前回のハイボルト治療の腰痛・坐骨神経痛の好評がありましたので、今回は手足の治療をご紹介します。
「手首を捻ってしまった」
「野球中、肘の内側が痛く、動かしにくい」
「ふくらはぎが攣りやすい」
「足首の調子が悪い」等
手足は必ず何をするにも動かす場所です。
固定をしてしまうと日常生活に支障がでて不便になるので、ハイボルト治療を使って早期改善を目指していきましょう。
スポーツをしている学生に多いケガですが、大会が近いと、長期間練習は休めません。治療に専念する事も難しいと思いまが、ハイボルト治療では治療期間を短くすることができます。
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)
➀手首を捻った
②仕事で繰り返し細かい作業を続けた
③スポーツで手首の外側をぶつけた
などから痛むことが多いです。
手首の付け根・骨の出っ張っている箇所がピンポイントで痛むのが特徴です。
ハイボルト治療
ハイボルトでは痛めている関節・靭帯・筋肉全てに当てることができます。直接痛めている部分に電気を当て、自己治癒力を高めてくれます。電気を数回当てることで痛みが50%~90%軽減し、動かしやすくなります。(年齢や個人差があります)
その他の治療法
➀サポーターなどで固定
②痛みを抑える薬
基本的には➀・②で様子を見て改善しなければ、手術になります。
炎症が治まるまでは安静にしてリハビリを行っていきますが、固定している間は日常生活も不便で、炎症も治まるのに時間がかかります。
※本音を申しますと、私たちの業界でこの症状は難しい症状です。固定をしたとしても、練習をすると痛みがぶり返してしまうと悪循環。この電気治療に出会うまでは、どのようにすれば治るのか試行錯誤を繰り返していました。ですが、このハイボルトで劇的な改善を目の当たりしました。
腱鞘炎(けんしょうえん)
①繰り返し同じ動作を行う
②その動作を毎日行い使いすぎる
ハイボルト治療
直接当てることで、痛みを分散させることができます。
曲げ伸ばしに関連している筋肉にあて、関節に負担を軽減することができます。当て続けることで、炎症作用が緩和され、痛みの少ない時間が増えます。
その他の治療法
細かい作業や、職業病でなる方が多い症状です。
仕事上繰り返し同じ作業をすることが多い方はまずは痛む動作を出来るだけ控えていただきます。患部の状態にもよりますが、テーピングや包帯などで固定し、電気治療や手技などでケアしていきます。
悪化しますと、筋肉を圧迫している腱を切るor持ってくる手術(置換術)になる可能性もあるので、少しでも気になったら我慢せずに治療しましょう。
野球肘・テニス肘(内・外側上顆炎)
➀同じ動作を繰り返す
②オーバーワーク
③運動後のケア不足
④身体が硬い(ストレッチ不足)
スポーツをしている学生に多い症状です。
無理をしてしまうと、身体はだんだんと疲労が蓄積され、肘だけでなく他の場所も痛めてしまいます。
肘が痛む大きな原因は、骨付近の筋肉のつけ根が一番弱い為です。この状態で練習を続けてしまうと、今度は骨に影響が来るので、肘が大きく腫れ上がってしまったり、動かせなくなる場合もあります。
ハイボルト治療
主に治療するポイントは前腕の筋肉です。
肘の周りには前腕から二の腕までの筋肉がついています。前腕についている筋肉は、ボールを投げる際、強く引っ張られるので、関節内側に負担がかかります。この内側にハイボルトを当てていきます。
もし腫れていたり、圧痛があったとしても、ハイボルト治療で対応することができるので安心してください。
※この間、投球動作または痛みのある動作を抑えてもらえると、更に治るスピードが速くなります。
足底筋膜炎
①スポーツによるオーバーワーク
②長時間の立位や歩行
③繰り返し踵に体重をかける
ハイボルト治療
踵についている足底筋膜(足裏)に直接を当てていきます。
患者さんによってはこの一か所あてるだけで痛みが無くなる人もいます。痛みが残っている場合、他の筋肉が原因となっていることもあるので、膝や骨盤に近い筋肉にアプローチする場合もあります。
その他の治療法
基本的にはインソール・テーピング・温熱療法で痛みを取っていきます。
➀歩く姿勢
②足の形状
③歩き方
私たちが患者様に最適なストレッチ・筋トレ指導を行います。
肉離れ・スジ違い・こむら返り
①スポーツをしている時
②運動前後のストレッチ、ケア不足
ハイボルト治療
筋肉の中に溜まっている血や乳酸を、電気を当てることで早く流す(散らす・腎臓に流す)ことができます。
硬くなっている筋肉を収縮・弛緩させることで、筋肉内の老廃物・炎症物質を血流に送ることができ、筋肉が柔らかくなります。また、修復するのに必要な物質も流れてくるので、治療期間が短くなります。
その他の治療法
肉離れは筋肉の線維が切れている、もしくは切れかけている状態になります。ダメージを受けた空間には、出血した血が固まり内出血痕ができ、紫色に変化します。熱感がでるので、アイシングや湿布で炎症を抑えます。
筋肉が修復するまでは包帯やテーピングで筋肉を保護していきます。症状が治まってくると、筋肉をほぐしながらリハビリを始めてます。
内出血が無くなり、筋肉の繊維が修復すると治っていきますが、概ね治癒まで2~3週間かかることもあります。
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
➀ランニング・ジャンプなどの繰り返し行う動作
②扁平足
③コンクリートの上でランニング
④筋肉量・柔軟性の低下
ハイボルト治療
骨膜が炎症しているのは筋肉なので、ふくらはぎの筋肉をアプローチし、柔軟性を向上させます。
骨膜にも直接当てることができるので、数回当てていくことで、かなり早く痛みを取る事ができます。
一度で完璧に治るわけではないですが、痛む時間帯を少なくし、スムーズにリハビリが出来るようになります。
その他の治療法
シンスプリントは、スネの内側にくっ付いてる膜(筋膜)が、スポーツなどで繰り返し強く引っ張られることで、骨膜が炎症を起こしている状態です。
ケア不足ですと、疲れた筋肉が固まり、動きが悪くなった分、骨膜に影響が出てしまいます。
痛みが軽い場合
運動制限を行う必要がありません。
運動前後にしっかり下肢のストレッチを行います。後脛骨筋、ヒラメ筋などのふくらはぎの筋肉をほぐし、電気・超音波治療で炎症を抑えていきます。
痛みが強い場合
痛みがある程度治まるまで、運動制限をします。
痛みが軽い場合と治療は似ていますが、部活動を休んだ方が炎症が早く治まります。
アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎
➀ランニング・ジャンプなど、アキレス腱に負担がかかる繰り返しの動作
②関節や筋肉が固くなっている
③扁平足
ハイボルト治療
・ふくらはぎの筋肉にアプローチします。
・患部に直接電気をあて痛みを軽減していきます。
アキレス腱に直接当てることで、写真の様に、勝手に筋肉が動き、小指(趾)側が反り返っています。同時に腓腹筋が露わに、ビクビク動いてるのが見えますね。攣りそうになる感覚になりますが、アキレス腱のストレスを極限まで無くすために動いているんですね。
その他の治療法
・テーピング・サポーターなどでアキレス腱を保護します。
・超音波・電気などで、痛めた繊維を修復していきます。
・ふくらはぎの筋肉をストレッチ・マッサージでアキレス腱に負担がいかないようにしていきます。
・下肢筋トレで再発防止に努めます。
電気をやり過ぎると、逆に痛くなるのでは?
と思う方も安心してして下さい。
ハイボルトは確かに高電圧の電気なので脳の伝達より強いですが、限界まで電気を強くすることで筋肉の動きを最大限まで動かすことができるのです。治療後は痛みが無くなったり、動かしやすくなったりします。
逆に悪化してしまうことはほとんどありません。
まとめ
以前も肩・腰とお話させていただきましたが、手足もこんなに対応することができます。
治療は固定して痛みを抑えてからリハビリで筋肉を鍛えて完治を目指していきますが、治る期間は人それぞれで全然違うので当初の予定より長引いてしまうこともあります。
ハイボルトは痛みを早く軽減させ、その後のリハビリまでの完治の期間を短くできます。動かしやすくなるので、リハビリもスムーズに行うことができます。
まずは痛みがでたら無理をせず、軽いうちに治療することをオススメします。