コロナの重傷者がようやく落ち着き、感染者数も減少している2020年8月現在。政府が「GO TO」キャンペーンを打ち出しました。東京・神奈川は10月から解禁ですが、遠出が多いと必ず起こるのが交通事故です。

自粛続きの今年は、久しぶりに運転する方・各道路の渋滞が予想されます。高速道路等で「○○㎞先事故」という標識を見ますね。もしかすると、その当事者がご自身になる可能性も無きにしも非ずです。またその場面(すぐ前方の車両が事故)に出くわすかもしれません。

そんなもしもの為に、事故の対応をまとめてみました。なおこの記事での事故は軽度~中度の事故対応とします。車両の原型を留めている・車線からはみ出していない場合です。

車両の原型が無い・車線を大きくはみ出している様な重度の事故は、ご自身も危険ですので、直ぐに警察・救急に電話しましょう。どちらに電話しても双方連絡繋がりますので安心ください。

0、一人の場合、先に声掛けする

急に起きた事故の場合は、現実に理解できず茫然することがあります。どちらが交通法に悪いのか?は置いといて、『お怪我はありませんか?』と声掛けしましょう。

後でドラレコや、近くの防犯カメラ、現場付近のドライバーの証言などで過失が決まります。

事故後の瞬間は、気が高ぶり喧嘩になる場合もありますが、グッと堪えて声掛けしましょう。※悪い態度ですと、後の裁判になった場合などで印象が悪くなります。

1、負傷者の救助

ご自身や同乗者、相手方に交通事故による負傷者がいないか確認します。

出血や意識が朦朧・無い、または重症と目される場合は救急車を※呼んでもらいましょう。意外と動揺していると、上手く伝えれません。電話先のオペレーターもそのことは解っていますが、電話を人に頼むことも有りです。

場所を聴かれても分からないことが多いので、集まってきた方に「あなた救急車呼んでください」と呼んでもらいましょう。ご自身は「手当て」に回ってください。

「手当て」について、分からなければひたすら「声掛けし続ける」のも大事です。大丈夫ですか?!どこか痛い所はありませんか?!など

目の前にケガをしている方がいるのに、何もしない・放置してしまうと民法上罰則も発生します。無視などもできませんのでお気を付けください。

通報者は名前を聞かれますので、後の証人になる可能性があります。

 

2、警察への通報

ケガ人がいない場合や軽傷とみられる場合でも、交通事故に出くわしたら警察を呼びましょう。警察官が到着するまでの時間は、お互いの情報を交換しておくとよいです。

相手の連絡先として聞いておくべき項目は、

  1. 相手の住所、氏名、連絡先(電話番号)
  2. 相手が加入している自賠責保険、任意保険会社名
  3. 相手車両の登録ナンバー
  4. 所轄の担当警察官の氏名

この4つは、過失割合や揉めた時に必要になるので必ず聞いておきましょう。スマホで写真を撮るのを忘れずに。

お互い軽い事故だし、車両もかすり傷みたいだし、仕事で急いでるから弁償とかいらないよー等が「急いでるから大丈夫系」です。最も多いですが、後に故障が発覚したりする場合に困ります。必ず連絡先をメモしましょう。

 

3、保険会社へ連絡

警察への連絡を終えたら、それぞれの保険会社へ事故の報告を行いましょう。

交通事故の様々な手続きは、基本的に被害者本人と加害者側の保険会社とで行われます。また、ご自身が被害者でも過失があると被害者側の保険会社を使って損害賠償を支払ってもらう可能性もあるため、被害者が加入している保険会社への連絡も忘れないようにしましょう。

昨今の保険会社(アクサダイレクト・ソニー損保など)は、被害者との電話対応もその場でしてくれます。

また、タクシー会社やバス会社の事故の場合はすぐに保険会社が駆けつけてくれます。

 

4、病院で診察を受ける

ご自身がケガをされたり、被害者になった時には必ず医師の診察を受けて下さい。特に

 

「ぶつかったけど、痛くないから行かなくてもいいや」

 

とその時は何でもなくても、後から痛みが出る事もあります。

事故に遭ったことで興奮状態にあるので、痛みに対して鈍感になっています。まずは病院で検査してもらい、診断書を出してもらいましょう。

交通事故に遭ってしまいケガを負ってしまったら、必ず必要になります。なぜ必要なのか?

 診断書には何が書かれているの?

診断書には主な内容としては

  • 症状名
  • 全治日数
  • 作成日時
  • 医師・病院名などです。

 

何で診断書が必要?

診断書は「医師」しか書くことが出来ません。医師がその患者さんの症状を診断した結果を証明した書類になります。これにより関係部署に公的書類として通用するからです。

交通事故の場合、診断書を提出する所は

  • 警察署
  • 学校や会社
  • 保険会社
  • 整骨院などの治療院

となりますが、他にも公の機関がありましたら提出の必要があります。

例えば、学校や会社での「インフルエンザ」は出勤停止ですよね。この規則を破り、会社に多大な損害を与えたら処分が下ります。そうならない為にも診断書を書いてもらう事により、その症状に適切に対処した証明になりますので、会社にも個人にも大変重要な役割を果たします。

そのケガにより休職する際も、この診断書によって休業補償や損害賠償が認められるので、必ず書いてもらいましょう。

 

診断書を書いてもらうコツ

皆さんは事故や病気などで診断書を書いてもらうのに、どこに行きますか?

  1. 大きい病院は設備も整っていて安心できるから・・・
  2. 大きな症状や不安な時は近くの私立病院に行った方が安心よね・・・
  3. いつも通りかかっているお医者さんが一番!!

大学病院や大きな病院は、診断書が発行されるのに異常に時間が掛かりますし、あまりやりたがりません。医師は多大な責任を負いますし、多くの患者さんを診ながらになりますので、気軽に書いてもらません。

もちろん保険診療外になりますので無料ではありません。料金は全国平均でおよそ5,000円前後です。

かかりつけのお医者さんは患者さん一人一人を良く見てますので、まずはここで書いてもらうのが良いかと思います。

あとから痛くなっても、保険会社とのやり取りもお願いできますので安心です。ケガの場合は専門性を有する整形外科に行きましょう。

 

『診断書』の正しい取り扱いについて

診断書は警察だけでなく、保険会社や整骨院など各関連施設から必要とされます。その時は原本そのまま提出せずに、必ずコピーを提出してください。

警察は原本でないとダメな場合もありますので、必ずコピーを手元に残しておいてください。

 

近くの整骨院で交通事故専門の治療を受けたい!

事前に相手の保険会社へ
  • 受けたい旨
  • 整骨院名
  • 住所
  • 電話番号

上記を保険会社に伝えて下さい。

後日相手保険会社から受診したい治療院に連絡が来れば、整骨院での治療が可能です。

診断書のコピーを持って受診して下さい。

もし交通事故での手続きなどで分からない事がありましたら、当院までお問い合わせください。

 

軽い接触事故が起きたら、まずやるべきこと

私の経験談ですが、まず私が行なったことは、法廷でも通じる様に

 

①免許証を出して貰い
②そのまま免許証のスマホ写真撮り
③相手方の車とナンバーを控え(これも撮影)
④双方のぶつかった所を写メ(近距離・遠距離からも全体像が見えるように)
⑤すぐに警察に連絡

 

相手は「買い物急いでるから!」と言い残しそのまま行ってしまったので、後から来た警察に事情説明しました。私も仕事があるので「じゃあ警察にこちらから連絡しとくんで」となり、解散しました。

 

①事故を起こした場合、起こされた場合はまず事故現場に警察の事故検証が必要になります。
②事故検証の後、事故証明が完成され保険会社に連絡ができます。

 

相手方は事故を起こしたにも関わらず、逃げようとしたのですかさず捕まえに追いました。例え車両同士が軽い接触、衝突でも『事故』という扱いになります。

人身ならなおさらですね。ミラーがかすめたとなったとしても事故は事故です。

仮にご自身が事故をしら場合でも、相手が大丈夫!と言ってくれるのに甘えず、自身の連絡先を頂き、上記の1~3のことをアドバイスしてみてください。