お二人が当院に勤務してから1カ月経ち、お仕事に慣れてきたと思った矢先に

『腰が・・・』

と申し出がございました。なんと、奇しくもお二人同時同日にです。。。共通するのは

a,前かがみになると・・

b,身体を捻ると・・

c,身体を横に曲げると・・

そんなお二人がお互いにぎっくり腰を治し合ってみました。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の原因は腰椎同士を支えている小さな筋肉で多裂筋(たれつきん)というのが有ります。

この筋肉が急激に伸ばされることにより起こる疾患です。腰が抜けたようになるのは、伸ばした筋肉と一緒に神経も伸ばされることで一時的に麻痺します。

痛そうにしてました。。。戸軽先生はご自身でテーピングを・・・

外傷(ケガ)をする条件として

①使い過ぎ

②使わな過ぎ

③間違った使い方

この3つがあげられます。

私の場合、先程共通するところで申し上げましたが、繰り返し前かがみになることが多い事です。つまり①の使い過ぎなんです。

ご覧の皆さんにも当てはまるのは、おそらく①と②だと思います。現在の筋力がどのくらいあるか。つまり学生時代スポーツをやっていて体力には自信があるよ!という方ほど・・ご注意を!!

最近運動不足になってはいませんか?あるいはエアコンの良く効いたオフィスでデスクワークでじわじわと筋力が落ちていることに気が付かないままですと、いつもこのくらいの荷物は持ってるから・・・なんて勢いよく重いものを持ち上げたりすると・・

 

冷えてるとぎっくり腰になりやすいのか?

自宅でも寝室でエアコンをかけたままお休みになっていませんか?熱い最中冷たいビールはやめられませんよね!

常に冷たいものを飲んでいても同じなんですね。お腹に冷たいものが溜まります。これでは身体は冷えてしまいます。というよりも、筋肉が冷えて動けなくなるんです。

「でも動けるよ!朝起きられるよ!慣れてるから大丈夫!」

・・・今はね・・・

実はじわりじわりと毎日痛めています。自分の筋力のキャパシティを超えてしまうとぎっくり腰になります。筋力が落ちて今まで出来たことがキャパオーバーになりグギっと。

岡部先生は畑のお仕事で・・・

少し沿ってないとキツイそうです

ぎっくり腰になったら全ての動作をゆっくりと。そしてすぐに冷やす!

2、ギックリ腰の治し方(戸軽先生施術バージョン)

①仰向けになり、縫工筋のストレッチ

ここを伸ばすことにより基本はきちんと股関節動きますか?という事ですが。写真のように仰向けで、足を開いている状態で膝が上がってしまう方が多いんですね。

実はこの筋肉あぐらをかく動作で使われます。股関節の屈曲・外旋・外転と膝の屈曲

バイク、自転車から降りるときやローキックのガードなどのポーズでもこの筋肉は使われています。この筋肉は単体で動くのではなく、他の筋肉と一緒に動きます。つまり、あぐらをかいた時に膝が浮いている。

あれ?昔はもっと簡単にかけたのにな~と感じたあなた!要注意です。

縫工筋が固いのもそうですが、もっと大事な筋肉のパワーバランスが崩れているのです。それは臀部の後面から外側に向かってついている筋肉の中殿筋、小殿筋、梨状筋、大腿筋膜張筋、同じく殿筋の後面から内側についている腸骨筋やハムストリングスなどの内ももの筋肉のバランスが崩れているからです。

大きく言いますと下半身の外側の筋肉は主に支える役割が多く、内側の筋肉は動く役割が多いとされています。しかしどうですか?足を引きずるように歩いたり、曲げ伸ばししないのではないでしょうか?

こういった筋肉と一緒に縫工筋は使われますので、バランスが崩れると固くなってしまうのです。

②四頭筋の付け根(起始部)を母指圧で緩和

歩くときの足を上げる動作ですが、この時に大腿四頭筋を使います。良く歩いている方はそんなに問題ないと思いますが立ちっぱなしの方や、あまり歩かない方はココに体重が乗っていることが多く、

更に前かがみになっていますと余計に硬くなります。ここも腰を含め体幹を支えていますので緩めてあげると下半身の緊張が取れて支えやすくなり楽になります。

③股関節外旋しながらの小殿筋や中殿筋なども同様に緩めます

四頭筋もそうですが、痛いかくすぐったいかに分かれやすいところです。
このように対象の筋に指を充てたら、股関節を凱旋するだけで圧が掛かりますので

ゆっくり様子をながら行いましょう。

⑤上からの圧迫の注意点

たまにいるのが、ぎっくり腰になると背中が凝りすぎて首肩まで凝ってきちゃう方、そこから頭痛や吐き気まで催す方もいらっしゃいます。基本的に背中の筋肉はあまり強く押す必要はありませんが、

片方づつでも軽く何回も押してあげると良いでしょう。腰が支えられない為に過緊張してしまいますのでリラックスさせるためにも軽く何度も押して上げましょう。

 

3、ストレッチを加えるだけで楽になる(岡部先生施術バージョン)

①ハムストリングスをゆっくり伸ばします!

ハムストリングスが固くなると股関節を前に曲げる動きを妨げてしまいます。

実は、前屈する時に腰だけでなく股関節も一緒に動きます。ハムストリングスが前屈を邪魔しない様にしっかり伸ばします。ただし、太腿やふくらはぎに神経痛がある時はこれはやりません。

②股関節屈曲~他動運動で深層筋にアプローチ

腰が痛いせいで、お尻の筋肉の緊張が高まります。

お尻の筋肉の緊張も股関節の動きを妨げます。

股関節を優しく、大きく動かして、お尻の緊張の緩和を促します。

緊張がすこし緩和してきたら、さらにお尻の筋肉のストレッチ。

③腹圧をチェックし、緊張している部分を緩めます

急性腰痛になるとお腹まで硬くなるんです

膝を90°曲げることにより、お腹が一番リラックスする状態

さらにこの姿勢で筋トレ。

お腹になるべく力を入れないよう注意しながら、トイレを我慢するように肛門を締めます。すると、肛門を締める筋肉と一緒にお腹をへこませる筋肉も収縮してきます。腹横筋と言って、最近よく聞く体幹(胴体)のインナーマッスルの一つです。腹横筋は腰のコルセットとして働きます。何度も腰痛を繰り返す方は鍛えることをお勧めします。

最初は10秒間キープ。慣れてきましたら、20秒、30秒・・・・・1分と時間を長くしてください。

呼吸をするのを忘れずに。苦しくなります。

病院に行くよりも整骨院の方が早く治ります!注射も必要ありません。施術だけでもこんなに楽に!!

 

4、もしも仰向けで起き上がれなかったら?

ぎっくり腰になったら、寝方はどーすれば?と質問をされます

「寝方はどうやって?」

「朝の起き上がり方は??」

「歯磨きとか顔を洗う時は?」

ストレスフリーで起き上がる横向きの方法

仰向けになりゆっくりと片足を

両膝を畳み、

痛い箇所が下になる様に、横向きで

この際に肘push+反対手でどっこいしょ

足を先に落とします

この時笑う程痛いそうです!!

何とか立ち上がりました

この間1~2分を要します

腰を真っ直ぐにしたままゆっくりと立ち上がりましょう

えっちらおっちらと・・・

 

5、テーピングはぎっくり腰の応急処置に効果あり!

非常に応急的な方法ではございますが、キネシオテーピング5cm幅を25cmの長さで切り、角を落として丸くします。

自身の体幹を前屈させて、仙骨の上の部分が少しかぶるくらいの位置にテープを引っ張らずに貼ってください。女性でも簡単に貼ることができます。

可能であれば、補強する際に下図の様にのけ反りながら

伸張した状態の方が固定感がでます

反対側も

最後は骨盤全体を支える様に

 

楽になってました!!

 

 

6、コルセットの巻き方

Ⅰ、胸で息を吸い込みましょう

Ⅱ、素早く!!そして斜め下に

まだ胸で息を吸い込みます!

Ⅲ、両サイドをしっかりと!

痛めてから4~7日程度は巻いておきましょう!
痛みが落ち着くまでは、寝る時以外は巻きます。

痛みが引いてきましたら、外す時間を増やし、7~10日で外せるようにします。

冬に起きやすい腰痛一覧~ぎっくり腰は痛くても動かして治す~

7、ぎっくり腰に襲われた皆様へ予防の方法

良くクセになると言われておりますが、癖になるのではなく生活習慣にしているといった方が正解かと思います。

私自身がそうですが、その後に気を付けている事と言えば実はあまりないです。本来であれば筋力を上げるトレーニングなどで再発は十分防げますし、他のブログにも書きましたがそれ以上のメリットが舞い込んできます。時間無い中で行うのであれば、生き帰りの徒歩で意識して足を上げて歩くことで、綱渡りですが再発し難くなります。

 

8、まとめ

腰の疾患もそうですが外傷のほとんどは生活習慣からくることが多く本来の使い過ぎではなく筋力低下により普通の事が使い過ぎになる異常事態なのです。取り返しが付く内は良いですが、病気は勿論取り返しが付かない外傷性疾患もございます。運動することで健康という制限のない生活を手に入れてはいかがでしょうか?