私は学生の頃に、バイク事故で足首を骨折した経験があります。バイク同士の事故で、どちらが悪いなどは全く覚えていません。ゆるやかなカーブでぶつかったんですね。25メートルくらい滑りながら吹っ飛びました。
この時は若造だったので、適切な処置ができませんでした。裁判も経験し、被害者の家族に慰謝料を親が払っています。2年間程払い続けたみたいですが、総額いくらなのかは未だ知りません。
親父に聴くと『俺も経験あるから、金の心配するな。相手が生きてくれるだけで有難いと思え。二度とバイク乗るな』です。実は私【自動二輪車運転免許剥奪】なんですね。。。
もしもバイクに乗られてる方の”いつかの”役に立てればと思います。
事故っていまった!どうしよう?!
1、お互いケガが無いか確認をする。
骨折や脱臼などが無くても(出血や頭部を打った場合は必ず)まずは安否の確認です。どちらが悪いとかではなく、『おケガは大丈夫ですか?!』と一言必ず伝えましょう。
稀ですが
・喧嘩になったり
・救急車の連絡が遅く、まだ見ぬ症状が後々悪化してしまう等
今後裁判沙汰になると、印象がとても悪く不利になります。ですので安否確認が第一になるのですね。
2、警察へ電話して救急車の出動要請も出来ます。
救急車を呼びましょう。また痛くなくても転倒して身体を強く打っていることもありますので、具合が悪い時は歩道や安全な所に避難して安静にしてください。
3、頸椎を骨折しているケースでは死に至る事もあります。
道路上で明らかに意識が混濁しているようであれば、救急隊が来るまで動かさないようにしましょう。頭が動かないように軽く保持してあげると良いでしょう。
4、衝突後は興奮している為に痛みに鈍感ですが、時間が経つにつれて徐々に痛みを感じるようになります。事故処理後必ず病院で検査してください。
5、痛くないからといって「物損扱い」にせずに「人身扱い」にして下さい。過失割合と交通違反は別問題です。
6、万が一に備えて免許証や保険証と一緒に緊急連絡先、血液型、持病、アレルギー、血圧、服用薬などを書いた紙が有ると助かる率が上がります。
7、車両移動する前に、余裕があれば事故現場の写真を撮っておきましょう。
協力してくれる目撃者や、助けてくれた方の連絡先を聞いておき、後でお礼をしたいと言いつつ証言してもらえることも
自宅に帰ってきたら?!
8、痛みが無くても事故後3日間はスポーツなど過激な運動は控えましょう。1週間は飲酒喫煙を出来るだけ控えて下さい。また体調に変化がある様でしたらすぐ病院へ受診して下さい。
9、後遺症を出さない為に治療は毎日行ってください。治療担当者や医師とのコミュニケーションを密にして痛みが消えてもご自身で判断せずに、医師や担当者に相談しましょう。
物損と人身の違い
交通事故に遭ってケガをしたらどうしますか?または相手にケガを追わせてしまったら...
万が一事故に遭ってもあわてない為にこれだけは知っておきましょう。
物損事故
相手がケガをしていない事故で、相手の車両や所持品や、公共物や電柱、家の壁も対象となります。
どちらか一方が完全に停止した状態でない限り10対0はあり得ない為、過失割合で大体揉めます。
また自賠責保険の対象にならない為、任意保険でカバーされます。
人身事故
ケガ人が出れば人身事故となりますが、被害者が「物損で」と言えば物損事故扱いになります。
自賠責保険の対象となりますが、大ケガをした場合や死亡した場合はとても賄えません。任意保険に入る事をお勧めします。
3つの処罰
行政処分
物損事故の場合は、ちゃんと修理すれば行政処分はありません。但し、治さないままにしておくと訴えられますし不利になります。
人身事故の場合は、取り調べを受け違反切符を切られる事もあります。
民事処分
損害賠償に当たります。自賠責保険と任意保険がココで役に立ちます。自賠責保険は人身事故の損害賠償のみなので、物損事故は補償対象になりません。
必ず任意保険にも入りましょう。
刑事処分
聞きなれないと思いますが、飲酒・麻薬などを行い運転して事故を起こしたり、死亡事故を起こしますと、懲役や禁固刑になる事があります。
スピード違反で免許停止処分になると、検察官の略式裁判で罰金刑となります。これを刑事処分と言います。
交通事故にあったらまず通報
この様な場面に出くわしたら、国民には通報義務があります
- 交通事故
- 火事
- 事件
- 救護が必要な状態の人
これを無視すると罪になります
ケガ人がいた場合でも、まず警察に電話
倒れている人がいるからと言って「心臓マッサージや人工呼吸をしなくちゃ!」なんて思っていませんか?
...色々危ないのでやめて下さいね...。
どうしてもやりたい方は、消防署などでやっている救急対応の講習会に参加してからにしましょう。
倒れている人がいたら、何かをするのではなくまず警察に連絡をしましょう。そしてケガ人がいる事を伝えればで、救急車を手配をしてもらえます。
多くの人に協力を呼び掛けて渋滞処理をして、いち早く緊急車両が到着できる環境を整えましょう。
ケガ人がいたら大声を出す
- 意識はありますか?(大声で呼んでください)
- 呼吸してますか?(鼻の下に手を当てて、風を感じなければ脈を見てください)
- 出血していますか?(頭から出ていませんか?)
- 手足が変な方向に向いていませんか?
大体見た目で何となくでも構わないのでこんな状態ですと伝えます。「医療関係者はいませんかー?」と聞いて、いましたらケガ人の処置はお任せに。但し救急隊員に状況を知らせるまではいた方が良いでしょう。
大ケガをしていたら「助けなきゃ」と思いがちですが、そこは医者の領域です。救急隊員が来るまで動かさない様にして下さい。
もしも自分がケガを負っていたら
ご自身がケガをされた場合はとにもかくにも病院へ行ってください。今は痛くなくとも後から痛むケースはざらにあります。対応が遅れると治り難くなり、相手の保険会社も認めてもらいにくくなります。まずは受診して診断書を頂いて下さい。
当院では各種保険の取扱いや分からない事などお気軽にお問い合わせください。また、外傷症状に対しても状態に応じた施術と生活での取り組み方などもご説明致しております。