腰痛がひどくなるのは春夏秋冬の中で「冬」なんですが、この冬前後が最も危険と言われています。
「季節の変わり目」って体調崩しやすいですよね。
「寒くて起き上がる時に腰が痛い!」
とお悩みの方が急増しています。寒いと自然に筋肉に力が入り、緊張して体温を上げようとする本能的な活動が行われているからなんです。
痛み等を身体に伝える『末梢神経』というのが僕たちの身体に流れていますが、寒さで筋肉が硬直すると神経が圧迫され傷つくことがあります。傷つけば痛みが身体に伝わるので、①肩コリ②腰痛③神経痛が起こるという事になります。寒い時は身体をポカポカに暖かくすることが一番なので
①洋服に貼るタイプのカイロ
②ヒートテック(ユニクロさんのヒートテックは最高に暖かいです)
③手袋・ニット・ネックウォーマー等の防寒具 等
を身に着けて寒さを感じないようにしましょう。
ヘルニア以外に6つの病名がある
腰痛が起こる原因・病気は沢山ありますが、多くは『腰椎』の問題と言えます。
「今まで腰痛はなかったのに、突然腰に激痛がッ!?」
突然腰に痛みを感じたら、ぎっくり腰等の『急性腰痛』を疑います。
慢性腰痛はひとくくりに『腰痛症』と言われますが、原因が分かればそれぞれ病名がつけられます。
α 比較的若い年代に見られるのが
①腰椎椎間板ヘルニア
②脊椎分離症・すべり症 等
β 中高年の方
①腰椎症
②腰部脊柱管狭窄症 等
高齢者では骨粗鬆症による脊椎骨折が腰痛の原因であることも少なくないのです。
C 糖尿病の方
が原因で腰痛が起こることがあります。
ほんのちょっとしたきっかけで腰に激痛が!
急性腰痛の多くは、ほんのちょっとしたきっかけで急に激痛がきます。
「重い荷物を持ち上げた途端、急にビキっと痛みがきた」
「身体を捻ったら、元に戻せないくらい激痛が!」
引き金となる動作には、
①重い荷物を連続して持つ
②かがむ
③腰をねじる 等
特に思い当たる誘因もなく痛みが引き起ることもあるのです。
または、腰椎に何らかの病気があり、加えて無理な姿勢をとって動作したために起こる場合もあります。
①椅子から立ち上がるのが辛い
②座っている時、やや前屈している方が楽だ
③痛くて歩くのも動くことすらできない。
①~③の症状がある場合は、急性腰痛(ぎっくり腰)の疑いがありますので、お近くの整骨院へご相談ください。
急性腰痛が起こると、強い腰の痛みで動けなくなったり・歩くのが困難になるといったように動作が制限されます。
症状には個人差がありますが、少し前かがみになったり、横向きで寝ると痛みが楽になる事が多いようです。
ぎっくりの詳細はこちら⇒
激痛で歩けない時の、自宅対処方法
ぎっくり腰などで腰痛が起こり、痛みが強い場合は無理に受診する必要はありません。
無理に動かないで楽な姿勢を保って安静にしましょう。
寝る時も腰を着けないように、横向きで寝る等して腰への負担を軽減させます。
安静期間はだいたい2~3日で、後はどんどん運動をして腰を動かしましょう。
しばらく安静を保っていれば、痛みは徐々によくなっていきます。そのまま腰痛が治ったという方もいらっしゃいます。気をつけて頂きたいのは、何日もゴロゴロ横にならないことです。
2~3日は安静してても、ずーと寝たきりはかえって回復を遅らせます。
動ける程度まで痛みが治まってきたら無理をしない程度に身体を動かしましょう。
動かしたりストレッチを行う方が回復が早い!
ストレッチ方法等お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
発熱があったりどんな姿勢をとっても痛みが和らがないようであれば、受診をしましょう。
猫背でいると次第に腰に重い痛みが…..
腰痛についてですが、腰痛でも色々なパターンがあります。
腰痛の方で一番多かった職業は、若い30代女性です。
力仕事の男性と思いきや、僕が見てきた中で最も多かった気がします。慢性の腰痛では日頃からの身体のバランス崩れの積み重ねなんです。
若い女性は、お洒落でヒールを履いてたりしますよね?
背伸びしながら歩いているようなものです。そうなると、バランスを取るために身体の要となる腰が頑張ります。
腰が後ろに反っている人もそうですが、身体の重心が前にいってしまうと、腰が踏ん張って、それが続くと、筋肉が固くなり、耐えられなくなり腰痛を引き起こす。
いつもヒール履いてる女性を見ると、ふくらはぎを見てしまいます(変な意味でなく)そうすると、なんて事でしょう、ふくらはぎが僕にほぐしてといわんばかりのパンパン具合です。
ふくらはぎがパンパンの状態が続くと、血行が悪くなり、むくみます。ふくらはぎは、血液を心臓に返す役割をしていて、そのためには、ふくらはぎの筋肉が伸び縮みしないといけません!その為には、筋肉がパンパンだと伸び縮みしません!
ヒールはなるだけ、ね。。。お願いします。今はエミューかアグのムートンですもんね。
座っていて脚を組んでしまうのは、NGです!
脚を組んでしまうと、骨盤が歪んでしまい、右と左の脚の長さがずれてしまいます。
筋肉の使い方のバランスも崩れ、どっちかの筋肉が頑張りすぎて、筋肉が固くなり痛めてしまいます。大体どちらかの筋肉が痛いという方は、脚の長さもずれてますね。。
骨盤矯正をすると腰痛が治るって本当なんです
骨盤の矯正をして、良くなったって方も何人もいます!!!骨盤の動きも大切であって、上半身を前に倒す際には骨盤も連動して、動かないといけません!
試しにどこか、壁に身体全体をピタリとつけて、そして上半身を前に倒して下さい!
・・・・・・・・・・・・上半身前に倒れないですよね?
もし上半身倒れた方いたら、規格外生物か、仮の人間の姿をした悪魔か。はたまた、ゴムゴムの実を手に入れた海賊か!
壁に身体をつけないと曲がって、つけると曲がらないのか?
先程も話しましたが、上半身を曲げる際に、骨盤が動いていて、壁に骨盤つけていると、壁が骨盤の動きを邪魔して、身体が前に倒れません!
ということは身体を前にかがむ動作
①物を拾う
②顔を洗う
③掃除をする
は、骨盤の動きやすさも影響します!!!なるべく今の動作は膝曲げてくださいね!
骨盤の動きが悪い状態で、身体をかがめてしまうと、骨盤は動かない、身体は曲がる、筋肉引張られる、筋肉痛める!と、そんな流れで、腰痛は、あなたの心をノックします!!!
何故、骨盤の動きが悪くなるのか?
原因は沢山あります。筋肉の緊張から骨盤の動きが悪くなるパターン。
骨盤には、色々な筋肉がついています。お尻の筋肉、腰から背中にかけての筋肉、太ももの筋肉、お腹の筋肉。これらのどの筋肉が凝り固まってしまっても、骨盤の動きが悪くなります。他の筋肉が動きの悪さをカバーすると、負担がかかり、遠い筋肉さえも痛めてしまいます。
筋肉でひっぱられた骨盤は、次第に歪みを生じ始め左右差が出てしまいます。これを骨盤の形状記憶と言います。
身体全体の筋肉の使い方のバランスが悪くなり、悪循環になってしまいます。
①脚を組む
②立った姿勢の時にどちらかに重心かけたり
③仏陀寝・横座りする
これらが原因で骨盤が歪んでしまい、形状記憶されてしまいますので、日常の生活でも気をつけましょう。
a,ズボンの裾が片方だけ傷んでいる
b,靴底のすり減り具合が左右違う
c,パンツがいつも片方上がってくる
そのままですと、身体の不調、筋肉の重だるさ、痛みにつながっていきます。骨盤周りの筋肉を緩め、位置を整え、骨盤の動きを良くする事ができますので、気になっている方いらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい。
急な腰痛でも必ずしも急性腰痛(ぎっくり腰)とは限らない!?
症状として腰痛が現れる病気は多数あります。中にも非常に重大なものもありますので見過ごさない事が重要になります。まずは、腰痛で早期に受診することをお勧めいたします。
①どんな姿勢をとっても楽にならない
②発熱・気持ち悪さを伴う
③冷汗が急にでるようになった
④気を失う 等
このような症状が出る場合も早期にお近くの整骨院等に受診をしてください。
起きている時は痛くないけど、寝ている時に何故か痛い!
「安静にしてても痛みがある」
「寝ている時が一番痛い!」 等
このようなときは、脊椎腫瘍・炎症による痛みを考える必要があります。
転移性脊椎腫瘍は、がんの治療経験のない人に起こる例もあるので注意してください。
若い人に多く強い痛みを起こす『腰椎椎間板ヘルニア』
腰に強い痛みを引き起こし、若い世代に多いとされています。
自然に治る事が多いのですが、重症の場合は手術することもあります。
椎骨と椎骨の間に挟まっているのが椎間板です。椎間板は中心部にゼリー状の髄核があり(濃いピンク部分)周囲を線維輪という丈夫な組織が形成されています。(薄いピンク部分)
椎間板の役目は背骨に加わる衝撃・体重を緩和するクッションを担っています。クッションに強い圧力が加わったり線維輪の弾力性が低下すると、破れたり割れて髄核が飛び出ることがあります。⇒『腰椎椎間板ヘルニア』
①前かがみの姿勢で長時間仕事をしている(デスクワーク)
②座り続ける時間が長い
③腹筋・背筋が弱い・肥満している 等
このような方に多く発症します。坐位が辛かったり腰から下肢にかけて痛みが響く場合は精密な検査が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアも安静にするだけで回復するの?
ヘルニアもほとんどが保存療法で回復します。痛みが激しい時はご自身の一番楽な姿勢で安静を心掛けて下さい。痛みがどうしても強い場合は『非ステロイド注射』『神経ブロック注射』等の薬物療法も効果的です!
※薬物療法で炎症・痛みを抑えすぎると回復期間が長引くことがあります。
慢性の痛みに対しては、温熱療法・牽引療法等の理学療法で軽減を目指します。
ぎっくりにもヘルニアにもコルセットでガードする!
腰を守る為に、コルセットを装着する方法もありますが、コルセットに頼りすぎると筋力の低下が考えられますので、長期間の使用はお勧めいたしません。装着する期間等は、先生に相談してみましょう。
選ぶには硬めが良いです。薄いのは骨盤が安定せずに却って悪化する場合があるからです。
腰痛・ぎっくり腰について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。