整骨院でヘルニアの次に多い症状が坐骨神経痛です。
「太ももの前側が痺れている」
「ふくらはぎから足の指先まで痺れる」
「お尻だけが痛むのよねー」
「お尻から足にかけてビリビリっと痺れを感じる……」
「長時間座っているとビリビリ・ジンジンして痛い…..」
等の訴えが多いです。
症状の中には様々な病気が隠れていることがあり、レントゲン検査では何も見当たりません。
坐骨神経痛とは、お尻から足にかけての痛みを総称した呼び名で、様々な原因によって圧迫・刺激されることで現れる症状です。
①腰痛
②お尻(臀部)
③太ももの後ろ(ハムストリングス)
④スネ
⑤足先 等
に痺れ・痛みが発症します。
これに似た症状もあり
若い方→腰椎椎間板ヘルニア(前屈をした時、腰に痛みがある場合)
高齢の方→腰部脊柱管狭窄(腰を反った時に痛みがある場合)
腰の部分に起こる異常によって坐骨神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれを引き起こすのです。
痛さの表現には個人差がありますが、ジンジン・ビリビリ・ツーン・ドーン等。
場合によって、麻痺による歩行障害を伴う場合があります。
ヘルニアよりも広範囲でずっと痺れている坐骨神経痛
「足先までいつもピリピリしている」
「太もも裏の張りが強くてつっぱった感じがする」
「スネが痺れると思ったら太ももに移った?」
ヘルニアの症状と似てますが、坐骨神経痛の方がヘルニアよりも痺れの感覚が強いようです。詳しい症状はこちらをご確認ください↓↓↓
・腰部や臀部などに筋肉の緊張がみられるケース
・片側の臀部・下肢に痛みや痺れが出るケースも
両側に症状が出ている場合
悪化すると肛門周囲へ痺れが生じ、排尿障害になることもあるので早急に病院へ行きましょう。
合併していることが多いため、的確な治療を早期に開始することが大事です。
足に痺れが出ていたら要注意!
①座る時、何をする時でも臀部(お尻)に痛み・痺れがある
②歩行時痛みが激しくて歩けない
③腰を動かすと、足の方まで痛みがある
④寝ている時でも臀部・足の痛みが激しい
⑤足だけでなく、腰も痛い 等
特に坐骨神経痛は中高年の方に多く見られます。
年齢を問わず臀部(お尻)から足先にかけて【鋭い痛み・痺れ・ふくらはぎの張り・締めつけられ感等】の症状が現れます。
足の一部分だけに強く感じることもあれば、足全体に強く感じる場合も。下図の赤線が坐骨神経ラインとなります。
坐骨神経痛のチェック表
①いつもお尻に痛み、痺れがある。
②足が激しく痛み、少し歩くと歩けなくなる。
③腰(身体)を動かすと足の痛みが激しくなる。
④安静にしていても、お尻や足が激しく痛んで眠れない。
⑤足だけではなく、腰にも痛みがある。
⑥身体をかがめると痛くて靴下が履けない。
⑦痛みやしびれ以外に冷感やだるさ、灼熱感(チリチリと焼けるような痛み)がある。
⑧足が痛んできて、立っていられない。
⑨太ももの外側や裏、ふくらはぎ、かかとに痛み、痺れが続いている。
⑩お尻が痛くて座っていられない。
⑪足の筋肉が左右差がある。
⑫足の裏に正座の後のようなジリジリとした不快な感覚がある。
⑬足の裏の皮膚が厚くなったような感覚がある。
〇=5個以上は疑ってみてください。
坐骨神経痛になる前の段階では、隠れた症状がある場合もあります。更に内臓疾患・進行性の癌(特に前立腺癌)でも同症状があったりもします。
もしも、現在内臓疾患があり、チェックにも当てはまる場合は迷わず医師に相談しましょう。
お尻の梨状筋(りじょうきん)が狭い?
様々な状態から坐骨神経痛になることが多い中、特に目立つのが梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)です。
軽度のものは大殿筋をほぐすと緩和されるケースがほとんどです。
しかし重度(梨状筋の詰まり具合)ですと、中々治りません。場合によって手術が必要になります。
1~4の順に重症度が違いますが、主に2までの人が70%を占めています。
4の場合は常に痺れっぱなしの為、歩行困難となります。病院からも手術を勧められるケースです。
自宅でできるリハビリ&ストレッチ方法~初級者向け~
①仰向けで寝ながらでも、座りながらでも結講です。
②仰向けで片方の膝を曲げ
③片方の脚の外くるぶしが曲げた片方膝に当たる様に組みます
④最初に曲げた膝側の太ももの裏を両手で把握
⑤そのまま、胸・お腹の方に引き寄せます。
そうするとお尻の筋肉が伸びます。
ストレッチの基本ですが、筋肉を伸ばす時は息を吐きながら「痛気持ち良い」感じで行って下さい。
頑張って無理にやってしまったり、いきなり回数を多くこなしたりすると、逆に筋肉を痛めてしまいますので『10秒伸ばして3セット』から始めて徐々に回数を増やして下さい。
こうして、お尻の筋肉の柔軟性をつけ、坐骨神経への刺激を緩和していきます。
⑥慣れてきたら、両手を膝上に置きグイッと胸に近づけます
⑦腰~背筋は真っ直ぐで、お尻から太ももが『ビリッ』と伸びる感覚が得られれば効いてます!
身体の硬い方は最初キツイですが、慣れれば気持ち良いです!!心地良いな~って感じる程度その姿勢を保ちましょう。
慣れてきたら20秒を目安に1日何回も行なって下さい。
臀部を伸ばすことが基本なので、伸びるポジションを見つけゆっくりと伸ばしましょう。
身体が柔らかい人・痛みが落ち着いてきた人・上級者の方へ
こちらは上級者向けですが、非常に効果があるストレッチです。
痛み・痺れがある程度落ち着いて大きなモーションが可能な方は是非試して下さい!
坐骨神経痛は「四股」で治せる!
長時間のデスクワーク等、長時間同じ姿勢を続ける事で坐骨神経痛の悪化を招きます。
座りながら「よいしょよいしょ」でストレッチをしてみて下さい。
①背もたれのある安定した椅子に深く座る。(キャスターが着いた椅子は危ないです)
②両膝をしっかり開いて、膝に手を当てる
③胸を張る様に足を開いて、太ももの内側筋肉を伸ばします。
坐骨神経痛・腰への負担を軽減が期待できるので、是非行ってください。
神経痛を長く放置しておくと解消するのに時間がかかってしまいます。痛みを我慢せず早期に対処することが改善への近道です!
少し良くなったかなーの場合でも、痛くない時でも、身体を柔軟させて血液の循環を良くさせておくことは重要な事です。
坐骨神経痛対策の筋トレ
坐骨神経痛を緩和させるのにお腹周りを筋力強化します。
弱っている腹筋群・背筋群・臀筋群・下肢の筋肉群(骨盤周りの筋肉)を強化。脊柱起立起立筋が強くても、アンバランスでもいけません。鍛えた筋肉で背骨~骨盤を保護します。
①『動作をゆっくり行なう』
②『動作と呼吸を合わせる』
③『鍛えてる筋肉の場所を意識する』
④『伸びている感覚に意識を集中する』
⑤『ゆっくり味わって戻す』
正しい「姿勢」を心掛ける!
坐骨神経痛の原因である、腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアの予防をすべく、普段からの姿勢に気をつけてみましょう!
A,横から鏡等で自分の立ち姿を確認して下さい。
B,理想的な姿勢は、背骨がS字にカーブしていることです。
C,S字状カーブが崩れる猫背・反らし過ぎの姿勢だと、腰に負担がかかってしまう=痛みが増す。
腰部脊柱管狭窄症の方は腰の反らし過ぎ、腰椎椎間板ヘルニアの方は猫背に注意してくださいね。
整骨院ではどのくらいで治るのか?
A,お尻の筋肉を柔らかくするのに3~5回の治療が必要です。
B,6~10回目の治療でストレッチ重視になり痺れが軽減します。
C,治りが早い方で1ヶ月、遅い方でも3ヶ月で痺れが消えます。
痛み・痺れとおさらばするには、何が原因で痛みが起きているのかを把握することが大切です。
痛みの原因が実はただの神経痛ではなかった場合はストレッチだけでは治りません。悪化する危険性もあります。
まずはどの分類の神経痛なのか的確な診断。
次に整骨院での治療が効果が出るのか?また期間はどのくらいかかるのか?これらが確定してから治療に入ります。
梨状筋と太もも(ハムストリングス)を狙う
痺れの場所・動作を確認します。
↓
うつ伏せの状態から大殿筋、中殿筋を揉捏し筋緊張を取り除きます。
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梨状筋、閉鎖筋を狙い緩急をつけてほぐします。
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ハムストリングスの坐骨神経ラインを的確にほぐします。
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大腿部を『くの字』か『横向き』にし、梨状筋の角度を変えながら指圧します。
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仰向けになり、臀部、ハムストリングスをストレッチします。
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最後に腰部の捻転しながらも梨状筋を伸ばします。
マッサージも、お尻をしっかり緩めれば痛み痺れが取れていきます。
整骨院では、梨状筋~閉鎖筋というのを的確に狙い早く消えるのでお薦めです。
臀部~梨状筋をストレッチしたいので、このような姿勢となります。☝
またハイボルト治療も非常に効果的で、当院では積極的に取り入れております。
足をクロスさせ、そのまま左臀部を伸ばしている感じですね。
これは坐骨神経痛の方には基本的な治療ですが、ご自宅でも同様のケアが可能です。是非上記の図・動画の様にお尻を伸ばして下さい!
ヘルニアよりも早く治るケースが多いので、まずはお尻を柔らかくし伸ばすことを意識しましょう。
坐骨神経痛について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。