「転んで手を着いたら骨折しちゃった」
「立ち上がろうとよろめいて、後ろに手を着いたら痛くて動かない」
「段差につまづいて、両手を着いたら手首が腫れてきちゃった」
手首の怪我で一番多いのは橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)です。
風呂場での転倒が多く、手を後ろに着いた際に起きやすいのが特徴です。高齢者~特に女性が何気なく転倒しても骨折になってしまうので以外と多いんですね。
前腕には骨が二本あり、親指側の骨の手首付近の骨折を言います。
なかでも屈曲型と言われるコーレス骨折がほとんどです。転倒し際に手の平を地面につけた際にその部分が骨折します。転倒して手を衝くなんて誰にでもありますから、誰にでも起こります。
閉経後の女性は、骨粗鬆症で骨がもろくなり骨折しやすくなっていますので要注意しましょう。
①手首の腫れ
②皮下出血などの内出血
③完全骨折になると手首が甲の方にずれ、フォークの様な変形
参考文献:古東整形外科
もしも手首を痛めてしまったら、受診する前は「氷のう」で冷やして、腕を上げて腫れを抑えてください。骨折は、本当に早めの受診が必要になりますので。怪しいと思ったら直ぐに受診して下さいね!
整骨院では、過去に手首を怪我されて変形したまま不完全に治っている手首の方が多く見られます。リハビリ項目がまだ浸透していない時代では、骨折=固定したら御仕舞が通例だったんですね。
コーレス骨折の治療方法
レントゲン撮影で診断し、線がどの様に走っているのか?を精査します。なぜなら骨折している形によって処置の仕方が変わります。骨折が単純か?骨折した線が1本2本?又は小さい骨片がある骨折なのか?で治療法を決めます。
折れた先に骨片があって保存療法が難しい場合は、手術になります。昨今では、変形性後遺症を回避する為、手術が主流となり変形は無くなりました。
ですが、固定よろしくリハビリは自分でやんなよ?スタイルになり、固定が外れた後は手関節が硬いまま&指の曲がりが中途半端になっているのが現状です。
コーレス骨折後の整骨院リハビリ方法
整骨院ではレントゲンがありませんが、視診・触診のエキスパートです。
外観や熱・腫れ・圧痛・軸圧かけて響くか・指先叩いて響くかで判断します。骨折が単純そうなら応急処置として、骨折を整え、ギブス、シーネ固定をする場合があります。しかし応急処置になりますので、翌日にも整形外科に受診してください。
固定は8週間位~10週で骨が完全にくっつきます。異常なければ、リハビリをすぐ開始します。このリハビリが大事で、ガンガン動かさないと手首の動きが固まってきます。
ギブス、シーネ等の固定が取れましたら、しばらくリハビリ漬けです!
リハビリは『ガンガンいこうぜ!!』作戦
基本は痛くても動かしましょう!これ以上無理・・・と思った所がスタート地点だと思って下さい。今回は以前手首の骨折の経験の持ち主小泉先生にご協力頂きました!!(笑)本当に手首が硬いんです。。
①まずは合掌して下さい
ここで合掌の際、手の平同士がくっつかない場合はとりあえず限界まで近づけて下さい。
②次に左右に倒します
ここで『あっつ痛いちょっと待って』と言われましたが続けます
③反対も
『でゅふ!!これ厳しいわ!!』顔がきつそうです
④下方向へ
二重顎になる程悶絶してました・・・
⑤戻って再び合掌します
この動作を描く10秒づつ行ってください。骨折後の手首の硬い方は動かしずらいと思いますが、各動作深呼吸しながらゆっくり動かして下さい。
ゴムボールで手首~指のリハビリ
100均へ行き、柔らかめのゴムボールを購入します。子供のおもちゃ程度で十分です。
①まずはぎゅ~っと握ってみて下さい。
まるでリンゴを砕くかの如く力を入れましょう。
イメージするのとしないのではリハビリの効果が変わります。
②そのまま手首を捻りましょう(強く握ったまま)
③一度力を抜き、今度はボール遊びです。
これも各動作全力で握って下さい。
まずは人差し指VS親指
④小指VS親指
⑤ナックル
⑥フォーク
⑦そして合掌です
各動作5秒
慣れてきたら一日中やったって構いません!
もう一度言いますが、全力です。痛くて当たり前なので頑張って下さい。
リハビリの重要性
リハビリは1ヶ月が勝負、半年で決まります。早めの行動と本人のやる気次第ですが、モチベーション上げて家でやればどんな手首の硬い方でも2ヶ月目から効果が出ます。
昔けがしてから動かないんだーと諦めずに行えば今よりもスムーズに動かすことが可能です!!
手首の痛み・リハビリ方法について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。