「手首を曲げると痛む・・・」
「指を曲げると痛む・・・」
「パソコンをしていると腕が攣りそうになる・・・」
日常生活において手を使うのは必須ですが、腱鞘炎になるとなかなか痛みが引きません。
特に女性に多いので、過度の細かい作業時や重たい物を持ったら“手”の休憩が必要です。
手首腱鞘炎の代名詞「ド・ケルバン腱鞘炎」とは?
パーの状態で、母指(親指)を広げると手首の内側に2本の線が浮かび上がりますね。
ドケルバン病(腱鞘炎)とは内側の線
・短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)
・長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)
が手首の背側にあるトンネル(手背第一コンパートメント)に生じる腱鞘炎です。
スナッフボックス(嗅ぎタバコ入れ)とも言います。他にはマウス時の人差し指、手首の小指側に多発します。
ちょったした動作で親指側が痛くなる
①手首の内側に炎症が起こった状態
②指の動きがスムーズでなくなり、物を持ち上げる時に痛む
③グーパー時の親指を広げたり、動かしたりすると痛む
原因はオーバーユース
①妊娠出産期の女性や更年期の女性
②手の使いすぎによるもの。何百と同じ動作の繰り返し
③パソコン、スマホの操作のし過ぎ
④重たい物の持ちすぎ(特に産後のお母さんが赤ちゃんを抱っこする時)
手の腱鞘炎は女性になりやすい?
女性に多い原因は
・出産時のホルモンバランスが激減
・更年期の変動
が原因といわれています。靭帯部の栄養分が少なくなると起こりやすいようです。
鉄分の不足がちや、少ない筋力(細い腕)の女性が作業を頑張りすぎた結果、腱鞘炎になりやすいです。
親指が痛くてスマホをいじれない?!
私たちの職業は、指圧で痛めてしまうと、スマホのスライド動作・LINEの打ち込みが痛くなると本当にできないのです。。。
動かせないと困ってしまうので、毎晩お風呂でマッサージをしています。皆さんも指が疲れてしまうことがありませんか?
①お箸でつまんだだけで、付け根が痛い!
②親指の根元の関節が、腫れぼったい
③お医者さんに変形性関節症(母指CM関節症)と診断された
④ペットボトルのキャップを開けようとすると痛む
⑤付け根を指で押すと、電気が走る痛みがある
何故親指が痛くなってしまうのでしょうか?
親指をつまむ・握る・親指を使うと付け根が痛む等の症状は『母指CM関節症(osteoarthritis of the thumb』といいます。
①親指周辺の靭帯が緩む・縮む
②親指の使い過ぎで、炎症を起こす
③炎症のまま放置が続き、変形してくる
親指の付け根が痛くなると、何をしていても痛くなります。
・ドア・窓を閉めようとする瞬間
・蛇口を捻る時など
些細なことで『あっ痛っ』となります。
親指が痛い時の特徴
①指の曲げ・伸ばしする度に、付け根が引っかかる痛み
②伸ばそうとすると電気が走る痛み
③40代女性に多い
④細かい作業をしているor好き
他に、パキーンと音がして急に指が伸びる事が起きる『ばね指(snapping)』
男性では重たい物を指先で持ち上げようとする際に痛めてしまう『腱鞘炎タイプ』もあります。
親指は緻密な構造
親指は360°+複雑な動きが一番優れています。
重い荷物を持つ時等では、親指の力はあまり使っていない感じはしませんか?
この場合は、親指を抜いた4つの指が力を発揮します。荷物に小指を引っかけて、薬指・中指・人差しで支えている。
親指の場合、ハサミを使用する際に力を使いますよね。マッサージでは、指圧する時に力使います。
親指は、力仕事というより、繊細な動きが得意です。
親指を使って携帯電話のボタンを押す・スライドする方が多いかと思います。親指だけが他の指に不自由なく触れることができるなど、自由自在ですね。
親指が痛くて何もできないと感じた時は、適切な対処によって症状を緩和することができます。親指が変形しないように日々の生活から、しっかりと自分でもできる治療(セルフケア)を行っていきましょう。
エンターキーで親指と人差し指に痛みが出る?!
パソコンの作業では
・マウスに手を置いてクリックをする
・キーボードで文字を打つ
同じ姿勢で作業する動作を、長時間ずっと繰り返しています。
常に軽度上向きの状態なのでなおストレスが加わるためです。
その結果、指や手首の関節付近がこわばり、指を伸ばしにくくなったり、物を掴もうとしたときに痛みが走ったりするようになります。
自宅でできる、親指・手首リハビリ方法
お風呂時が望ましですが、腕のストレッチが重要です。
①腕の内・外をまんべんなく伸ばしましょう。
②肘はまっすぐ、片方の手で痛めている手を持ち、パーの状態から一気に下を向いた状態でのばします。
他にも経穴(ツボ)があり何点か押すポイントがありますが、基本的には優しく押しましょう。
疼痛が強い場合
何も持つこともできない状態であれば、整形外科にて
・投薬
・腱鞘内ステロイド注射
が有効です。ただし注射は炎症を起こしている腱に直接打つため激痛が伴います。改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。
痛くなってきたら、どうすれば手に負担が来ないように済むのかをご自身で研究することも大事です。安静よりもストレッチをしっかり行いましょう。
親指腱鞘炎の治療法
①動く場合は装具やテーピング等をして完全に指を動かさないように固定する
②物理療法・マッサージ・鍼治療が効果的
③炎症を抑える為の『ステロイド注射』
重症化しないために、早期回復・早期対処・早期治療が大事です。
早期回復には、指を完全に使用しない事。症状の緩和・治療を良く考え専念する事ですね。
3つの『保存治療』で改善されない場合は『手術』も視野に。3ヶ月くらいを目安に改善がなされない方は、医師と相談して頂き『手術療法』をお勧めします。
整骨院での腱鞘炎の治し方
1、痛む箇所・動作を特定します。
2、フィンケルシュタインテストを行います。グーの状態で母指を中に入れ、手首を小指側に曲げると痛みが増すかをみます。
3、パーの時に痛むかを確認します。
4、前腕部の腱から影響が多いので、腕~手首のマッサージを行います。
5、経穴を狙い、腱の動きを改善します。
6、痛めている腱を狙い超音波を照射します。
7、最後に腕~手首~指のストレッチを行います。
母指の使いすぎによる負荷のため
・腱鞘が肥厚
・腱の表面が傷んでる
・炎症が起こり皮膚上が赤くなる場合
があります。
目でみて分かるくらい腫れる場合もあり早急に治療が必要です。
意外とおススメな固定法
指は、日常生活でも必ず使わなければならないですよね・・・「親指を使うなと言われても無理ッ!」と感じます。親指に負担をかけない為強制的な固定をしてみましょう。
①装具固定
②テーピング療法
完全に固定するとすれば『装具固定(サポーター)』が一番です!
「ごっついから周りの目が気になる・・」
「固定が強すぎて逆に何もできなすぎる!」
そんな時は『テーピング療法』をお試しください。
「毎回巻きに行くのが面倒くさい」
「巻き方知らないなー」
と不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、試して心地の良さを実感してみて下さい。サポーターもテーピングも行う価値はあります。
テーピングは、母指腱鞘炎に最適です。
親指を動かすのが痛かったり、手首を曲げるのがおっくうな高齢者に好評です。若い人の腱鞘炎にも対応していますよ。
毎回巻くのがめんどい!という方にはサポーターがお薦めです。
①自分でできるテーピングの巻き方
②常に固定できる
整骨院では、①②のことを考えながら患者さんの意向にあった方法をご提供しています。
『ばね指』『腱鞘炎』でお困りになった時は、早めに病院で検査を。
ばね指・腱鞘炎について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。