3オスグットテーピング

ラケットの振り抜く瞬間に、スナップを素早く動かすため痛める手首・肘。
コート内で左右に何往復もダッシュ&ゴー、スマッシュ時のジャンプから着地で膝を痛めやすいです。

今回来院された女子中学生は、膝の内側が練習中に痛くなりダッシュができなくなりました。成長期ということもあり、膝のお皿下にオスグット病初期症状と大腿四頭筋張りも確認。

【症状】

①歩くことはできるが、走り出す時に膝内側が痛む
②スマッシュする後ろに一瞬下がる体勢ができない

お皿の下が出っ張ってくるオスグット病とは?

小学生~中学生まで、主に成長期に発生しやすい膝の下が痛くなる症状です。

部活の練習で飛んだり走ったり、最初は膝に違和感が出ますが、段々と膝下がブニブニと出っ張ってきます。

放置すると膝の軟骨が剥がされ、ぽっこりとピンポン玉の様に腫れてきます。

野球、サッカー、バトミントン、バレー、バスケ、ダンスetcスポーツ全般に発症。正式名はオスグット・シュラッター病と言いますが略されたものが一般的です。

 

膝が痛くなる前に、必ず原因がある

①身体の柔軟性が無く、股関節の開きが悪い
②過度の練習を繰り返している
③練習前後に足のストレッチをしていない
④成長期のため、四頭筋に軟骨が引き剥がされる
⑤股関節の歪みや偏りがあり、アンバランスな場所がある

 

部活が終わった後は痛くない?!でもお皿の下を押すと痛むオスグット

①10代学生に好発
②スポーツ中段々痛くなり、普段はあまり気にならない
③膝の硬さが、男の子は固くなりやすく、女の子は弾力性があり柔らか
オスグット2

 

膝の痛みには、内転筋~膝窩筋を狙う

成長時痛とは、骨を形成する際発生するもの。
中学生に多くなりますが、女子は男子より成長が早く骨盤形成するため、膝の痛みが出るときには膝~骨盤付け根が多いです。

骨盤を支える太ももの内側をほぐすことで、下半身のバランスを正しくできます。

【治療内容】

1、大腿四頭筋、膝窩筋(膝裏)、内転筋をほぐし
2、ふくらはぎ~アキレス腱~足底までほぐします
3、大腿四頭筋、膝下筋、内転筋をストレッチ
4、痛みが強い時は、超音波療法
5、四頭筋、内転筋をテーピング

 

バトミントンの瞬発力を上げるテーピング

【四頭筋テープ+オスグットテープ+膝内側補助テープ】

①太ももの張りが強いため、四頭筋テープで足の動きを向上させます。

②オスグット病初期症状のため、脛骨粗面にテンション強めでX印で貼ります。

③膝内側の負担を減らすテープを貼ります。
内転筋走行はカブレやすいので、停止部から膝上部を包み込む様にし、瞬発力を引き出します。

2オスグットテーピング

年頃の女の子で、ユニフォームから見えるのは可愛い色が良いとのことで、黒×ピンクで仕上げました。プレー中に邪魔にならずにパフォーマンスを上げる様にしています。

 

膝が痛くなったら部活を休まなきゃいけない?!

痛みの度合いにもよりますが、基本的には部活をしながら治療できます。

ただし、膝下を押して激痛がある場合は一週間休みましょう。

骨が剥がれ始まると、膝の曲げ伸ばしが不可能になり手術が必要になります。自分の膝の痛みが軽度なのか中度なのか把握しましょう。

1、軽度

走ったり飛んだりはできるが、何となく膝が痛い。
お皿の下を押すと少し痛む。

2、中度

走ったり飛んだりすると、膝下が痛い。
我慢すればプレーできるが、痛みがつきまとう。
お皿の下を押すと痛くプニプニする。

3、重度

普段の日常生活、椅子から立ったり座ったりするだけでも痛む。
走り出しから痛く、プレーに支障が出る。
お皿の下がブニブニと腫れてるのが目で見ても解る。
お皿の下がとんがっていて、押すと激痛になる。

軽度、中度は整骨院での治療で改善可能です。
スポーツ中はオスグット用のサポーターを巻くと痛みが軽減でき、四頭筋による引き剥がしも緩和できます。

重度の場合、いつ軟骨が剥離してもおかしくないので、整形外科でのレントゲンが必要です。1~2週間は部活を休み、なるべく体重をかけないように松葉杖等を使いましょう。

 

オスグット病を治すには、四頭筋のマッサージとストレッチが有効

1、仰向けで膝のお皿の位置を確認。四頭筋の張り、脛骨粗面の圧痛、弾力を診る
2、股関節の歪みがある場合には、腰部から直し膝の位置を正します
3、四頭筋起始部から脛骨粗面~スネまでマッサージ
4、超音波療法、電気療法を脛骨粗面に照射
5、四頭筋のストレッチを行い、テーピングを巻きます
6、腫れがあり、痛みが強い場合は膝下を15分アイシング

 

オスグットテーピング

1、四頭筋テープ+半月板テープ
2、脛骨粗面を抑える様にテンション75%かけながら×印に貼ります

 

オスグットストレッチ

1、横向きになり、痛む足を背中にのけぞる様に同側の手で掴みます
2、太もも前面が徐々に突っ張る感覚が得られるまで、ゆっくりと引っ張ります
3、10秒伸ばしたら少し戻し、5秒休んでまた伸ばす × 5セット

仰向けも同じ要領で行えます。

正座の様に足をたたみ太もも前側を伸ばしますが、柔軟性が乏しいと余計に痛めてしまうので時間をかけゆっくりと伸ばして下さい。

 

練習にはサポーターを必ずつける

オスグットの痛みを何もせず我慢していると、徐々に軟骨が剥がされ組織が浮き出てしまいプニプニしてきます。ここを上から抑えつけることで、剥がれる進行を防ぐことができます。同時にプレー中に違和感少なくできパフォーマンスも向上します。

つけ外しは簡単なので、2週間~1ヶ月は装着してみましょう。
痛みが治まっても、2ヶ月程度つけているとなお安心です。
細い物を、お皿のやや下~痛む箇所の真ん中に抑えつける様に巻くのがコツです。

部活の練習が中々休めない、試合にどうしても出場しなければならない等、安静にする期間が確保が難しい場合は練習後に

アイシング
→四頭筋柔軟
→テーピングorサポーター

です。

帰りが遅くならなければ近くの整骨院の治療で2週間続けてみて下さい。

オスグットやテーピング巻き方・サポーターの選び方等について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。