨブヨします。丸く盛り上がっているてっぺんを押しても痛くはありません。やや下側を押すと、とんでもなく痛いんです。

↑右くるぶし写真

内側に捻った時は激しい痛みを感じました。

↑内くるぶし写真

ミニバスの選手と5対5の試合中、子供とぶつかりそうになってしまったので急な切り返しをした時にグキッと・・・。

今も足を動かすと顔をしかめてしまうような痛みはありますが、何とか歩けています。

受傷後直ぐパンパンに腫れて、足が動かなくなってしまいました。
その日はずっと、右足でケンケン状態です。
準備運動不足かな?とも反省しているので、運動前は入念にストレッチが必要だと痛感しています。

右足首と左足首を比べてみて腫れ具合がよくわかります・・・

なぜこの様に腫れてしまうのでしょうか?

詳しくはこちらをご参照ください→腫れや変色が気になる!足首の構造とは?

足首は沢山の靭帯で補強されています。この靭帯が切れたり、傷ついてしまうと、人体が治そうと治す成分を搔き集めるからなんですね。

捻挫後は直ぐにRICE処置のアイシングを15分以上!

応急処置の仕方として、大きな腫れ・痛みを和らげる為に、まずは患部を冷やして下さい。

バケツに氷水を作って、足をバシャッと入れましょう。足首まで浸かるくらいの氷水が望ましいです。

できなければ、氷嚢・ビニール袋に氷を詰めたもので冷やしましょう!

捻挫をした時は、直ぐにでもアイシングをすると、後の治る速度・日数を大幅に短縮できます。

詳しくはこちらをご参考下さい→捻挫をした時の正しいRICE処置方法

このような形で患部にしっかり冷えていることを確認してください。
約15分~20分耐えましょう!

心臓よりも高い位置に拳上すると、腫れが引きやすくなります
睡眠時には枕や座布団を工夫し、足を高く寝てみて下さい。

アイシング後~超音波や電気治療で腫れを抑えます

足首の捻挫によく効く超音波治療です。

内出血による腫れを抑え(赤血球を散らす)白血球の働きを促進させます。

途中でズーンとよく響くような痛みがありますが、音波で細胞を超振動を起こしているんですね!効いている感じがしますよ!

捻挫をしたら、サポーターよりも包帯の固定の方が早く治ります

私たちの職業は、数あるサポーターがありますが、敢えて昔ながらの包帯を使います。

この包帯のメリットは、患者さん個人の症状度合いに合わせた適切な圧迫を調節できる点です。

腫れを引かせる為に、下記を使って圧迫していきます。準備する物は

①包帯
②オルテックス(青色の物)
③湿布2枚
④あみあみ包帯

まずは湿布を貼っていきましょう。

写真のように切れ込みを入れると剥がれにくくなるので、当院では湿布の四方を1センチ程度ハサミを入れて、患者さんに貼らせて頂いております!

患部に当たるように2枚貼っていきます。

次にオルテックスで圧迫していきます。

オルテックスという青い包帯を見たことはありますか?

病院でのギプス固定の下地に使うことが多いですが、腫れが一気に引いていく魔法のような優れものです!

柔らかい繊維の物ででクッションを作り、軽度圧迫すると腫れが引きやすいんですよ!

湿布の上に、オルテックスを巻き終えた感じがこちらになります。

次に包帯を巻いてみましょう。

包帯を巻く際の注意点は、患者さんに足首を90°に保ってもらうことが重要です

白く柔らかいのびる包帯(弾性包帯と言います)を使って、オルテックスの上から更に圧迫させます。

足底から足首に巻く時は、足首を垂直にしてテンション(すこし引っ張る)をつけて巻き付けます!

テンションが弱いと足が固定されてないような感じで気持ち悪く、痛み・腫れが軽減しません。

また、足首が90°以下になると、靭帯が正しく密着せずに治る恐れがあります。いわゆる【靭帯が伸びた状態】にならない様に気をつけてましょう。

適度に圧迫・固定され、関節の動揺性が無ければOKです!

巻き終えたら、あみあみ包帯で剥がれ防止をします。

巻き終えた感じがこちらです。

※画像は女性の代替えですが、概ねこんな感じです!

試しに歩いてみました。

けっこう歩ける!

圧迫された感じもしっかりあって、歩くのに不安がないので安心です。

これでも痛い!という方はこの上にガッチリとしたサポーターを加えます。

また、次の日が大事な用事がある!試合に出なければならない場合・・・過度の負荷を与えない為にも、固いサポーター・テーピングもお勧めいたします。

足首を捻った次の日に、外くるぶしが紫色になる?!

治療1日目から腫れは少し引いてきて、歩行も楽になってきました。

まだ走ることはできませんが、日曜日には審判があるので頑張って治したいと思います!

アイシングすることは怠らず、捻挫から約2~3日は良く患部を冷やして下さいね。

どうしても氷で冷やすことができない状況であれば、湿布が効果的です!

1日目は包帯を使用して固定をしていきましたが、明日はどうしても審判の任務がある為、2日目からはサポーターでガッチリと固定をします。

何だかくるぶしの下の色が変わっているような・・・

赤い色の浸食が広がっています。

気づかぬうちに紫色に変色・・・内出血を起こしたのですね。

ここを押すと「ギャー」と叫びたくなるような痛みです。

更に、足首を地面に向ける(底屈)すると同じく「ぎゃー」となります。

内出血している外くるぶし周辺を超音波で治療していきます。

経験したので言えますが、私の場合、捻挫には超音波が一番良く効きました!

内出血している部分に当たるとツーンと痛いですが、我慢すれば早く治るんだ!と信じて、5分程度耐えに耐えてました。

この超音波後には、紫色がキモチ薄くなっている感覚でした。

重度な捻挫の場合などは、クッションとサポーターで歩きやすくします

明日はどうしても歩かねばならない用事(私の場合はミニバス審判)があるので、固定をしていきます!

当院で使用する物はこちらです。

①固定用サポーター
②湿布
③オルテックス
④ストッキネット

ちなみに、足が赤くなっていると思いますが、アイシングでガンガン冷やした結果です。

皆さんも足の皮膚が赤くなるまでガンガンに冷やして下さい。

では固定をしていきましょう

魔法のオルテックスを足のサイズに合わせて準備をしていきます。

今回はサポーターの下にクッションを入れるのでその準備です。

クッションがあるとないとでは、次の日の腫れ具合が全く違うので、柔らかい素材のクッションは捻挫に必需品ということになります。

オルテックスが緩まないようテーピングを貼ります。

その上から包帯をかぶせて魔法のクッションの完成です(一応企業秘密的な)

クッションの大きさは、15センチ程度が目安です。

小さすぎても、圧迫される面積が狭いと効果がでないので、キモチ大きめに作っていきましょう。

ここから足首に巻いていきます!

切れ込みを入れた湿布を患部に貼ります。

その上から靴下をかぶせちゃいましょう。

※重度な場合は、ここで包帯を巻いた上に更にサポーターを巻きます。

足首固定用のサポーターをガッチリ着けます。

着ける時は、足首を直角にするのを忘れずに。

一番痛みがある場所に魔法のクッションを当てます。

サポーターを巻いていきます。

巻き方は説明書があるのでそれに従って巻いてもらって大丈夫ですが、テンション(やや引っ張る)をかけて巻くことがポイントです。

皮膚面をサポーター面に空間が余らない様にしてください。ゆるゆるにならないよう注意しましょう。

最後の紐は、足を直角にした状態中に、思いっきりテープを引っ張ります!

ここを引っ張らないと、靭帯が綺麗にくっつきませんので、集中しましょう。

巻き終えた感じがこちらになります。

クッションが入っているのでゴワゴワした感じになってしまいますが、強めに圧迫されていても痛くありません!

しっかりとホールドされている感覚に包み込まれています。

実際に歩いてみました。

今度は

9割がた痛くない!

これで明日の審判中も走れることでしょう。

サポーターだけの時と、クッションが入っている時と比べたら全く痛みが違います。

捻挫をした時は、魔法のクッションをご自身で作り、お試し下さい。

くるぶしの腫れが治まったら、安静せずに歩いた方が良い?

初日・2日目と比べ腫れが分からないくらい引いてきました。

昨日の練習でも多少の痛みが伴いますが、子供達とバスケを出来るくらいまでに復活しています!

紫色に変色していた内出血の部分も段々と改善され、走る・歩行にも支障なしです!

長期間固定しているよりも、痛みが落ち着き、腫れが引いてきましたら歩いた方が、老廃物を循環させるので早く治ります。

アイシングを怠らなければ、日を重ねるごとに腫れは改善!

昨日の練習後もアイシングをして痛み・腫れの軽減に努めました。

内出血を起こしている部分に当てて、血管を収縮させ出血の拡大を防ぎます。

寝る時も氷・アイスパック等を当てて寝てみて下さい。

少しでも早く治る様に自己管理が大事ですね!

上記の写真は、21日土曜日に撮った写真です。

まだぷっくり腫れがあるのが分かります。

この日は痛みもあり、変色もしていました。

お家の階段を昇るのにも一苦労・・・

練習でも動かせず、日曜日の審判大丈夫かなー・・

不安だらけでした。

日曜日の朝の写真です。

多少の腫れはありますが、紫色は無くなり、痛みも和らいでいます。

審判も好調で走りきることができました。

アイシングは勿論ですが、早期競技復帰を果たす為リハビリを行います。

特に現役でプレーをされている方は、筋肉を落としたくないですよね!

安静が一番ですが、痛みが回復傾向にある場合は行ってください。

早期回復を目指す為のリハビリ

歩けないくらい痛いという訳ではなかったので、どこが痛むのか・どうすると痛むのかを確認しながらゆっくり歩行を繰り返しました。

どこが痛くて何をすると痛むのかを知ることが大事だと思います。

患部の周りを血行を促進させる為にマッサージも効果的です。捻挫してから1日~3日は

①キンキンに冷えた水に足を突っ込んでアイシング
②寝ながら冷やす場合は心臓よりも上に拳上
③腫れを抑える為に圧迫

捻挫は内出血に腫れが起こることにより痛みを伴うので、①~③の処置は内出血を軽減させる為に重要なものになります。

痛みが引くまでやり続けて下さい!

自分がスポーツで使用する用具を自分により良い物に替えるのも怪我の予防に繋がります。

捻挫の多いバスケットでは、自分に合ったバッシュを選んでみて下さい。

自分の足を細かく機械で調べて、合ったバッシュを探してくれる専門の方がいます。一度お試しに測ってみてはいかがでしょうか!

歩行時はなるべく負担をかけないように!

「負担をかけないようにしたいけど、意識が薄れて気が付いたら足を付いてしまうよ・・」

という方はテーピング・サポーターをお薦め致します。

一人で行うのは難しいと思いますので、お近くの整骨院にご相談してみて下さい。

痛みが無くなっても再発を防止するため、不安が解消されるまでサポートを続けてみて下さいね。

競技復帰を早めに果たしたい方は、タオルギャザートレーニング・ チューブを使って筋トレをしてみたりと復帰してからも困らないように筋力をつけておきましょう。

「軽い痛みだし、腫れもそんなにないから走っちゃおうー!」

「内出血起をこして紫色だけど放っておけば戻るだろう!」 等

軽く考えてはいけません。正しい処置をして継続をさせないと何度も捻挫を繰り返す可能性が高くなります。

いわゆるクセになるという事です。

「軽い捻挫だろっ」と思っても病院・整骨院に行って診察を受けて下さい。

捻挫は靭帯の損傷ですが靭帯断裂になっている可能性もあります。レントゲン・先生からの医学検査をしっかり確認するのが良いですよ。

自分で捻挫テーピングをしてみる!セルフテーピングのコツ

以前トワテック社様からのご依頼で作成した動画になります。

部活での練習前や、ご自宅での早期回復に効果的なので是非ご覧ください。

捻挫に有効な超音波治療・テーピング等を行う整骨院に通院してみて早期回復を目指しましょう!

こちらにテーピングの記事を記載しています

足首の捻挫について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。

また最近では捻挫の女性もホームページを見て下さり、県外からも多くご来院になられています。実際の治療風景等も合わせてご覧ください。

ヒールで「グキッ」と足首をひねって転倒!歩くのも痛い!足裏と指先まで紫色だけど「7日で綺麗な色に戻す」方法

捻挫をしてからどうすれば早く治るのか?を詳しく書きました。今現在怪我によって日常生活に支障をきたし困っている・お悩みがある方はお気軽にご相談下さい。