「交通事故に遭って、整骨院に通いたいけどどのくらいのペースで通えば良いの?」

「保険会社から3か月までって言われたけど?」

「この症状はどのくらいで治るの?」

2024年現在も、交通事故に遭われて当院で治療を継続している患者様から色々なお悩みを聞きますが、最も聞かれるのか「いつまで通って良いのか?」です。ネットや周りのご意見を調べた多くの方が【3か月以内】という考えに縛られていますが、本当は

【事故前の身体の調子に戻るまで、何か月でも大丈夫】

が答えです。

過去に交通事故に私自身も遭い、裁判まで経験し年間100件以上の交通事故治療のサポートをしている松倉が、交通事故でお悩みの方の参考になれば幸いです。

1,整骨院への通院ペースは?

A,毎日でもOK!仕事やご自身の都合に合わせてご来院下さい。

整骨院では1日通院するごとに4,300円の慰謝料が相手側の保険会社から支払われます。

被害が重傷の場合は微々たる慰謝料ですが、通院することで金銭的には損することはありません。

事故直後は、どんな事故ケースでも身体のこわばりが起きています。筋繊維の過緊張と言いますが、グッと一瞬力が入った状態を維持している状況です。まずはその過緊張を取り除くことが大切で、疼痛(身体の様々な痛み)を徐々に減らしていきます。

1回で良くなる!と言いたいところですが、目に見えない衝撃をくらうと、身体の奥深くにダメージが入ります。一瞬で取り払うことは不可能なので、治療にはどうしても時間がかかると認識しましょう。

 

2,保険会社から3か月で通院辞めろと言われた

A,その言葉に従わなくてOK!

A2,ただし保険会社とのやり取りが面倒で、早くこの件を終わらせたい!という方は3か月以内の終了でOK!

どの保険会社も言うようになってきましたね。

そもそもですが、その保険担当者はあなたの身体の状態を直接診ましたか?診れる医師の資格を持ってる方でしょうか?保険会社の人が、被害者の方に会いにくるケースはほぼありません。※半身不随、植物人間状態の場合(後遺障害1.2級)はチーフクラスが来ることがあり。

電話越しで言ってるだけですよね?極端な言い方をすれば、電話越しの人の指示に従うのは、振り込め詐欺と一緒の様な気がします。ですから、担当者からそれを言われたら

①何を根拠に?
②担当者の医療資格確認
③それを裏付ける資料を郵送してもらう

を伝えて下さい。三井住友系の会社は実際に送ってくれますので、その資料をもって医師と相談しましょう。

 

3,治療費出すのは今月までです!と言われた

これも多くなってきました。

被害者側からすると、症状は徐々に良くなってきているけども、じゃあ来月から事故前の状態に完全に戻っているのか?と心配な方も多いです。それなのに、何故加害者側の保険会社が決めるのでしょうか?

「あなたの事故の程度はこのくらいだから、弊社の過去のデータを照らし合わせると〇〇日くらいで皆さん治癒してます。あなたもそうしなさい」

一度も被害者の身体的被害状況なんて直接確認してもこないのに、あなたのケガの程度はこうだから!この日に治ってるはず!と言い切れるのか疑問ですが、レントゲンに異常が無い症状に対しては保険会社はかなり強気で終了を迫ります。

レントゲンには映らないけど、辛い症状の代表例は『むち打ち』です。

むち打ち症状の辛さは、体験者にしか解りませんが本当に辛いんです。めまい・吐き気・頭痛・天地がひっくり返る感じ・異臭など、事故の衝撃やその衝撃の角度、乗っている車体の防御力など、人それぞれダメージが変わりますが、大抵レントゲンには何も映りません。

レントゲンに所見が無い=程度が軽い事故

案件になる為、どうしても保険会社側は早期終了を促してきます。

何度も言いますが、担当者は被害者の身体を直接診ることなく電話越しだけで決めつけてきます。実際にこくみん共済COOPとのやり取りがこちらです(令和6年12月)

「来月以降は自費で通うか、ご自身の保険証を使って下さい!」

「これ以上通院するなら、こちらも専門の弁護士を立てますから!さもなくば今月で終了してください!」

治療している私たちにも、同じような内容で電話がきます。通院2か月目くらいから上記内容の相談が多くなってきますが

これが答えです。

A,『私たちも弁護士にお願いするので、是非そうしてください』

 

4,通院に不安がある方はすぐに弁護士特約を

今現在、交通事故のケガで整骨院へ通院されてる方全員に推奨します。

まだ症状が完治していないのに、3か月で終了と言われた・・・は納得できませんよね。4か月目からも通院するには

①通院根拠となる新しい診断書
②治療継続が必要な医師の治療継続書を書いてもらう
③その医師以外の第三者による治療継続必要な書類
④担当者との交渉術

など、ご自身で準備しなければなりません。

保険に詳しい方なら揃えるのに苦はないですが、一般の方は難しい場合がほとんどです。

担当者も会社のお金をなるべく絞ろうとする為、早期終了が望ましいはずです。その為ケガの程度が軽い方から切っていかなければなりません。一般の方には知識が乏しいため強気でこられるのはこういった背景があります。

ここに法律のプロ弁護士さんが味方してくれれば、担当者から強気で来られることなく立ち向かえる訳です。更に今後どのような方針でいくのか、後遺障害に向かうのか示談にするのかなども細かく相談できます。

直接会ってもいない相手と、電話のやり取りだけで終わらせようとしてくるのが保険会社の基本なので、こちらも理論武装するために弁護士特約を強くお勧めします。弁護士の上手は見つけ方はまた別の記事で