「歩くことはできるが、休み休みでないと長くは歩けない」
「しばらく歩くと、腰・足が痛くなって家に帰りたくなる」 等

年だからしょうがないかなー?と諦めないで!

しばらく歩くとシビレ・脱力感が強くなって歩けなくなるが、座って休むと再度歩くことができる⇒「間欠跛行(かんけつはこう)」と呼ばれる原因となる主な病気が存在します。

α 腰部脊柱管狭窄症(ようぶけきちゅうかんきょうさくしょう)
腰の神経が圧迫(腰椎の脊柱管が狭くなる)されている。

β 閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)
動脈硬化によって下肢の血流が障害される。

他にも「脊椎分離すべり症」「脊椎変性すべり症」で間欠跛行が現れることがあります。

間欠跛行ってどんな病気?

脊柱管狭窄症が起こると、神経が圧迫され神経の管が狭くなります。

①立位・歩行が困難になる
②痺れ・つっぱり感が下肢に現れる
③少し前かがみになって休むと再度歩けるようになる 等

このような症状が現れることを間欠跛行と言います。脊柱管狭窄症が間欠跛行に繋がる。

歩ける持続時間は狭窄症程度によって違いますが

軽症の方は10分程度
重症の方は1~2分が精一杯

座って休むと再度歩行出来る理由は、狭くなった脊柱管が広がる為です。

閉塞性動脈硬化症は、立ったまま休んでも回復します。狭窄症と動脈硬化症の違いは、

A,立ったまま休んで回復できるのか(動脈硬化症)
B,座らないと回復しないのか(狭窄症)

脊柱管狭窄症とは?

狭窄症には圧迫される箇所によって痛みの部位が変わります。
症状の種類が3種類あり

馬尾型

馬尾神経が圧迫されるタイプ。両下肢の痺れ・冷え・疼痛等の症状が現れます

神経根型

馬尾神経から分岐したあとの神経根が圧迫されるタイプ。臀部から足にかけて症状がでます。

混合型

馬尾型・神経根型両方の症状が起きるタイプ。

狭窄症では、腰痛はあまりなく安静にしている時は痛みを感じませんが、背筋を伸ばして歩行すると下肢にかけて痺れ・痛みがでて、歩けなくなります。

閉塞性動脈硬化症は?

閉塞性動脈硬化症は、名前の通り手や足の動脈が固まるものです。動脈硬化により血管が狭くなったり、血管が詰まったりします。すると血液の流れは悪くなりますので、手先・足先への栄養と酸素が充分に送ることができなくなり障害が起こるのです。脊柱管狭窄症と症状が似ているので、見極めましょう。

生活していて下記のような症状がある場合は診察を受けてください。

冷感・痺れ⇒手足が冷たい・手足が痺れる・手足の色がなんだか青白い

間欠跛行⇒一定の距離を歩くとふくらはぎが締め付けられるように痛み、休憩をしないと歩行できなくなる

安静時に疼痛⇒寝るときに手足に痺れ・痛みがでて寝ることもできない・刺すような痛みが常にある

動脈硬化になる原因を知りたい!

糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙されている方がかかりやすいと言われています。喫煙されている方は特になりやすいです。

治療法は?

糖尿病・高血圧・脂質異常症の治療を行わなければなりません。喫煙されている方は禁煙。血行を良くしたいので、休み休みで歩行することは欠かさないでください。

足を寒冷刺激させることは血管を収縮させるため一番よくないので、厚めの靴下・毛布等を上手く使って保温に努めてください。

血管を広げる薬や、血液を固まりにくくする薬ががあるのでこちらも用いいるといいですね。かなり重症になると手術になります。足の壊死が始まると切断しなければならない場合もあるので、症状が現れたら直ぐに受診をオススメいたします。

歩行が困難でお困りの方は、何故困難なのかを知るために早めに受診しましょう!