スポーツを行う上で一番気をつけなければならないのが怪我です。選手生命を絶たれる場合も。怪我をしない為にはどうするべきか?多く起こる怪我とはなんなのか?

陸上競技で多い怪我

陸上競技の選手に多い怪我は、全身様々な部位に渡ります。

【短距離や長距離等の競技】

①太もも
②ふくらはぎ
③膝、足首

【高跳びや幅跳び】

④腰
⑤膝
⑥アキレス腱

種目によって負担がかかる所が違うので怪我する箇所が様々ですが、今回は疲労骨折について詳しく触れてみたいと思います。

陸上競技における疲労骨折とは?

スポーツにおける疲労骨折

①ランニングやジャンプで部位の使い過ぎ
②そのまま繰り返し身体に負荷を与えてしまう

骨に微小骨折が生じる現症

疲労骨折の誘因

久しぶりに運動を行うとき練習量が急に増えた時に起こりやすいです。疲労骨折の中には難治性の物もあり、その場合は手術や長期間の休養が必要。マラソン等の長距離、中高生には良く起こります。

脛骨(スネの太い骨)+中足骨(足の甲の骨)が好発部位

【中足骨の疲労骨折】

足の甲から指の間の部分。ランニングやジャンプによって大きな負荷が加わります。練習量が増えた時に骨の疲労からヒビが入り、痛みが起こる。

【脛骨の疲労骨折】

走り過ぎによって脛骨に負担が掛かり、骨が疲労現症を起こしてヒビが入るという物。特に跳躍の選手が受傷すると、後に引きずる場合があるので気をつけて下さい。

一度発症すると1~3ヶ月程度は痛みが引かない可能性があります。大事な大会前等に、疲労骨折をしないために自ら予防をしていきましょう。

疲労骨折にならないための予防法

疲労骨折とは何なのかを知ることが大事になり、適切な予防策・治療方法を見出しましょう。

普段の部活や運動する時に、いつもと違う疲労感・体調等が優れない場合、無理をせず休むことが大事です。運動を1日も絶やしたくないという方は、プールでの運動をお勧め致します。プールでの体重の負荷は、腰の高さで半分になる。

運動のし過ぎは要注意

疲労骨折は走り過ぎだけではなく、よくジャンプをするスポーツでも生じます。走高跳なども同類です。

疲労骨折、手術での治療法と疲労骨折に対する対応

難治性疲労骨折の場合、手術での早期回復をします。難治性疲労骨折である脛骨跳躍型疲労骨折第5中足骨疲労骨折には、骨の中にストレスを減らすためのチタン製の補強材を入れる手術方法がある。

手術は難治性の場合なので、よくある疲労骨折の場合は身体を休めるのが一番。食事は、摂ったカルシウムを吸収することを狙ってビタミンD・ビタミンKをセットにして摂り入れて下さい。骨にはタンパク質が必要不可欠。骨を強くするための食事療法も考えてみましょう!

夏のランニングの注意点、熱中症を防ぐために

既に猛暑の日々が続いていますね…..スポーツの季節でもある夏ですが、その際に起こりうる怪我と、予防についてお話させて頂きたいと思います。

夏になると、外でランニングをされている方をよく目にします。ランニングの際注意しなければならないのは、脱水症状。走り続けて汗をかき続けると、身体は脱水状態になってしまいます。

脱水状態がそのまま続くと、血液が濃くなり、心臓が血を送りだす為により早く鼓動をしなければならなくなる。運動強度は同じなのに、心臓の鼓動は早くなってしまうのです。

湿気等で、蒸発の効率が下がれば下がるほど脱水症状が起こりやすくなるので、ランニングをして気持ち良かったり、ストレス発散にもなりますが、脱水症状には気をつけましょう。命に関わる事も。

脱水症状にならないためには、のどが渇く前に水分を取ること。麦茶やスポーツドリンクをお勧めします。なければお水でも大丈夫です。とにかく身体に水分を沢山入れることが大事。

塩をなめたり、お水に混ぜたりして塩分を取るのも有効的。海水から自然に取れたお塩がお勧めです!何故スポーツ飲料が良いのか?

成分中に糖度+ナトリウムイオンが入っているので新陳代謝に大きく貢献します。バランス良く飲まないと足が攣ったり、立ち眩みが起きやすくなるので、汗で放出される塩分+水分を十分に補うことが大切。

長距離走り続けると『ふくらはぎ』がパンパンになっていたり、飛ぶ・跳ねるの競技は足がガクガクする瞬間もあります。つま先立ちが多い種目では、足が延ばせない事も。

ふくらはぎは【第二の心臓】

ふくらはぎ(腓腹筋)は外側と内側で構成されており、足を上げる時等に使われます。足の血液を押し上げるものとして心臓の働きもコントロールしている。ポンプの様な働きがあり、心臓に血を運ぶ機能があるので【第二の心臓】と呼ばれているのです。

ふくらはぎを鍛えるには、歩くことは勿論、階段の上り下りが有効的。なるべくエレベーターは使わず、階段を使って筋肉を鍛えてみて下さい。電車通勤中につま先立ちを各駅区間ごとにやってみたり。

汗をかいて脱水状態近くまでいくと、ふくらはぎを吊る場合があります。ランニングをする際に出る汗には、電解質などが汗と一緒に流れてしまうので、機能が低下し、攣りやすくなる。走る前・走っている最中・走った後は、必ず水分補給をしてください。

ふくらはぎのケアをする事と、水分補給をする事が重要です。足が攣るのも結構痛いですよね。いつでも気持ちよくランニングができる状態にしましょう!

真夏の紫外線対策

必須です。最近では日焼け止め商品ラインナップがずらりとあり、どれが良いか迷いますが
風通しのいいウェアを着てみたり、目を保護するためのサングラス、日焼け止めを塗ることも大事です。シミにならにように、紫外線対策をしっかりしていきましょう!

ランニング後のダウン+ストレッチ忘れずに行います。熱中症・筋痙攣にならないよう、楽しい夏をお過ごしください。

注目を浴びた『ウサインボルト』選手と『ジャスティン・ガトリン』選手の対決

陸上

遡って8月22日(土)に開催した『世界陸上』(世界陸上競技選手権大会)のお話。奇数年で開催される、世界最高峰の陸上競技大会です。

16歳のサニブラウン・ハキーム選手が出場。16歳で世界最高峰の大会に出れることは素晴らしいことですね。

黒い稲妻『ライトニングボルト』という異名をもつ、ジャマイカ代表のボルト選手。2008年に行われた北京オリンピックで世界記録保持者として出場した陸上男子100mの決勝を『9秒69』という脅威のタイムで1位を勝ち取った選手です。

男子200m決勝では、不滅の『マイケルジョンソン』の世界記録タイムを破っての優勝を果たしている。400mリレーでも、世界新記録を樹立して世界に名を広めました。
2011年の世界陸上大会から1回のフライングで失格というルールに変更された為、ボルト選手は100m決勝失格に。

リオオリンピック間近、クリアになっていないロシアのドーピング事件。世界で波紋を呼んでいる。国際オリンピック委員会が再検査をした所、ジャマイカの選手に陽性反応が!?

ジャスティン・ガトリン選手は、アメリカ・ニューヨーク育ちの選手でアテネオリンピック金メダリストです。世界タイ記録を保持していたガトリン選手ですが、2001年と2006年にドーピング検査で陽性反応が出た為記録は末梢されました。

8年間の出場停止処分が宣告され、その間は高校男子の陸上部コーチをしていた。出場停止期間が4年に縮まり、2010年7月下旬に解除された。

2012年オリンピックのトライアウトに参加し見事優勝。米国代表となります。2013年6月の男子100mダイヤモンドリーグ第5戦ローマ大会でボルト選手に勝利。

この時のタイムは、ガトリンが9秒94・ボルトが9秒95でした。完全復活のガトリン選手に期待が膨らみます。
ウサインボルト選手とガトリン選手の対戦に注目が集まった世界陸上。ボルトの記録を破ったガトリン選手の走りと、稲妻のように俊敏なボルト選手の走りは陸上選手でなくても驚きを隠せません。

日本が自信を持って送り出した『サニ・ブラウン』選手

世界ユース選手権大会の記録を12年ぶりに、ボルト選手の記録をも破っています。今大会でボルト超えか!?と期待を背負っているのがブラウン選手。

サニ・ブラウン選手が出場する100mと200mは見逃せない。初日の男子マラソンでも、藤原正和(ホンダ)・前田和浩(九電工)の2人にもメダルが期待できました。

男子200m史上最年少で決勝を狙った

男子200m準決勝。16歳の最年少であるサニ・ブラウン選手が出場しました。タイムは20秒47で5着という結果。決勝には出場できませんでしたが、同じ組にはガトリン選手もいた為、最速の選手と走ることができて良かったと話しています。

全身全霊で挑んだ夢のような舞台で20秒というタイムに悔いはないようです。今度は400mリレー。起用されればアンカーとなります。

今年5月の世界リレーで銅メダルに輝いていますので、期待も集まった事でしょう。