交通事故に遭った時に困る事は、その時の『記憶があいまいになってしまう事』です。実際の私が起こした交通事故記事はこちら

それは自分がどのくらい悪くなるのか不安になるので、悪いことは消し去りたいと思うあまり、その時の記憶があいまいになってしまう事です。他にも

・自分や同乗者がケガをする
・相手のケガの状況
・車のへこみ具合などを見て不安になってしまいます

そうならない為に必要なことは、まず自動車に乗るなら任意保険に加入することです。相手が大きなケガをして、救急車で運ばれてしまった。その時もし自分に過失があったらと思うと

・相手は大丈夫だろうか?
・どのくらい請求されるのだろうか?
・仕事を休まなければならないのか?

この様な心配が襲ってくるので不安になってしまします。

車を乗るにあたり必ず車検(自動車検査)を受けないと走ることは出来ませんが、同時に自賠責保険(共済)に加入しなければなりません。
しかし自賠責保険(共済)は決まった金額しか払われません。

整骨院では、交通事故による双方の方がご来院されますが、意外にも任意保険に未加入の状態の事故が多い事が気になります。更新が1~2日前に切れていた。相手が友達のバイクで未加入だった・・・少なくありません。

自賠責保険(共済)の限度

損害に応じて支払われる保険金は自賠責では限界があります。支払い対象も物損(対物損害賠償)はありませんので、加害者負担があります。

自賠責保険の支払い対象は【人身事故】のみ

①傷害による損害
②後遺障害による損害
③死亡による損害

この様に、死亡に至るまでのケガや後遺症に対して支払われます。

自賠責保険で支払われる金額

①治療費:120万円(被害者1名につき)
②死亡時:最大4000万(※1)~3000万円(※2)
③後遺症障害:3000万円 (被害者1名につき)

この様に自賠責保険では、これ以上の金額は出ないのです。

自賠責保険で賄われない費用

ケガによって保証しなければならないのは、治療費以外に補償しなければならない治療関係費

・看護料
・通院交通費
・義肢等の費用
・診断書等の費用

その他費用

・弁護士・労務関係文書料
・休業損害
・慰謝料

以上は、自賠責保険以外で支払わなければなりません。

後遺障害では

・逸失利益
・慰謝料

も補償しなければなりません。

①介護を要する場合の等級
②①以外の後遺障害

などの補償も必要となります。

死亡した場合

・葬儀費
・逸失利益
・慰謝料(本人とその家族)

死亡に至るまでの障害の損害もあります。ケガ(死亡)をした被害者が存在する交通事故の場合、程度によってこれだけの補償をしなければなりません。

自賠責保険で限度額を超えた時は、ご自身の財産から支払わなければなりません。だからこそ任意の自動車保険(任意保険)に入る必要があります。

 

任意保険のメリット

①それぞれにかける補償額に応じて保険料は決まります。したがって補償内容が手厚くなれば、それだけ保険料は高くなります。

②任意保険も自分以外の全てに対する保険なので、同乗者がいることも忘れてはなりません。

③自分の家族や同乗者全員も保険の対象になれます。

④自分や自身の乗用車も保険の対象にすることが出来ます。

基本的な補償内容は3つ

1.人身事故に対する補償(対人賠償保険)
2.物損事故における保障(対物賠償保険)
3.自損事故における保障

「保険金額の無制限」はいくらでも出るの?

よく【対人対物無制限】という言葉を聞きませんか?

これは被害者から請求があっても、加害者が負う負担額を超えて無制限に保険金が支払われる事ではありません。

近年人身事故による高額判決例が増加していること、物損事故においても電車との接触事故や通行止めや営業車での逸失利益などで、多額の賠償金が発生することもあります。

実際に対人・対物それぞれに億単位の損害賠償命令の判決が出ています。

自分が悪くても補償が出る保険

『人身傷害保険』は過失割合に関わらないのと、ご家族までは車内だけでなく歩いていて車にはねられた場合にも適応されます(契約内容によります)

『搭乗者傷害保険』はケガした箇所と、症状に応じた一定額の金額が支払われますので、入っておいて損はありません。
(契約内容にもよりますが、搭乗者傷害保険を使っても翌年の保険料に影響が無い場合がありますので、各社ご確認ください)

『車両保険』は加入する時と使用した時にぐっと保険料が上がりますので、費用対効果がどの程度あるのか判断しにくいです。
しかも自動車購入時のみしか入れませんし、毎年補償額は減り、途中解約しますと再契約は出来ません。

バンパーがへこんで、バンパーのみ交換する場合でも5万円~8万円はかかります。バンパー以外にもフェンダーやライト周辺までがへこんだ場合はざっと見積もっても20万円以上かかります。

 

保険料を安くするには?

・自家用/商用
・大きさ/排気量
・乗用車/貨物車
・沖縄・離島
・ナンバーの色

これによって運転者・所有者に関わらず一律決まった保険料になります。

任意の自動車保険の保険料

1.用途・車種
2.型式別料率クラス
3.新車・新車以外
4.保険金額・免責金額
5.年齢
6.等級
7.運転者限定

保険というものは大まかに言いますと【事故を起こす確率】で金額が変わります。その要因は大きく3つあります。

・どのような人が乗るのか(年齢)
・乗り物の種類(車種)
・どのように使われるのか(用途)

一般的には年齢は若い人ほど運転経験が短く、技術も未熟な為金額は高くなります。

セダンやファミリー向けよりもスポーツタイプの方が値段が高く、交通事故率の高い車程値段も上がります。

レジャー目的や営業車両だと、走行距離の多さや長距離になりますとやや高くなり、通勤のみであれば安くなります。

 

保険会社独自のサービスを徹底的に調べよう

次の要件を満たすことで保険料を下げることができます。

①年齢に制限をかける

例えば21歳未満不担保(21歳以上補償とも言います)という条件があります。これはこの車両に対して『21歳未満の人が運転することはありません』ので事故率が減りますから安くしてという事です。

・28歳未満不担保(28歳以上補償)
・30歳未満不担保(30歳以上補償)

更に40歳以上は割引になるものもあります。各社独自で年齢制限を設けています。

もちろん補償対象以外の方が運転することも出来ますが、その方が交通事故を起こした場合は、任意保険は使えなくなります(人身事故の場合は自賠責保険は使えます)

他にも『本人限定』というもがあります。文字通り【運転者=所有者】で他に誰も運転しないのであれば、もっとお安くなります。

②免許証の色で割引になります

やはりゴールド免許は無条件で割引になります(ペーパードライバーでも)

1.5年間違反したことが無いので、運転が丁寧で事故を起こす確率が低いという事
2.ペーパードライバーはそもそも運転することが無いので事故を起こす確率は引くという事(運転したらわかりませんが・・・)

皆さんゴールド免許を目指しましょう!!

③契約期間でも割引になります

複数年契約であればその分割引をしてくれますが、保険会社によっては翌年保険料が安くなっても変わらない事もあります。

④ダイレクト型保険に切り替える

インターネット通販型自動車保険は、代理店販売型自動車保険と違い中間手数料が発生しない分コストを押さえています。補償内容が同じでも手数料や保険証券のデジタル化などコストを抑えていますので、保険料がかなり変わります。
ただし代理店方にも事故の時に相談に乗てくれたり、保険の内容など分からない事に対して答えてくれますのでこちらにもメリットはあります。

また事前登録しておくことで【早割り】といった割引サービスや見積もりサービスもありますので、色んな会社を比較検討しておくと良いでしょう。
相手をケガさせた場合の損害賠償は、一年間に払う保険料の何万倍にも及びます。自賠責保険料がこれまでの条件を満たしますと年間でも数万円で一年間補償されますし、自身のケガまで補償されます。

自動車事故でお困りの際には、お気軽に当院にご相談ください。