筋肉が固くなると四十・五十肩になって、腕が上がりにくい?!と言われていますが、季節の変り目だったり、寒い時期に起こりやすいです。これを肩関節周囲炎といい、世間で言う四十肩、五十肩というものです。これは肩回りの関節・筋肉が固くなっている状態ですね。

少し痛い状態でしたら、1カ月以内に改善しますが、酷い状態ですと肩を九十度に挙げれず、3ヶ月以上も肩が上げられなかったりします。

はっきりとした覚えが無いのに、突然痛くなる

中年以降50代の方に多く見られます。
関節を構成する骨・軟骨・靱帯・腱などが老化して肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。

肩関節②

・肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう

肩関節の動きをよくする袋。この袋が通常お水で満たされているとします。ですが年齢とともに、このお水が泥水になったり、濁ったりしてしまう状態を言います。

・関節包

関節を包む袋

この2つが癒着すると、さらに動きが悪くなり「拘縮または凍結肩」と言います。大半の方が、どこかにぶつけた等の覚えが無いのに痛みが出たと仰ります。

「ぶつけた覚えはないけど、徐々に痛みがでてきた」
「いつ頃か肩に違和感を覚え、少しずつ悪化している気がする」 等

何故か分からない!という方が多いです。

 

四十肩・五十肩は整骨院で治るのか?

どの整骨院・接骨院・治療院の先生でも概ね1~2か月以内で改善できます。

国家資格保有の肩関節スペシャリスト先生方が、それぞれの治療法を駆使しながら最短で治すようにしてくれます。早い方では2~3回で治ってしまう方もいます。では実際に患者様にご協力の元、テストをしてみます。

※今回撮影のご協力頂きました「向原さん」ありがとうございました。都内から通われて、通院ごとに肩が挙がってきました。最初は腕を90°以上挙げることも辛そうでしたが、改善して安心しました。撮影時期は通院5日目です。

・バンザイがどこまでできるか?

横から見ると

この時期は、肩関節周りが硬いせいか、背中が反ってしまいます。

耳までは何とか腕が上がりますが、背中ごと同時に動いてしまうのが解ります。

・後頭部に手があてられるか?(結髪動作)

腕がキツイと仰っておりました。ご自宅でのシャンプーもキツイそうです。髪のセットなども一苦労ですね。

・腰に手を当てられるか?(結帯動作)

四十肩五十肩の方は、8割方この動作が最も辛いというデータがあります。上腕骨に付着してる筋肉が、捻じれる際に引きはがされない部分がある為です。向原さんも、腰の後ろで手をくっつけるのがやっとのことでした。

昨今の病院での治し方は、この上腕骨に付着している筋肉の空間に「生理食塩水」を流し込んで、癒着を取るそうです!!

以上が検査基準にもなります。

 

40肩50肩を自宅で予防する方法

大前提として、ある程度動かせる様になってからです。強い痛みがある方は緩和されてから始めましょう。目安は45°腕を上げても痛みがなくなってからです。45°まで上がらない場合は、治療院で角度が増えるまで療をしてからになります。

1. 壁に向かって立ちます

2. 体は動かさず、痛むほうの腕の「人差し指」と「中指」を使って腕を上げ

3. 頂点まで行ったら、痛みますがゆっくりと壁に体を預けるように伸ばしていきます

4.横向きになり繰り返し

これを10回繰り返します。一カ月続ければかなり肩が挙がってきます!

1. 太もも高さのテーブル等に、痛まない程度の角度で少し前かがみに

2. 「痛くない方の手」を、テーブルについて支えにしましょう

3. 「痛む側の手」で、おもり(1kgくらい)を持ち、肩の力を抜いてダランとたらしましょう

4. 「前後」「左右」「円を描く」運動を、それぞれ10往復を1回。無理をせず1日1回

慣れてきたら徐々に回数を増やし、前かがみも深く、重りを2㌔程度で動かせるようにしましょう。

体操のまとめ

①腕を前後にグルグル回す

②両手を頭の後ろで組み、肘の開閉め・・・肩甲骨、胸の筋肉の運動になります。

③背中で両手を握る・・・片方の手を頭の方から、片方の手を腰の方から背中へ回し指を握ります。

④両手で肩を触ります。

①壁に対して真横に立ち腕を上げ肘を九十度に曲げその手を壁に付け、身体を壁と反対側に向けます・・・小胸筋のストレッチ

②壁の正面に立ちバンザイして壁にてのひらを付け身体を壁に押し付けます・・・大胸筋のストレッチ

③バンザイして、左手で右手首を掴み。そのまま右手首を左に引っ張る。反対も・・・広背筋

 

ちょっと動かすだけでも痛い時の注意点

四十肩・五十肩の症状であっても、中には整形外科での治療が必要なケースや、痛みの強い時期はステロイド薬等を使用した方が良いケースもあります。我慢せず医師の診察を受けてください。

また寝てても激痛が治まらない時は、石灰化となっている場合もあります。冷汗が出るほどの激痛であれば病院での注射が一番効果があります。

日常生活でも、首、肩は冷やさない、横向きで寝ない(巻き方の原因)同じ動作、姿勢はしない(パソコン、スマホ、アイロンなど)このような事に気を付けながら、肩を動かしてみてください!

 

整骨院ではどんな四十肩五十肩でも3ヶ月で治ります

肩関節周囲炎は、発症後約1年をかけて自然に治癒されると言われます。長丁場にはなりますが、痛みとしっかり向き合ってゆっくり治していけば、治りますが時間がかかります!先決なのは痛んだ原因を知る事!

①じっとしていても痛い
②寝られないくらい痛い
③動かす時に痛い

原因を知ることで、動作改善できます。
動かすことに伴う痛みが強いため動かせない(運動制限)がある。このような症状の時は『安静』です。無理に動かす・激しく動かす事は避けましょう。

 

「そんなこと言われたって、主婦は洗濯・家事をしないといけないから安静になんかできないわよ!」

 

と嘆く方がいらっしゃいますが、まったく動かさないでいるなんて無理な話であることは分かります。痛みがでる動作を避けて頂ければ大丈夫です。洗濯干しをしてても痛みが無ければ普段通り行ってください。

ここまで自然に治っていく方法ですが、約1年程度かかります。。。

これを早期改善するために私たちの仕事がある訳です。
このような悩みがある方は近くの整骨院にすぐご相談下さい。先生のレベルにもよりますが、ある程度経験を積まれた先生なら概ね1~3ヶ月で回復できます。

患者様の痛み具合にもよりますが、痛みが強い場合は肩周りの筋肉を良くほぐします。通院を重ねて腕を上げてもらいます。そうしていく事により腕が上がっていきます。

 

整骨院ではどのようにして治すのか?

1、急性期の方や激痛のある方はアイシング、電気療法から入ります。慢性期の場合、肩関節周辺をホットパックで温めます。どちらも15分程度

2、肩周りのマッサージ、特に肩甲骨を重点的に行い棘下筋・三角筋後面を狙います。慢性期の方の特徴は、肩の後ろが筋張り、腕を上げる際に体ごと上がります。ここの肩と腕を分断させるイメージ

3、腕の付け根を少しだけ動かします。肩甲骨を浮かせたり剥がしたりします。硬い方は背中と肩甲骨の間に指が入らないほど菱形筋が拘縮しています

4、少しずつ腕を回したり、まわひねったり。
まわひねりとは、栗田 昌裕(医学博士)が考案された手技で誰にでもでき、確かな効果が実証

5、ゆっくりと伸ばし、徐々に大きく動かせる様に、呼吸法も交えて

6、これを繰り返し、最終的にはバンザイができるようになります

痛みの期間は個人差がありますが、1~3ヶ月以内でほとんどの方が改善されます。重症の方で半年かかる場合もありますが、固まった肩関節を放置していた期間に関係します。