手の痺れ

「腕とか指先がチリチリする・・・」
「上を見上げると、手がジンジンしてくる」
「マウスを動かしてると、肘がビリビリする・・・」

腕の痛みには①頚肩腕症候群(けいけいわんしょうこうぐん)②頚椎症(けいついしょう)③頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばん)の3つが疑われます。他にも頚椎後縦靱帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこつかしょう)・黄色靭帯骨化症(おうしょくじんたいこつかしょう)等があります。

手に痺れがあり、かつ頸椎に問題があれば、身体検査で陽性となります。

似たような症状で、腕に響くような痛み、肘を使った後に痛みが現れる場合は『変形性肘関節症』(へんけいせいひじかんせつしょう)が主に肘の使い過ぎで現れます。肘の外側が痛む場合『上腕骨外側上顆炎(テニス肘)』テニスを行っている方にも多いですが、手を良く使う軽作業・パソコン作業などをやられる方に多い症状です。

手・指の痺れる箇所によって病気が違う!?

手・指の痺れ・痛みを詳しく調べるには、どこがどのように痺れているのか?がキーポイントたなります。

手の小指が痺れる場合=『肘部管症候群』
中指から親指にかけての手のひら側が痺れる場合=『手根管症候群』

①肘部管症候群

肘の内側で神経が圧迫されて起こります。
男性に多く、利き手側に起こるのが特徴です。

②手根管症候群

手首の所で神経が圧迫されて起こります。
女性の方に多い症状です。

主に有名な症例は2つですが、この他に手指の痛みと腫れからくる『関節リマウチ』『破壊性脊椎症』『脊椎腫瘍』があります。中年~高齢者女性に多く、血液検査等でリウマチと診断される場合があります。3つとも似ている為、視診だけの判断では難かしく、病院での精密精査が必要となります。

 

指の動きがギゴチナクて細かい作業ができない!

手に障害は無くても、動きがぎごちなくなるのは、頸椎を通る脊髄が圧迫されることを『巧緻運動障害(こうちうんどう)』といって、脊髄障害を疑う重要なサインになります。

脳内の神経伝達物質であるドーパミンが不足して、身体の動きが悪くなる『パーキンソン病』でも細かい作業ができなくなる事があります。

脊髄圧迫

巧緻障害とは?

①袖口のボタンが片方掛けられない
②服のボタンの掛け外しができない
③箸が使えない
④字が書けない
⑤ひもが結べない 等

このような症状が主として現れますが、全ての作業は利き手で行いますよね。
利き手に症状があるのであれば気付きは早いと思いますが、利き手ではない方に症状が出ている場合もありますので、ボタンの掛け外しの際は利き手ではない方も使いますから異常に気付くと思います。

 

ぶつけたりした覚えは全くないのに、手に力が入らない!

「痛すぎて手に力を入れることができない」
「痛みも無く、力も入らない。手がダラーん状態なんですけど」

【α、手に力が入らない状態】

①頚椎症
②頚椎椎間板ヘルニア
③頚椎後縦靱帯骨化症 等

【β手に力が全く入らない「脱力」している状態】

手や腕を動かそうとしても「うんともすんとも」言わない場合は、直ぐに脳外科を受診して下さい。脳梗塞・脳出血の場合があります。

 

破壊性脊椎症ってどんな病気?

はかいせいせいついしょう・・・強烈な名前の通り、骨・軟骨が破壊される病気です。
背骨に異常な淡泊が沈着し、骨形成に異常が起こり破壊に繋がっています。好発年齢は、40代半ば~70代の方に稀に起こる病気で、手足の痺れ、首(うなじ)の激痛が特徴

透析をしているとなりやすい

①血液透析を長く続けている方
②高齢で透析を受けている方

腎臓病・糖尿病の合併症等で腎不全になり、血液透析をしている方に多くみらます。
破壊性脊椎症は、透析治療を長時間続けている方に特有の病気で、背骨の中でも主に頚椎に異常が起こります。

シャント」を入れている腕から、血液を体内に循環させますね。時間的に3時間~5時間ですが、一日置きに週3日。睡眠とは別に横になる時間が多くなります。

この際にシャント側の肩コリ・頚部痛が多くなり筋肉自体も硬くなっています。可能な限り、軽めの運動やストレッチが必要になります。
水分を取るのにも制限がある為、汗をかかずに有効な体操があります。透析を受けている方は少し特殊な運動療法で改善できます。

痺れ・麻痺が起こっている場合は、骨の破壊が進行している場合があるので、神経・脊椎の状態を『エックス線検査』・『MRI検査』で進行具合等検査します。

透析をしている方の場合はこの病気を疑いますが、椎間板ヘルニア等の病気と似ている症状の為、鑑別が重要です。必ずしも、破壊性脊椎症であるとは限りません。

 

破壊性脊椎症の進行

椎体

破壊性脊椎症は早期~末期の3段階に分かれています。

①早期
☑椎体の縁にわずかな骨の破壊が起こります。この段階ではまだ症状がないことが多く経過を観察します。
②進行期
☑椎体の広い面に破壊が起こります。椎間版の破壊も進み椎体と椎体の間が狭くなる。
③末期
☑骨の破壊が進み、椎間板の消失・椎体のズレが起こってきます。

 

10年以上血液透析を続けていますけど大丈夫?

現在、透析技術は進歩していて、昔より破壊性脊椎症は起こりにくくなっています。ですが、1週間に3~4回の頻度で10年以上血液透析を受けている方は注意が必要です。

もしも首の痛みが慢性的にあり、手の痺れが常にある場合、担当医と相談して定期的に頚椎の検査をして下さい。

 

神経・脊髄の障害が無ければ、整骨院での治療は平気?

破壊が起こっていても、特に症状がなければ治療は必要ありません。痛みがあっても、神経脊髄の障害がなければ、保存療法(マッサージや軽めの整体等)で経過観察になります。

保存療法では、頸椎カラーを使用し頚椎への負担を軽減させます。

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「頚椎カラーをしても、まだ痛みが強いなー」

そんな時は、非ステロイド性消炎鎮痛薬等の薬物療法を行います。かなりの痛みがなければ、お近くの整骨院の先生に相談してみましょう。

 

ずれた頚椎を整復できる治療法はある?

牽引療法(引っ張る)や頚椎矯正(かためる)があります。

徒手療法で大方回復できますが、症状が進行していて「腕や親指の筋肉の脆弱」がある場合は手術が必要です。脊髄の圧迫症状が激しい場合は、手術で圧迫を取り除く必要があります。ずれた頚椎の位置を整復して除圧し、再びずれないように金属の器具で固定します。

頚椎固定

メリット・デメリットを病院側からのインフォームドコンセントをしっかり受けましょう。

手術が必要じゃないよー、圧迫は軽度ですよーと言われている場合は、基本的に整骨院での治療でOKです。

 

変形性頚椎症とは?

「寝違えたような首に違和感が……」
「首が曲がっているような気がしてならない!」 等

加齢と共に、椎間板が弾力を失って椎骨と椎骨の間が狭くなること。椎骨が変形したり、骨棘という トゲの様な出っ張りが現れたりする状態です。骨の間の神経が圧迫され、腕~手に痺れや痛みが出現します。
骨の変形のみで、痛みを感じない人もいます。

頚椎症3

頚椎症になると、腕や手のひら・指先まで痺れる様な感覚に襲われます。感覚は【ピリピリ・ジーン・はばったい・重だるい・刺されている様・電気が走るよう】と様々。

骨の変形や、椎間板が磨り減ったりすると脊髄を圧迫し、そのまま首の神経を圧迫→腕の神経も圧迫となります。圧迫されると一番上の画像の様な感覚領域に症状が出ます。脊髄を圧迫されているので、腕の痛みならず重い症状『頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)』なる場合もあります。

①巧緻運動障害

手指の細かい運動がぎこちなくなり、しづらくなります。
ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる等の症状です。

②上肢の筋力低下

肩が上がらなくなったり、肘が曲げにくくなったりすることがあります。
物を握る時に力が入らず落としてしまう状態に。

③歩行障害

脚がもつれるような感じ。
足がつっぱって、つまづきやすい。
階段の上り下りが困難となり、手すりを持つようになる等の症状です。痙性跛行(けいせいはこう)とも呼ばれます。

④後屈時痛

首を後ろに倒すと、首から背中が痛くなり痺れも増強します。

頚椎症5

首を後ろに倒した時に、上図の様に、ピンク色の部分(感覚領域)に痛み・シビレが出る方は注意が必要です。

 

変形が強い方は?

レントゲンやMRIでの精細な画像診断も必要な場合があります。
症状が強く、骨棘が変形又は出過ぎたりしている場合は、手術を行った方が良い場合があります。圧迫している骨自体を削る手術が必要になり、手の筋力脆弱を緩和できます。

 

頚椎症を改善するには「タオル枕」

1、自宅では、常に下向きの動作を減らす様に環境を見直す必要がある

2、クセにもなり難しいのですが、意識を変えることが大事

3、腕のストレッチが重要になります。特に三角筋を伸ばしたり、バンザイした状態から左右に側屈させたり、腕の内側・外側を伸ばしましょう。肩を大きくゆっくり円を描くように回すのも有効です。首にはなるべく負担が来ないように心がけましょう。

4、枕を変えることで、睡眠時間中に頚椎を正しい位置へ戻しておきましょう

整骨院で頚椎症は治るのか?

症状が早いうち、変形が少ない場合は治せます。
しかし変形が強く、骨が削れている場合は病院での治療が最優先です。手に力が入らない、痺れよりも痛みが強い場合も同様です。

痺れを無くす施術内容

1、頚椎から背中にかけて充分にほぐし、上肢の血流を促進

2、手のシビレがある方には、上腕二頭筋、三頭筋、三角筋を柔らかく

3、腕に血流の流れが感じた後に、首をゆっくり牽引

4、1分ごと、2分間隔と症状によって変わりますが、牽引することで圧迫されている椎間板を広げ

5、これを繰り返すことにより症状が緩和されますが、1週間に2~3回程治療が必要になります

 

手術後にまだ手の痺れが消えませんが?

手術をしても、手の痺れが一時は消えるがまた復活してしまう方がいます。医師の術式、技術が関係しますがリハビリをすれば確実に良くなります。原因としては、頚椎を支える筋力不足・手術痕の皮膚膨隆・首の筋肉過緊張が挙げられます。

まずは首の筋肉をほぐすのから初めてみましょう。

炎症した筋肉や疲れが溜まった箇所を和らげ、痛みを解消させます痛みが強い場合は、超音波も効果的!パフォーマンスUPにも有効です。

首・肩・手・腕の痛みや痺れについて分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。