「痛みはないのに、首が振れない….」
「左右上下に首が動かない。ちょっと痛みがある」
「朝起き上がる時に、首がバキっと音がして動かないんです・・・」
「首を後ろに持っていくと、肩甲骨まで痛み走るんです・・・」 等
痛くないのに首が動かせないなんてなんだか気持ちが悪いですよね。首が痛くないのに動かせないという症状は、主に『寝違い』または『頚椎間板ヘルニア』の可能性が考えられます。首の問題を抱えている方は….
「1つの仕事に集中できない」
「集中力が長く続かない」 等
と訴える事が多いです。集中できない時は首に原因がある場合があるんですよ。作業姿勢が悪いと……
①肩こり
②頭痛
③聴力低下 等
が起こることも!首が動かせない・痛い等の症状が出てきたら、病院でMRIで検査しましょう。
首の運動制限が起こる『頚椎間板ヘルニア』って?
痛みを伴わなく(伴う場合もあり)首を動かせない等の症状が現れるのが「頚椎間板ヘルニア」「頚椎症」という骨の変形から生じることが多いです。
頚椎は背骨の中でも首の部分を構成する骨の事で、第1~第7頚椎までの7つの椎骨が積み重なって形成。第2頚椎以下の椎骨と椎骨の間に椎間板が挟まっているのです。
椎間板は椎骨と椎骨のクッションの役割をしており、頸椎に伝わる衝撃を吸収。
歳を取るにつれ、椎間板は変性して弾力性が失われたり、亀裂が入ることも。
椎間板の働きが弱くなると、変性した椎間板から髄核が飛び出し、頚椎間板ヘルニアに繋がるのです。
上の画像の通り、ピンク色の椎間板から髄核が飛び出しているのが分かりますね?
これが椎間板ヘルニアです。
ヘルニアが神経根を圧迫している場合
飛び出している髄核が神経根を圧迫させる。。。。
①首・肩・手の痛み
② 〃 の痺れ
左右どちらか片側に起こることが多く、神経の支配する特定の部位に症状が出現
強い痛みが首⇒肩⇒腕へと走る!首を反らすのは悪化させるので要注意!手の痺れ等も発症
①肘を曲げれない
②腕を上げられない
③手首を上に反らせない
④感覚の異常
⑤指を握れない
⑥指を広げられない 等
ヘルニアが脊髄を圧迫している場合
脊髄は上記画像の神経の下に存在し、中枢神経である脊髄が圧迫されると
①手・足の感覚が薄くなる
②運動の障害
③排尿障害 等
症状は全身に及ぶので注意が必要です。生活上で
①両手が痺れる(片側だけに現れることもある)
②手指が伸ばしにくいしもつれる
③脚が痺れるしもつれる
④階段の昇り降りが非常に辛い 等
季節の変わり目に「寝違い」が急増する?
気温の変化・環境の変化・体質変換期など様々な要素があります。
『季節の変わり目』寒い→暖かいの体感温度の調整期に入るからです。冬の寒い季節は、体温を上げようと細胞が震えて熱を生成しようとします。
春になると、寒い日もあるが暖かい日もあり熱を生成したり休んだりと細胞が忙しくなり、知らない間に熱生成機能が疲れてしまい、筋肉が硬直しやすくなるのです。
先日来院された患者さんは、起床時に何となく首に違和感があり、仕事をしていると段々痛くなってきたとのこと。夕方になると首を動かすのも痛く、後屈ができなくなってしまいました。
寝違いとは?
起き上がろうとした次の瞬間!!
グキッ。。。
このような経験はありませんか?
朝から首が物凄く痛くなり、2、3日動かせない状態に。。。原因は寝相・枕・疲れなどが挙げられますが、内臓疲労によるものが有力です。身体の疲れがあるのに、睡眠不足・暴飲暴食をすると次の日襲ってくることが多いようです。他には、季節柄秋・冬の朝方による気温の変化も関係してきます。
どのくらいで治るのか?
痛めてから自然に治るまで、7日~10日必要です。
重度になると2週間以上かかり、女性は長期間かかる場合も。整骨院や治療院では概ね3回~5回で回復可能です。
漫画”ゴットハンド輝”の「寝違い回復体操」
有名なゴットハンド輝の体操を紹介します。
1.寝違えで首が痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げる。
2.腕を引き上げて、自然に止まったところで20秒キープ。
3.20秒経ったら腕を下ろして、同じことを2セット。
4.痛む側の手のひらで真後ろのベルトの真ん中を軽くおさえる。
5.そのまま肘を後ろに引いて20秒キープ。これを2セット。
6.痛む側の手を肘角120°でバンザイする。
7.その角度のまま腕を軽く後ろに引いて20秒キープ。これを2セット。
8.最後にバランスを取るために逆側の腕で、各運動を1セットずつ。 これで寝違えの痛みは和らぐはず!
※寝違え以外にも、普段からの肩こりや首の痛みにも効果が期待できるそうです!
寝違え解消ストレッチの解説(ゴッドハンド輝 46巻より抜粋)
2番目のストレッチが一番やりやすく効果的です。個人差はありますが、痛みが引く実感ができ、動きも難しくないので実践しやすいです。ゴッテルの運動を取り入れ、脇の下を伸ばし腕の可動域を広げ、血行を改善。65パーセントまで上がりますが、治癒までに3日かかると見通しです。
この他にも方法があり、鍼治療もお勧めです。速効性があり一回で治ることも可能です。
寝違いには、背中まで痛むことがある
首だけでなく、首を支える菱形筋も同時に痛めることも。
寝違いの7割は、首の左右横に振れなくなり、背中に痛みが出ると首を前後に倒せなくなります。
着替え動作が厳しくなるため、日数が5日~7日必要。
治療を施すと日数が半分になりますが2・3日は痛みに耐えねばなりません。
※季節の変わり目は、ぎっくり腰・ぎっくり背中・寝違いが多発しやすいので、くれぐれも『冷え』にはお気を付け下さいませ。
寝違い治療は、言ってみれば直ぐにほぼ回復します。1度の治療で首も回るようになります。
ですが『ぎっくり背中』『頸椎ヘルニア』は、菱形筋部まで痛みが走り圧痛が著名です。
※整骨院では頚部から菱形筋部に伊藤超短波を10分照射→肩関節全体をゆっくりと動かします。概ね60%まで回復できます
首を気持ちよく動かせる対策方法
頚椎の骨・椎間板は重さが3~4㎏もある頭部を支えているので負担がすごくかかる部位です。首を痛めない・しっかり動かす為には…..
①高い所の物を背伸びしてまでも頑張って取ろうとする
②長時間のパソコン作業
③上を長時間見ながらの作業 等
①~③の動作・姿勢は頸椎に負担をかけたり神経をより強く圧迫するのでなるべく避けて下さい。特に長時間上を向きっぱなし・パソコン作業は負担をかけます。ほど良く休憩を入れながら行う事がお勧め
首・肩が冷える事も痛み・首が動かないことに繋がるので、冷え対策も必要不可欠です。
夏場でも、身体に直接クーラーの冷風が当たらないように注意してください。
首の筋力UPも効果的です!普段運動しない人は、ストレッチをするだけでもかなり違うので、身体を動かすことから始めてみましょう!首の筋力をUPさせれば、骨の負担を軽くさせることに繋がります。
首が痛い・動かせない等の症状が現れたら直ぐに病院へ!
まずは、MRI・レントゲン写真を撮って精密な検査をしましょう。
上記でご紹介した「頚椎間板ヘルニア」以外にも……
リマウチ性脊椎炎が進行すると、痛みに加え次第に首が動かしずらくなる
強直性脊椎炎は、痛みは弱いものの強い運動制限が起こります。
「ただの寝違いだろうから病院はいいかな」
ではなく、脊椎炎・ヘルニアの可能性も考えられるので、検査を受けて下さいね。
朝起きたら突然首に痛みが・・・「寝違えちゃった・・・」と憂鬱になってしまいますね。
治るまでの日数
筋肉に炎症がある場合
炎症が筋膜に生じているとき:4日~1週間程度
筋肉の中心に生じているとき:3日~5日程度
神経痛の場合:2日~3日程度
ねんざの場合:1週間~2週間程度
早く治すためのコツ・ポイント
初期段階は、とにかく安静にしましょう。「痛い」と感じる動作は避けてください。傷ついた組織を修復するためには、これ以上の治療はないとも言えます。
痛みが和らぐ安定期に入ったら、血流を良くして回復を促しましょう。血流改善には、温める・ストレッチをする・マッサージをするなどいろいろな方法があります。どの方法が適切かは病態によって異なるため、専門家の指示に従うように。
●痛みが強いとき
首の痛みが強くてつらいときは、身の回りにあるタオルやマフラーを首の周りにグルグル巻いて、「顎置き」を作ると楽になります。顎を安定させることが目的なので、首が苦しくなるほどきつく巻く必要はありません。
仕事の都合などで首にタオルやマフラーを巻くのが難しい場合は、腰にコルセットをつけるのがおすすめです。腰にコルセットをすると背骨がまっすぐ伸びるので、首周りの筋肉に負担がかかりにくくなるのです。
●病院は行くべき?
極端な話ですが、寝違えは放っておいてもいずれは治ります。もしも、できるだけ早く治したいというのであれば、専門医を受診するといいでしょう。
ただし、あまりに頻繁に寝違えを起こしているようであれば、一度検査と治療を受けることをおすすめします。首の骨が本来あるべき位置からずれていて(いわゆるストレートネックなど)、首周りの筋肉を日常的に圧迫している可能性があるからです。
●適度に寝返りが打てるよう、寝具を整えよう
実は、寝相の良い人は寝違えやすいと言われています。寝相の良い方は、就寝中に姿勢があまり変わっていない可能性が高く、筋肉・血流が凝り固まりやすいからです。
就寝時の姿勢と起床時の姿勢があまり変わらない方・寝相が良いと人から言われる方は、自然な寝返りを促す就寝環境を作るようにしましょう。例えば、マットレスは硬めのものがおすすめです。低反発や柔らかい素材は寝返りが打ちにくくなるので、避けましょう。
●首に負担がかからない高さの枕を使おう
枕は、頭が本来あるべき位置(曲がっても反っても横に倒れてもいない位置)に来る高さのものを使いましょう。あまり寝返りを打たない人でも、枕の位置を正しくセッティングするだけで寝違えのリスクは随分減ります。
●寒い環境で寝るのは避けよう
寒い環境で寝ると、血流悪化・筋肉硬直しやすくなります。
冬場はもちろん、夏場もクーラーで冷やしすぎないように気をつけましょう。
●泥酔状態・過度に疲れた状態で寝るのは避けよう
お酒を飲んだ後は寝違えが起こりやすいと言えます。
筋肉内の血流が低下しやすくなること。
酔っていると感覚が鈍くなるため、寝返りの回数が激減することです。また、過度に疲れているときにも、お酒を飲んだときと同じことが起きやすくなります。
飲酒後やいつもより疲れているときは、寝る前に経口補水液などでミネラル分を補給するのがおすすめです。ミネラル分摂取は血流の低下を防ぎ、寝違えの予防につながります。
首の痛み・寝違いについて分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。