外反母趾はもともと女性に多い足の変形で拇指が基部の関節で外側に曲がってしまい、痛みを伴う疾患です。統計的には年齢と共に増えますが、中学生頃から発生します。
最近では、スポーツを行う女性にも外反母趾の痛みに悩む人が増加しているようです。シューズメーカーも外反母趾を悪化させないシューズを考案しているようですね。そんな辛い足の痛みのひとつ「外反母趾」について考えていきます。
外反母趾は、症状が悪化してくると、親指の付け根が痛くなったりして歩けないほどの痛みを伴うことも……すると、痛む親指をかばって、身体の重心が自然に踵に偏ります。身体はバランスを保つために、無意識に前かがみ(猫背みたいな)形になって【頭痛】【腰痛】【肩こり】等の症状も引き起こす事があります。
足の親指が変形して痛みがあると、それだけ歩行に支障がでますよね。その時に他の部位でかばってしまうことになります。不快症状に繋がるなんてこわい…..
外反母趾は女性が多いとは限らない!?
外反母趾になりやすい人ってどんな人?
よく言われているのが「ヒール等高い靴を履く女性に多い」と思われているかもしれませんが、女性は勿論、子供・男性も外反母趾になります。
それは外反母趾になる原因にあるのですが
①足の親指が人よりもちょっと長い
②足の筋力が弱っている 等
性別や年齢は関係ないんです。
ですから、外反母趾に関する知識は、女性だけでなく男性も知っておいてください。
外反母趾で親指が曲がってしまっても、痛みが出ないことがあります。しかし、痛みがないからと放っておくと症状はどんどん悪化してしまうんです。ひどくなると、最悪の場合、手術が必要になることもあります。
「もしかしたら外反母趾かもしれない」
「痛みはないけどなんか親指が小指寄りになってるからなー。変形してるよな?」
と思った初期の段階で、早めに対処しておくことが大切です。
初期の段階なら、外反母趾を早めに治療できる可能性があるからです。
外反母趾になる原因とは?
遺伝・加齢・シューズも要因に。年齢は関係ないと上記では述べましたが、年齢と共に増加傾向があるのは確かです。年齢と共に増加している点から加齢が一つの発生要因とも考えられます。典型例は中学生の頃など若年期より発生し、徐々に強まっていくものです。
まず、足の骨格構造を良く知りましょう。
足裏は3つのアーチ構造で支えられています。
歩くときは2つの足裏で体重を支えますよね。足の骨や筋肉は足に掛かる負荷に耐えられるような構造になっています。
3つのアーチ
①縦のアーチ(外側)
②縦のアーチ(内側)
③横のアーチ
足裏にはこうしたアーチが土踏まずを含め3つ存在しているんですね。
簡単に言えば、3つのアーチが崩れると足への負担が大きくなるので、外反母趾になるという事です。
【外反母趾】は「可逆期」→「拘縮期」→「進行期」→「終末期」の順に進行します。
「可逆期」は足の親指が内側に変形していても、筋肉や靱帯などの伸縮力によって、元に戻る状態です。この時期であれば上記の予防法を実施すればまだ元に戻ります。
足裏のアーチが崩れると外反母趾になりやすいの?
足裏のアーチが崩れてしまうってことは、筋力が弱い事なんです。
・しっかりアーチを保て無くなる
・偏平足になる
・重力、衝撃が逃げずに負担になる
・指が変形する
親指だけでなく、小指の小指の内反小指もあります。
足のアーチを作るには、下記の動画を参考ください。
①タオルギャザー
タオルギャザーは、床にフェイスタオルを敷き、足をなるべく端で踏みます。
それから、五本の指でタオルをたぐり寄せます
そうすることにより足裏が鍛えられ、アーチが形成されます。
②足裏でじゃんけん
パーは、指をがっつり開いて下さい。
③ゴルフボール他
青竹踏み
④インソールを履く
③と④は鍛えると言うか、癖をつける形ですね。
⑤指の変形の矯正として、ホーマン体操
テーピング、サポーターも外反母趾には効果があり
テーピングについては、こちらの記事をご参考下さい↓
【画像解説】足親指の付け根が痛い!『外反母趾テーピング』の巻き方・貼り方
整骨院では、足の裏を良くほぐし、アーチをつくり。
甲の指の間の筋をほぐし、指を動きをつけます。
あとはサポーターかテープ処置になります。
ほっておくと手術にも?!
治療法は主に保存的に行われています。
装具やサポーターを装着したり、歩き方や靴の指導をします。
必要に応じて、塗り薬や湿布などの外用薬を処方されます。
手術をする場合は主に2通り
A,患者さんが若く、変形の角度が大きい。これからも進行するであろうと考えられる場合
B,変形が大きく、保存的治療を行っても痛みが取れなかった場合
手術の方法で最も一般的なものは足の甲の骨を切り角度を矯正する方法です。症状により他の方法もありますがいずれも部分麻酔で1時間以内に終わり、翌日から歩行可能です。
ただし、従来の靴が履けるようになるには2か月ほどかかります。
まとめ
若い女性にありがちですが、無理やりキツイ靴やヒールを履かないようにしてください。
外反母趾、内反小指を引き起こしやすくなります。オシャレを健康は相互関係がありますので、足元には十分気を付けてくださいね。