ゴルフ3
野球・テニス・ゴルフ等のスポーツで肘が痛くなってくる事があります。それを略して【野球肘】【テニス肘】【ゴルフ肘】と呼ばれますよね。1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「特に何もしてないのに、手を使うときに何故か肘に違和感・痛みがある」
「肘の内側が痛かったので病院に行ったら、上腕骨内側上顆炎と診断された」
「ゴルフはしてないのに、ゴルフ肘になってしまう事がある?」 等

肘の痛みは、野球・テニス・ゴルフ等のスポーツで良く起こり、特にスポーツをしていなくても起こることがあります。野球少年に良く起こる野球肘の中には骨折もありますが、大半は肘の内側に炎症が起こる【付着部炎】の状態。

・上腕骨内側上顆炎

・ゴルフ肘

・フォアハンドテニス肘 

似ている症状テニス肘についてはこちら⇒テニス肘・外側上顆炎を治すには?

ゴルフ肘とは正式な病名ではなく、ゴルフのスイング等の動作が肘の内側に負担をかけやすいので内側上顆炎をゴルフ肘と呼んでいます。

ゴルフで痛める症状としてスウィング時の肘の痛みが多いようです。テニス肘での外側の痛みと違い、内側が痛くなりやすく飛距離が大幅に落ちてしまいます。またパター時の静止状態から打つ時の痛みで“ぶれる”ためスコアが伸びなくなります。

私の父が、定年になってからゴルフを始め見事に肘を痛めてしまいました。若い頃と違い筋力が落ちているため、打ちっぱなしのし過ぎで発症してしまいました。インパクトの瞬間、肘の内側に強い痛みが生じ、タオルを絞る時やサッシなどの横に引く扉を開ける時にも痛くなったと訴えていました。

まずはアイシングが大事ですが、その後ストレッチなどで予防が重要になります。

 

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは?

物を持ったり、手を使った時に肘の内側に痛みが出るのがゴルフ肘です。場所は、肘の内側の出っ張った骨の所(内側上顆)。

腕には手首を自分の方に曲げる動きをする為の筋肉があります。

腕の筋肉

①尺側手根屈筋

②長掌筋

③浅指屈筋

④橈側手根屈筋

⑤円回内筋 等

 

がついています。
これらの筋肉の使い過ぎ・過度な練習のし過ぎで肘の痛みが出ます。握る動作をする事で、上記のような筋肉が連動して働きます。

間違った握り方(過度に力む)をすると、その分負担がかかるので痛みとして現れるのです。

 

ゴルフ肘の痛みの原因とは?

原因にも様々ありますが、ゴルフの練習時に次のような事をチェックしてみてください。

・ゴルフ練習場のマットにドスンドスンとクラブを打ち付ける
・肘の力みが強すぎて、突っ張った感じのスイングをしている
・両脇がひらいていて、スイングが安定しない為に手を使った動作になっている
・スイングする時、両肘が近づきすぎて力んでしまう
・スイング時、グリップに力が入り過ぎている
・体幹・身体全体を使ってスイングするのではなく、手だけの「手打ち」になっている

無理やりのスイング・力任せのスイングを続けると痛みがでます。

 

グリップの老化にも原因が

滑るグリップ・老化したグリップでスイングを続けると、無理な力・無駄な力を使います。

テニス肘同様、スイングの仕方・打ち方を改善するとゴルフ肘になりにくいです。

 

左手の基本的な握り方とグリップ方法

グリップ

杉田ゴルフ場・氷取沢ゴルフ練習場・GOLF5が密集している金沢区では、ゴルフ人口が非常に高いんです。60代以上の男性はほぼ全員ゴルフへ行かれ女性も負けてはいないような感じです。

患者さんでプロ・アマいらっしゃいますが、将来の勉強がてら基本的なことを教えてもらったのでご紹介します。

小指・薬指・中指に比較的他の指よりもチカラを入れて握ります。

②左手の人差し指と小指の下の膨らみでクラブシャフトを支え

③中指・薬指・小指の付け根部分のラインにグリップが当たる感じ

④指の付け根でクラブを握ります。

⑤親指はシャフトの真上よりはすこし右側に置くこと

⑥フック気味に握ると親指に無理な力が入りにくくなります

⑦意識するのは、「人差し指と小指の下の膨らみでクラブシャフトを支える」コレがカギです。

チカラの入れ具合を最小にできて、けれどもぶれないゴルフグリップの方法です。

⑧グリップエンドのギリギリを握るのでは無く、指1本分くらいは余らせて握るようにします。

チカラの入れ具合は右手のグリップ。
握り方でも同じですが、完全にグリップの形ができた段階でクラブヘッドを天井・空の方向に向けて、クラブが床の方に、下の方にすり抜けそうなくらい緩く握ります。

思いっきりチカラを入れて握った感じを10とすると、およそ3くらいとよく言われています。結局チカラを入れているのは、左手の小指・薬指・中指だけという感じで握ります。

 

右手の基本的な握り方とグリップ方法

右手の握り方のポイントは3つあります。

薬指と中指の2本をグリップに巻き付けるようにする事

違う言い方をするとグリップに引っかける感じ。第二関節あたりで、シャフトをつまんでいる感じ。手のひらでは握らないということです。小指は先ほどお話しした、オーバーラッピング・インターロッキングなどの変化をさせます。

(右手のひらを左手に正対してあわせる)

右手のひらを左手に対してターゲット方向に正対させる

クラブのフェース面と右手のひらが平行になりアドレスしたときや、スイング中もフェース面を意識できるようになります。

右手の人差し指と親指を強く握らない

とかく右利きの方は、右手にチカラが入ってボールを叩こう、打とうとします。親指と人差し指にチカラが入るとなおさらです。この2本の指はグリップに軽く添えるようにして下さい。

特に、二つ目のポイントの右手のひらを左手に対してあわせる、このこと初心者の内はなかなかどういう意味があるのか理解できませんが、上達するにつれて、スイング中のクラブのフェース面が意識できるようになります。

右手の意識・グリップ・握り方にしておいて良かったと思うときが来ます。なので、最初から注意して意識してグリップをしまししょう。

 

ゴルフ肘なのかをテストしてみよう

ゴルフ肘であれば必ず内側の骨の出っ張り(内側上顆)に痛みが出ます。まずは痛みがあるか確認してください。その後は、炎症を起こしている筋肉にストレスをかける事で痛みが出るのかを確認していきます。

自分で簡単にできるので、肘に違和感がある時は行ってください。

α リスト・フレクション・テスト

β フォアアーム・プロネーション・テスト

2つのテスト方法があります。詳しくはこちら⇒自分で簡単にゴルフ肘かどうなのかを診断!

 

ゴルフ肘を改善するには?

ゴルフ肘の治療は、基本的に手術をすることはありません。保存療法が第一になります。

【安静】

安静が1番。肘を使わなくすることで、痛みを抑えられます。とは言っても肘を使わない生活は中々難しいですよね。負担を軽減させる為、サポーター&テーピングがおすすめです。

【鎮痛処置】

湿布・消炎鎮痛薬等を処方してもらって、痛みと炎症を抑えます。これは最終手段でいいかもしれません。痛みが酷くて長く続く場合は行いましょう。

【注射】

「ステロイド注射」ですね。注射は箸効する傾向があります。

【装具(サポーター)・テーピング】

安静をサポートするために、「エルボーバンド」を装着すると良いでしょう。ただサポートするだけなので、痛みが取れる訳ではありません。和ごころ整骨院では、エルボーに対するテーピングもできます。何なりとご相談ください。

サポーターを装着することにより、前腕の筋肉の可動域を抑えて肘の負担を減らします。

腕を使うときに付けるサポーターです。実際は肘の少し下、手首寄りにサポーターを着けます。写真のタイプの物が肘が動きやすくお勧めですよ。実際に着けてみて、違和感のない物・きつく締めつけられ痛くない物を選んでください。

 

【ストレッチング・トレーニング】

「付着部炎」を起こしている筋肉の柔軟性をつけたり、筋肉の増強をします。前腕筋と上腕筋のストレッチを、練習後と前に行う。柔軟性を高める事で、負担を軽減させましょう。

気持ちよくじわーっと伸ばすのが肝です。前腕筋と上腕筋だけではなく、できれば身体全体をストレッチしてリラックスさせた方が良いです。

ゴルフをやる前はストレッチしますか?激しく動くスポーツではないので不用かもしれませんが、必ずしも負担は身体にかかっています。身体をリラックスさせて柔軟性を高める事は怪我になりにくくするためなので、必ず準備運動をしましょう。

 

【運動後のマッサージ】

運動後にマッサージができるのであれば是非行ってください。前腕筋と上腕筋をストレッチした後、入浴中にもマッサージしていきましょう。

やり方はかなりシンプルで大丈夫です。肩から腕にかけて手掌でモミモミ&親指で軽く指圧する等セルフマッサージをしてください。

筋肉疲労の原因である乳酸をできるだけ早く体外に出すのが目的なので、水分補給も忘れずに。筋肉疲労が少なければ肘への負担も少ないのです。

 

ゴルフ肘(内側)の痛みに対するストレッチ方法

サポーター・テーピングをして負担を軽減させると共に、日頃のストレッチは欠かせません。柔軟性がないのもゴルフ肘になる原因の一つ。

片腕ずつ腕を胸の前に伸ばしてから、もう片方の手で、伸ばす方の手首を甲側に、息を吐きながら15秒程度じわ~っと反らす。両手を組んだまま、胸の前に手の甲が見えるように、息を吐きながら15秒程度じわ~っと腕、肘を伸ばす。背中も伸ばす。

 

ゴルフ肘にならないスイング方法とは?

ゴルフ

スイングの仕方を変えてみるのも、ゴルフ肘にならない為の方法です。

①グリップは優しく

思いっきり握った力を10としたら、3くらいでグリップする。

②右側鎖骨で引き上げる

バックスイング☞体幹を中心に勝手に腕が上がる

③視線はクラブヘッドの最下点

クラブヘッドが一番低く通過する所を見ながら。

④左足を踏み込む

左足を踏み込んでから、右足大腿を左足に付けるように運ぶ勢いでダウンスイング。この勢いで腕を振ってボールにクラブを当てる、振り抜く。ボールを先に押し込むイメージ。

そのまま右足を左足につけ、左足体重で立ってフォローからフィニッシュです。

ゴルフスイングで上手く打てないと悩むので共通しているのがボールを上げようとするスイングです。地面にあるボールに対して、ボールを飛ばしたいと思う気持ちから、ボールに対してすくい上げるようにヘッドを入れてしまう。ヘッドはボールよりも先に地面に当ってしまいます。ダフってしまうというヤツです。

地面にヘッドを当てるという事は、振動が腕の筋肉に伝わって負担・ストレスとなって結果痛みが出てきます。ゴルフ肘の原因です。

 

サプリメントによる痛みの解消方法

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ゴルフ肘は、使い過ぎ・練習のし過ぎで、3カ所の手首から肘の筋肉が疲労し、疲れて結果その筋肉の付け根・上腕骨内側上顆部が炎症を起こす。肘も同じように疲れて炎症を起こすために痛みが出るということとお話させて頂きました。

肘痛が、日頃の運動やお仕事等による筋肉痛だとすると、疲労回復のためのビタミン剤とか、マッサージ・アイシング等で筋肉を冷やすとかして、筋肉疲労物質の乳酸をいち早く除去して筋肉痛・疲労回復をする方法が一般的です。

軟骨・関節の軟骨成分の減少によって起こる加齢による肘痛、お仕事等での関節の酷使から来る痛みの解消について調査をしてたところ、膝の痛みを取るだけでは無く、サプリメントを使って肘の痛み、肘痛の改善が見られたというお話も数多く見られています。

サプリメントを使う、ここで言うサプリメントとは「グルコサミン」です。

グルコサミンと言ってもいろいろあって、本当に効果のある要は関節痛、肘痛に効く効果のある痛みを軽減する効果があるグルコサミンとはどんなものなのか?

グルコサミン=N-アセチルグルコサミンというのが、サプリメントの主原料と言うことです。

効果を期待できる1日必要量は、1日200mg~900mg×最低1ヶ月以上、一般的にカラダの細胞が完全修復する期間を3ヶ月と考えると、当たり前ですが最低3ヶ月は使って見ないと効果は判断できないと言うことになります。

膝痛のように、ジワジワ続く肘痛、そんな肘痛の場合は、一度サプリメントも検討されたらいかがでしょうか。その際の判断基準は、1日必要量1日200mg~900mgをちゃんと表示している商品と言うことになります。

 

全英オープン決勝ラウンドに上がった池田選手・市原選手を応援しよう

海外男子メジャー【全英オープン】最終ラウンドが昨日から行われています。日本勢で決勝ラウンドに進んだのは【池田勇太選手】と【市原弘大選手】です。

市原選手は8番まで終え12オーバー、池田選手は4番までに2打落とし9オーバーとともに下位に沈んでいる。

<主な選手のスタート時間>
現地時間/日本時間/組み合わせ
7時50分/15時50分/市原弘大K.キスナー
8時30分/16時30分/池田勇太G.チャルマース
10時15分/18時15分/J.フューリックJ.スピース
13時25分/21時25分/K.ナD.ジョンソン
14時35分/22時35分/H.ステンソンP.ミケルソン

(GDOニュース参照)

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