3.11
あれからちょうど4年になります。『もう』なのか『まだ』なのかは人それぞれですが、私の場合はもう四年もたったのかと、あの日のことを黙想します。被災者、ご家族の方々に謹んで御見舞申し上げます。

日本人なら誰でも『3.11』を忘れません。当時は横浜にいて、家族とは連絡も取れず助けに行くこともできず、TVからの情報でしか状況を把握できませんでした。歯がゆくもどかしい思いです。すぐに駆けつけるべきなのか?こちらにもにも生活があるので、ボランティアで数日行ったとしても却って邪魔にならないか?もしかしたら、支援と言う名の自己満足かもしれない。皆が募金している流れに乗ろうとしているだけなのか、日々悩んでいました。

アーティストのように、皆を感動と元気を与えることはできません。私は東北出身だからこそ、何かできないか?今後東北が盛り上がることは何をすれば良いのか?を考えて、微力ながら開業時に岩手県大槌町モーモーハウスで作られたラスクを来院された方に購入して頂き、チャリティーキャンペーンを行いました。

ふるさと納税とは?

現在は様々な支援方法がありますが、その中で『ふるさと納税』があります。 自治体への寄附金のことです。 個人が2,000円を超える寄附を行ったときに、住民税のおよそ1割程度が所得税から還付、住民税から控除される制度です。控除には確定申告が必要ですが、実質今収めている県民税・市民税の一部を移転する事になります。

ふるさと納税の5つの特徴

①特産品がもらえます。特産品や工芸品等、各地域のお礼の品など、ご当地にしかない食材などが目玉です。美味しいお米や、お肉、お魚が送られてきます。
②生まれ故郷ではなく、好きな県を選べれます。私の場合は青森、岩手、宮城県を応援します。
③税金が控除されます。例えば4万円寄附をしても、3万8千円の税金控除されることもあります。
④税金の使い道は各人が決める。日本で唯一の税金の使い道指定ができる制度です。
⑤複数の自治体「ふるさと」に寄附を通じて支援できます。

税金は国民の義務ですが、どの様に使われているのか今一つ解りません。震災時も、募金はするけども幾らのお金が集まって、何に使われているのかが疑問でした。

ふるさと納税をすれば、どこに自分が寄付したか明確に解ります。そして普段食べれない特産品を味わうことができます。餌で吊る訳ではないですが、こういう目で見えるお金の使われ方をされた方が私には合っていました。

 

応援の仕方は人それぞれ

だからと言って、必ずしもそ支援して下さい!ではありません。いつかは震災が風化していき、年に一回のイベントになるかもしれません。 年に一度だけ思い出して、あの時は~と議論したい訳でもありません。

あの日から今を懸命に生きている人がいることが現実です。立ち直って前に進んでいる方も勿論います。地方に住まわれている方の一助になれればと思い紹介しました。

実家がお米農家で、美味しいお米を兄と父と祖父の三世代で作っています。田んぼを耕す人の年齢が上がり、若者(私)が都会に移住してしまい過疎化が起きています。いつかは故郷に戻りたいと思いますが、今は遠くから応援するこの方法を使い、少しでも東北が盛り上がればなと思います。