バスケに限らずバレー、ハンドボールなどでもよくある突き指ですが、何故か当院では同じようにして受傷する症例が急増しています。

ご覧になっている方も突き指で辛い思いをしたかがいるのではないでしょうか?

親指にひびが入り、2週間の固定が外れた当日に来院され翌日に試合。しかし
まだ親指を伸ばすと痛みがあったためテーピングをして欲しいとの事でした。
今回は試合が連続していたことと、一過性の痛みでは無かったためセルフテーピングのやり方を指導しました。

実際に試合に出場し、活躍できたとご報告いただきました。

突き指であればこの巻き方で練習や試合には参加できるようになります。
ただし、治療と並行することが前提です。

 
 
 
 
 
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松倉卓也 テーピング研究家(@taping_researcher)がシェアした投稿

セルフテーピングのメリット

・試合ごとに新しく巻き直せる
・自分の好きな強さに調整可能
・テーピングの為に通院する必要が無くなる

自分でテーピングを巻ける様になるとこの様に大きなメリットがあります。
ただし、全ての場所、全ての症状を自分で巻けるわけではありません。たとえば「もも裏の肉離れ」は手は届くかもしれませんが、効果が出る様に自分で貼るのは難しいです。

逆に突き指や足首の捻挫などは自分で巻ける場所です。

特に、バスケやバレー、ハンドボールをやっていると指は巻く機会が多いだけに自分で巻けると便利ではないでしょうか。

巻き方の種類~親指~

指でもいくつも巻き方に種類があります。

・どの指か
・どんな怪我か
・何のスポーツか
・どのポジション界
・どんなプレースタイルか

以上のことを踏まえながら最適解を見つけ出して巻いています。

今回のように骨折の治療後にすぐ試合というようなパターンですと固定と動きのサポートの比率を4:6くらいにするのがベストであると考えているので上記のような巻き方になりました。

細かく解説すると

①低伸縮タイプのテーピングを使用。子供の場合10㎝前後、大人の場合15㎝前後を2枚用意し、それを縦半分に切り計4枚準備。
親指の手のひら側の第一関節から盛り上がりを覆い、手首の中央付近まで。

②親指の第一関節の手の甲側に角度を付けて貼り、①と盛り上がり部分で交差するように。

③②と同じ場所に指先に向かうように貼り、ぐるっと一周してつけ根の関節付近に。

④②、③と同じ位置から逆サイド方向に貼り、ぐるっと一周してつけ根の関節付近に。

~中指の突き指~

中指の突き指の場合はこちら。

①低伸縮タイプのテーピングを使用。
子供5㎝前後、大人8㎝前後のテーピングを用意し、更にそれを縦4等分に切っておく。
次に同じような長さで用意し、それを縦半分に切っておく。
爪の根元から指の甲つけ根までの長さで切り、縦4等分にしておく

②第2関節を中心とし爪の根本くらいから始まり、指のつけ根の手のひら側に貼る。
痛めた関節でちょうどクロスする様にもう一本。これを反対側にも貼る。

③爪の根元から指の甲の出っ張りに向かって貼る。

④上下のテープの端が剥がれない様に縦半分にしたテープを貼る。

裏はこのようになっています。

突き指は放置すると厄介

バスケのシュート、パスの時には親指は反ったり力が入ったりとボールを扱うたびに負担のかかる部位です。
ここにテーピングを巻くと強く力のかかった時以外はプレー中でも伸びすぎることはありません。
万が一、強く伸びることがあってもテーピングによる制限がかかっているので痛みは軽減されます。

突き指とは指の「捻挫」のこと。関節を補強している靭帯を損傷しているため、動かない様に固定する必要があります。
そんな中でも試合や練習をしなければいけない時に、最低限の動きを確保できるのでプレーの邪魔をしにくいです。

もしテーピングや固定をせずにプレーを続けていると、痛みがなかなかとれなかったりクセになっったりします。

未然に防ぐ為にもセルケアとして是非実践してみてください。