急に涼しくなるとあちこち痛くなる。そんな経験はございませんか?

暑さも落ち着き、夏の疲れが出てくるこの時期、私は腰痛に悩まされていました。

ここ数年はストレッチ等でなんとか予防していましたが、今年はダメでした。

動けないくらいの痛みではありませんでしたが、前かがみがつらくてできません。

腰が痛くなる原因とは?

腰に痛みがある状態をまとめたものですね。炎症や神経の圧迫、筋肉の損傷、骨折などなど。痛みの原因は様々です。

スポーツなどで腰に大きな負担のかかる急激な動作や、転倒や転落による衝撃が急な腰痛の原因になります。大きな負担ではありませんが、普段の繰り返し動作、猫背姿勢なども原因になります。

痛みの原因になる疾患は、椎間関節炎、仙腸関節炎、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎分離すべり症、筋筋膜性腰痛などなど、様々です。

 

もしも「ぎっくり腰」になった時は?!自分でできる対処法

趣味の畑仕事で、中腰やしゃがんで前かがみの作業をたくさん行いました。

作業中に腰に疲れや違和感を感じましたが、そのまま作業を続けると痛みに変わりました。痛みは徐々に強くなり、このままだと仕事が出来ないと感じました。

前かがみは痛くて出来ず、歩くと腰に痛みが響きます。

コルセット

コルセットの出番です。

仕事をするには前かがみは必須ですので、コルセットを巻いて急場をしのぎます。

お腹、腰回りをしっかりサポートして腰に掛かる負担を減らします。歩くと腰が痛かったのですが、気にならないくらいに痛みは減りました。

前かがみもなんとかでるようになりました。どうにか仕事はできそうです。

 

お腹マッサージ

ギックリ腰の患者さんに行なっているお腹のマッサージを自分にしてみました。

膝を曲げた状態の仰向けでお腹と肋骨の境目を押していきます。お腹の肉を肋骨の下に押し込むように。

次に、おへその下あたりも押し込んでいきます。思いのほか、お腹の力が抜けませんでした。

呼吸合わせてお腹のお肉を押し込むと力が抜けて、腰も楽になりました。ただし、起き上がるとやっぱり痛みが出ます。

 

電気治療(低周波)

腰とお尻と太ももの裏側に電気をかけました。

腰が痛いとお尻ともも裏にも力が入ってしまいます。身をもって実感しました。力を抜こうと思ってもなかなか抜けません。心地よい強さで電気を流し、意識的に力を抜くようにすると楽になりました。

腰の痛みが無くなったように感じましたが、起き上がるとやっぱり痛みがあります。痛みは電気をする前よりは少なくなりました。

 

超音波

損傷した細胞の修復を助けたり、骨折の治療に効果のある超音波治療器を使いました。

痛みのある腰と、痛みはありませんが、力の抜けにくいお尻に超音波をあてました。超音波をあてると段々温まってきます。周波数を変えると超音波が届く深さが変わると言われていましたが、実際に周波数を変えると、低い周波数の方が身体の深い所まで温まるのが分かりました。この日はこれで仕事は終わり、帰りました。最初は実感がありませんでしたが、駅まで歩いている間に足がポカポカ暖かくなり、血液の流れが良くなってきた気がしました。コルセットはしていますが、足どりが軽くなるのを感じました。

ストレッチ

前かがみになる時、お尻ともも裏の筋肉が硬くて伸びにくいと、股関節の動きを邪魔してしまいます。

体を前に曲げるときに、股関節も前に曲がるのですが、この動きを邪魔された分は、代わりに腰が動きます。そのため、お尻ともも裏の柔らかい人に比べて、腰にストレスが沢山かかります。お尻ともも裏の柔軟性を取り戻すためにストレッチを行います。

【お尻のストレッチ1】

①仰向けで両膝を立てて寝ます。

②片足を反対の太ももにのせます。

③静かに太ももを抱えて胸に近づけます。

④お尻の奥の方が伸ばされている感じがしたら、20~60秒そのままの姿勢を保ちます。

⑤梨状筋と言う筋肉が伸ばされます。

梨状筋はお尻の深い所にあって、硬くなると血管や神経を締め付けて、脚のしびれや痛みの原因になります。

 

【お尻のストレッチ2】

①仰向けに寝ます。

②片方の膝を曲げて、膝がしらを反対側の脇の下に、両手を使って引きつけます。

③お尻の表面に近い所が伸びているように感じたら、20~60秒そのままの姿勢を保ちます。

もしも、太もものつけ根が痛かったり、詰まるような感じがしたら、前述の「お尻のストレッチ1」をもう一度、しっかりやってみてください。

痛みや詰まりがとれるはずです。痛みや詰まりがとれないときは

 

【もも裏のストレッチ】

①仰向けに寝ます。

②片方の太ももを、両手を使ってお腹に引きつけます。この時、膝は曲がってます。

③膝を4~5回曲げ伸ばしをします。

④ゆっくり

 

 

腰痛予防の筋トレ

腰の前にはお腹があります。

腰には腰骨(腰椎)がありますが、お腹には骨がありません。

お腹を支えるのは腹筋になります。腹筋の力が足りないと、腰の筋肉が頑張ってお腹まわりを支えようとします。その状態が続くと腰痛になり易くなります。

 

医療従事者は腰痛に悩んでいる?!

看護師、歯科医、介護士の方々で、腰痛持ちの方が多いみたいです。

細かい作業が続く為か、肩・首が辛くなると思いきや腰痛は意外でした。

患者さんの検査・お口をのぞき込む姿勢や、治療中の姿勢が常に前かがみが続いているためです。

①検診時、軽度前屈しながら5分くらい
②治療中、椅子に座っていても手は常に動かし、腰は前屈のまま固定されている
③虫歯や特殊な治療だと、作業が長時間続く

これらが原因で、肩よりも腰が痛くなるとのことです。

ちなみにお口の中を検診中の姿勢は、真下よりもやや斜めから見下ろすため片側が痛くなると教えて頂きました。

腰の痛みに耐えながら治療を続けるため、手首が腱鞘炎になりやすいそうです。

①ペンを持つ動作で人差し指に力が入る
②ペンを支えるため親指・母指球~長母指外転筋がツリそうになる
③お口を開けっ放しかつ動かさないようにしなければならず、片方の指で抑える必要がある

私達も手の仕事なので、腱鞘炎は天敵です。

歯科従事者の私たちはつい前傾姿勢の立ちっぱなしになりますが、休憩時間等には太もも裏を伸ばしたりしましょう!

もしもご来院頂いくと

1、腰は起立筋と腸腰筋をメインに背部まで集中してます

2、手首は前腕の伸筋群から重点的にほぐし、特に母指側はじっくりと治療しています

3、腰部、前腕のストレッチを加え現在も治療継続中です

 

歯医者さんならではの腰痛話を教えてもらったり、同じ職場の方達をご紹介して頂いたりと有難いです。

 

温泉の効能で腰痛改善!冬なら特に有効です

私の腰痛は、寒い中硬い床で引き起こした『筋緊張型腰痛』となります。

①身体の芯から温め、起立筋の緊張を取り除けば改善するタイプですので、温泉もゆっくり長めに入ります。

②身体の芯を温める目安としては20分~30分と言われています。

③なるべく全身を『大の字』にし、ゆっくりと『胡坐の姿勢』をとります。

④浮力の影響で腰部に力を入れずに体位変換できますので、5セット繰り返します。

⑤胡坐の際に、水中でま『股割り』を行うとなお効果的です。

⑥最後に『開脚しながらハムストリングスを伸ばす』事で、腰痛を解消する全ての筋肉をほぐすことができます。

 

自宅のお風呂と違い、温泉の効能と露店風呂という開放感ある空間が相俟って心身共にほぐれます。温泉から上がると、腰痛は解消され動作時痛・重量感も無くなりました。

 

やはり温泉の効果は凄いです。陸上でも同じように治療ができればと思う程です。

腰痛に悩んでる方は是非温泉を試してみて下さい。欲を言えば、源泉かけ流しが最も効果があります。温泉の中での柔軟でかなり改善されると実感するはずです。