バスケ 男子
国際試合の制裁が解除され、リオ五輪出場を目指す男子バスケットボール日本代表。昨年8月13日に行われた東日本大震災支援強化試合では、2勝1敗で幕を閉じました。

負けた相手はチェコ代表。僅かワンゴールの差でした。今年の日本代表選手の中には、日本人で初のNBA選手になられた田臥選手がいらっしゃいます。他には、竹内選手・田中選手・比江島選手にも注目です。

渡辺がコーチ・指導者として、日本代表の試合を観て思う事

昨年9月23日から中国・長紗で行われていた、リオ五輪出場をかけたアジア予選【第28回FIBAアジア男子バスケットボール選手権大会】1日目の結果は、イラン相手に48対86で完敗

イランの身長の高さに苦戦を強いられた。勝てない理由は

①試合の出だし、相手のペースに飲まれ日本らしいプレーができなかった
②ケアレスミスが多い
③シュート率が低い。打ったシュートをことごとく外してしまう

強化試合・イラン戦を見ても、序盤のスタートダッシュが遅い。リオの出場権を獲得し試合をするとしても、出だしをしっかりとしなければ、予選敗退になるかも。

シュートが入らなければ良いディフェンスをしても意味が無いので、シュート率もあげなければなりません。

イラン代表に何故負けたの?

敗因はターンオーバーの数!ボックススコアを見てみましたがこれまた多すぎ。前半はイランの高さに対抗し、竹内選手を筆頭にリバウンドに奮闘していました。

問題はその後のプレー。ディフェンスリバウンドを頑張っても、シュートを決めなければなりません。そのシュートが全くと言っていい程入らなかった。

シュートに行くまでの過程でも、ケアレスミスからのターンオーバーが目立つ。バスケットボール経験者であれば、敗因はこれらの事があるからだとお答えになるでしょう。

ウィリアム・ジョーンズカップでイランと対戦した時と同じ過ち

前回イランと対戦した際もターンオーバーの数が多く敗戦。その経験を踏まえ、今回は改善されているのかと期待していましたが、中々難しい問題です。

指導者としてターンオーバーの数を減らすとしたら結構な時間が掛かってしまいます。トッププレイヤーが集まっているので、早期改善を期待したいですね。

リバウンドの数も前半は奮闘しますが、後半では負けてしまう。背の高い選手に対しての守りはどうするのかを見直す必要がありますね。

グループE3位で準々決勝進出!

文句ばかり述べてきましたが、さすが日本!これまでに上げてきた背の高い選手への守りの仕方、ターンオーバーの数を減らすといった事が改善され、見事決勝トーナメント進出。さすがトッププレイヤー集団です。

最終戦のホンコン・チャイナ戦で勝ちを納めると、決勝リーグ出場が決まる大事な試合を制した。勝因は、今までの課題が改善されていること。

慌てることなく、落ち着いてプレーが出来たことにある。身長が小さいチームであれば早いバスケットをすれば勝てるという言葉を実現し、日本らしいバスケリズムが勝利に繋がった。

日本代表が勝ち進んでいくには?

日本代表が勝ち進んでいくためには毎試合日本のバスケットをする。という事。日本のバスケットは、素早い速攻・チームワーク・鋭いディフェンスが持ち味。

この3つが毎試合発揮できれば勝ちに繋がることでしょう。バスケットは身長に左右されるスポーツではない。小さいなら小さいなりのプレーで今後のアジア大会突破を期待し、リオ五輪出場をもぎ取ってほしいと思います。

田臥

個人的には、金沢区が地元の田臥選手に期待。中学校は大道中だったんですよ!

バスケットは身長が命と言われるけど、海外の選手に『人種』として勝てないんじゃないの?

身長が高ければ高いほどゴールに近くなるので非常に有利にはなります。相手が小さい選手であれば、ミスマッチというものが起こり、簡単にシュートを決められる。

日本の選手は身長が小さいので、海外の選手と対戦した時はミスマッチが起こります。イラン戦が良い例です。リバウンドで負けてしまい、得点を取られる。勝てる要素は必ず勝負の中に存在するので、対策をその場で練る。

①大きい選手にはスクリーンアウト
ムトンボ
②小さいのであれば、スピードバスケットで早い展開を作る。
③打つシュートをほとんど決めることができる

確実に遂行できれば、高身長の相手でも勝つことができる!とは言いつつ、出来上がるまでに相当な時間を有する。日本代表チームなら必ずできると信じましょう。日本のスターが勢揃いしているのですから。

漫画『スラムダンク』に『リバウンドを制する者は試合を制する』とあるが、この言葉を実現できればいいですね。

スラムダンク

最近はNBAよりヨーロッパの方がバスケット盛んって本当?

NBAも勿論盛んですが、ヨーロッパでも盛ん。特にスペインが盛り上がっていますね。世界大会でアメリカを倒し、優勝した時代も。

指導者として戦術の考え方も最先端をいっていると評判。わざわざヨーロッパバスケットを学びに行く選手・指導者も最近では多くなってきています。

将来チームに必要な指導スキルを学んでいきたい!それほどコーチングに長けている。元NBA選手のアレン・アイバーソンも現在はヨーロッパリーグで活躍しています。
ヨーロッパからNBAに加入する選手も多いんです。世界大会・オリンピックの決勝はスペイン対アメリカですよね。いつかまたアメリカを倒すかもしれません。

女子日本代表はリオ五輪出場決定

8月29日から中国・武漢で行われた、女子FIBAアジア選手権。決勝でライバルである中国と対戦した。日本は『85対80』で勝利し、2大会連続の優勝と共に、2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得いたしました。
女子日本代表のオリンピック出場は、2004年に行われたアテネオリンピック以来で、12年ぶりの快挙となりました。今年は、吉田亜沙美選手(JXサンフラワーズ)が復帰し、キャプテンとして大活躍でした。『女子日本代表注目選手』『日本代表が国際試合に出場できなかった理由』『大神選手の今』

女子日本代表注目選手のご紹介

日本代表キャプテン『吉田亜沙美』選手

身長は165㎝。ポジションはガードを務めている。吉田選手無しでは五輪出場はなかったと思えるくらいの実力をお持ちの選手です。

昨年、試合中リバウンドで着地する際に、左膝前十字靱帯を断裂。プレーするのが絶望的な状態。怪我で出場できない中、沢山のことを学んだと話している。
ベンチで出番を待っている選手たちの気持ち

試合に出ている5人だけが戦っている訳ではなく、試合に出ていない選手たちも一丸となって戦っている。試合に出ている時は分からなかったが、ベンチにいる選手の声の掛け方、試合に出ているメンバーをどう助けているのか『チーム一丸となって戦う』という気持ちを改めて感じられたそうです。

100年に一人の逸材と言われている『渡嘉敷来夢』選手

出身高校は、バスケットボールの名門校「愛知の桜花学園」今回のアジア大会のMVPに輝いています。現在は、世界の最高峰WNBA(アメリカプロバスケットボールNBAの女子版)に所属。日本人では、史上3人目のプレーヤーとなる。
身長は192㎝と大型。日本代表には、史上最年少の16歳で北京五輪代表選手候補に選出されています。脅威なのは、大型であるのに身体能力が抜群だということ。
ジャンプの最高到達点は、325㎝!ダンクも決めれます。縦28メートルのコートの端からゴールまで、5秒というスピード。C(センター)だけではなく、SG(シューティングガード)SF(スモールフォワード)の役目を果たせます。
今後の日本代表を牽引していく選手です。

今年の日本代表の強さ

①チームの司令塔として、チーム全体のことを考えられること。
②それを見ているチームメイトの意識向上。
③技術も素晴らしい物があるが、チーム全員バスケットが出来ていたこと

以上が今回の優勝に繋がった。
五輪に向けて強豪チームと戦っていくことになりが、日本代表の今後の進化を期待しています。

日本代表が一時期国際大会の出場停止に…….

昨年11月26日、国際バスケットボール連盟(FIBA)が日本バスケットボール協会の資格停止を発表。当時は2016年に行われるリオ五輪に出場は絶望的と言われていました。

日本バスケットボール協会(JBA)の改革をすべく、『japan 2014 taskforce』が発起。問題を解決するため、川口チェアマンを中心に改革が進められている。

何故、資格停止を命じられてしまったのか

国内最高峰リーグ、ナショナルリーグ(NBL)とbJリーグと2つのリーグが存在。アメリカであればNBAとリーグが統一されていますが、日本は統一されていなく問題視されたのです。

FIBAは2008年から10月末まで、リーグ統合に向けた提案を示すようJBAに迫りましたが、統合の動きは進まず、その制裁として、国際大会出場停止命令が下されたという経緯。
詳しい内容はこちらをご覧ください。→国際大会出場停止が下された理由とは?

日本のNo1プレイヤー『大神雄子』選手

WNBAに出場した史上3人の中の2人目の選手であるのが大神選手です。
大神選手も渡嘉敷選手と同じく『桜花学園高校』出身で、インターハイ・国体・ウィンターカップの三冠を果たし、3年間で7度の全国大会優勝を獲得している。

 今年の代表選手に『大神雄子』の名前が無いのは何故?

昨年まで主将を務めた大神選手。なでしこJAPANで言えば、澤穂希選手と匹敵する存在です。日本バスケット界を代表するガードプレイヤー(司令塔)として貢献されていました。

代表落選をしたのは、平成14年度以来実に13年ぶりのことです。
理由として2つ挙げると

①日本リーグでプレーを行っていない事が影響。日本代表内海HCは『技術的にも、体力的にも落ちてきた』と判断。ベテランの選手も必要ですが、勢いのある若い選手を最優先に選考を行った。

②アメリカに渡っていた大神選手は、5月末までとなっているWリーグの登録締め切りに間に合わなかった。海外のチームから契約を待つ間に日本リーグの登録を閉ざすというのは、国内でプレーする場を無くしてるのでは?

改革をするのであれば、ルールの改正も必須課題に!

代表から外れた大神選手ですが、これに留まらず現在はアメリカに渡りワークアウトを行っている。機械があればWNBAへの再挑戦を狙っているそうです。

バスケの発展を続けている『ヨーロッパリーグ』に移籍も視野に入れているそう。国内リーグの復帰も考えており、大神選手の再奮闘を応援しましょう。今季からはトヨタ自動車で大活躍を期待してます

ベテラン選手が抜け、若手選手で集った代表メンバー『リオ五輪メダル獲得』を目指して、吉田選手を筆頭に躍進を期待。

日本の小学生・中学生対象のゾーン禁止について

バスケ界も色々と変わってきました。気になるのは、ゾーンディフェンスの禁止というものです。

基本的にはマンツーマン、一人に一人つくというやり方なのですがそれとは異なり、それぞれがある一定の範囲を守り、それぞれの陣形を組む事。

効率的かつチームに合ったディフェンスのフォーメーションを組むというやり方です。チームとしてのディフェンス力が試されます。

このゾーンディフェンスが国際バスケットボール連盟(FIBA)からU12以下はゾーンディフェンスの禁止が要求されました。

何故ゾーンディフェンスが禁止なのか?

日本の技術に関して問題があったようです。15歳までは基礎的な技術を学ばなければいけない年代なのですが、この年代でゾーンディフェンスというシステムを順守しているので、 1対1の対応が出来なくなっている
世界の大半の国では、 1 6歳以下はゾーンディフェンス禁止が適用されています。簡単に言えば、日本も世界と合わせなさい‼ということです。

ディフェンスの練習を上手くやらないと、怪我が多くなる

バスケットで多いのは、足首の捻挫ですよね。ジャンプして着地の時・ステップを踏む時にグキッ捻ることがあります。スポーツに怪我といのは付き物ですから、自分の身体のケアはしっかり行なわなければなりません。
怪我をしないために、体幹トレーニングを練習前に行い、ストレッチをしっかり。練習後、怪我をしている子は直ぐに氷でキンキンに冷やして、マッサージを施すと良いでしょう。特にひどい症状の場合は、お近くの整骨院に!

田臥勇太選手のドキュメンタリーDVDを見ました。田臥選手も、蓄積する疲労と負荷により足首の怪我をしています。そのケアとして、氷でキンキンに冷やしてから痛い箇所の揉み解しを20分行っています。病院・整骨院で診てもらうのも大事ですが、

一番大事⇒【自分自身でケアできるか考え、あきらめず遂行する事】

バスケだけではなく、身体を動かすことはそれだけ疲労が溜まってしまいます。怪我に繋がってしまうので、疲労を溜めない為に、自宅では暖かいお風呂に入るとか、時間をかけてマッサージをする等といった自分自身でできるケアが一番の怪我の予防対策。

バスケ・怪我をしない為には?について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。