先日バレエマスタークラス【イザベル・シアラヴォラ】さんのプライベートレッスンへテーピング講師として参加させて頂きました。パリ・オペラ座バレエ『エトワール』を歴任した先生のレッスンを小時間見学できましたが、圧巻の一言です。
真剣に取り組んでいる生徒さんの姿勢は鬼気迫るものを感じました。エトワールの世界一の授業を見学できたのは光栄です。神秘的にさえ思えました。パンフでは
なんと五日間もレッスンをし、直接指導を頂けるのだとか。
マスタークラスは上級者向けに行われるので、もちろん参加していた生徒さん達は半端なく・・・華麗です。私の姉はバレエ経験者でしたが、身体の流動性・表現性・しなやかさは比べものにならない程上手でした。
今回講師を務めさせて頂いた内容
初心者の方でも簡単に巻ける『足~膝ケガの予防とパフォーマンスUP』セルフVer
になります。テーピングの目的としては
①足首捻挫予防
②腓腹筋ジャンプ力UP
③膝蓋骨ケガ予防&ターンをスムースに
生徒の皆さんはバレエ独特の『脚のケガ』に悩まされることが多く、足を痛めたまま練習をしなければなりません。痛いからと休んでいられないんですね。今回の講習では
α,誰にでも巻ける様にする
β,同じ効果がしっかり現れる様に貼ること
2点がポイントです。
過酷な練習後で疲れ切っているのに、皆真剣に授業に臨んでくれました。先生のレッスンを受けたくて海外からも駆けつけてくる程、将来「プリマ」を目指している子のレベルの高さに驚かされます。
今現在足に痛みを抱えられている子もいました。足首・足裏・アキレス腱・・・ダンスには付き物ですが、日々のケアをテーピングで補えればと。
1、生徒さんに実際にテーピングを触ってもらう
テーピングを触ったことがある人、または巻いてもらったことがある人、初めての人、どんな人でもまずはテープ自体に慣れてもらう必要があります。保護者様にも一緒にご参加して頂きました。
ハサミを上手に使いながら、使うテープの端っこを丸く切る所からスタートです。2枚重ねて着ると時間の短縮に繋がります。皆さん流石女子、細かい作業はお手の物ですねー。
2、足首に巻いてもらう
いきなり難しいのからで恐縮ですが、もっともダンサーが怪我をしやすい足首から学んでもらいます。
実演を交えながら、ですが皆さん真剣に聞いてくれます。汚い足ですいませんでした。。。コツとしては
①軽く引っ張りながら
②足首はやや下に垂らす(本当は90°固定ですが、バレエの場合のみ60°)
③重ねて貼るのは5ミリ程度ずらしながら
かなり皆さまお上手でした。いや、本当に。
説明いらないんじゃないかってくらい、スイスイ巻いていく・・・
無事に皆さん巻くことができてます!素晴らしい!!
3、腓腹筋(ふくらはぎ)テープで『足がつらない』『ジャンプ力アップ』
今度は足底~両ふくらはぎを足首を直角のまま貼ります。主な役割として
①腓腹筋の張り・疲れを取る
②疲れによる痙攣(攣り)予防
③下腿三頭筋の動きを良くし、ジャンプ力UP
なお今回は初心者使用ですが、上級者Verは腓腹筋走行に沿って波を描く様に貼ると更に効果があります。
足首を直角のまま、足底から真上に(下腿中央・腓骨頭狙い)に軽めのテンションをかけながら貼ります。テンションが弱すぎれば効果が薄く、強すぎるとテープが浮いてくるので注意して下さい。
皆さんマジでお上手でございます。
前屈姿勢が綺麗なのは、皆さん身体がとっても柔軟性がある証拠です。
汗を拭きながらレクチャーしてました。実は、、、本当に皆さん飲み込みが早く焦っておりました。もう少しゆっくりやりたかったんですが、どんどん貼るのに慣れていく生徒さんのスピードに追いつくのがやっとでございます。
完成!!!
皆さん上手に貼れたかな??
最初は貼った感覚に違和感があるかもしれませんが、慣れてくるとこれほど心強いものはありません。
日々が忙しく自分の身体ケアが難しい、足が張っているのに練習を続けなければならない・・・そんな時には今回のテーピングを貼ってみて下さい。完璧に貼れれば、驚くほど足が軽くなります!!
リオオリンピックでは卓球の福原愛選手がピンク色のテーピングをまいてましたね。オリンピック選手でも使用している選手は多いんですよ。
ここの説明が難しかった!よく解らなかった!!これの巻き方は??等あれば気軽に聞いて下さいね~。
ご参加下さった皆様、ありがとうございます
生徒の皆さん、保護者様、スタッフ様方、最後まで講習に参加して頂きありがとうございました!そしてキネシオロジーテーピングをご提供してくださったトワテックさんありがとうございます。
ケガを悪化させないように、皮膚のカブレ等気を付けながら上手にテーピングを使ってみて下さいね!
バレエダンサーのテーピング方法について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。