子育てをする上で、身体の不調は腰だけではありません。

お嫁さんがいつしか『左手首が痛いんだけど、、、』と訴えが。。。手の状態を確認すると、見た目はあまり変わらないのですが、手首を曲げると痛みが増す感じでした。

当時は、寝かしつけを全て抱っこでしていたので、子供の頭を左手で支えている状態。
手首を曲げた状態が続き

①手首や指を反らす筋が固まる
②腱にストレスが溜まり炎症

お嫁さんの前腕を触るとパンパンでした。
これですと手首にもストレスが溜まります。
ちなみに【指が痛い・指に感覚がない・親指の付け根の筋が痩せて細くなってきた・手を振ると楽】このような場合は手根管症候群の恐れがありますので注意してください。

あの頃の恋人気分を思い出して、お嫁さんの手を握って下さい

腱鞘炎の場合は、前腕の筋をよーく揉みほぐします。

①手の平側~手の甲側をゆるめ
②手首のストレッチ
③手首を引っ張ったり動きをつけたり
④消炎剤入の湿布・クリーム(ハンドクリームも可)
⑤サポーター(重度の場合)
⑥なるべく安静

ですが、なかなかお嫁さんは安静になんて出来ません。
世のお父さん、そんな時はできる事は手伝いましょう!

ご自身でも

手首を反らすストレッチ
手首を曲げるストレッチ

腱鞘炎や手根管症候群のケアをすると良いでしょう。

 

お母さんがなりやすい親指の腱鞘炎

以前、親指を曲げると親指側の手首が痛む患者さんがいました。

ドケルバン腱鞘炎です。

親指側の短母指伸筋腱、長母指外転筋を包む腱鞘が狭くなっての炎症で、親指を曲げて手首を小指側で反らすと激痛がします(フィンケルシュタインテスト)。

その方も1歳のお子さんを持つお母さんで、子供を抱っこする際に痛めたと訴えていました。

 

赤ちゃんの頭を支えているだけで、腱鞘炎に

抱っこの際には、赤ちゃんの頭を手で支えますね。
支えている手首は、赤ちゃんの頭を落とさない様に手首を曲げて頭を支えます。
これが一日30分×5(我が家の場合)。
更に一年間は余裕で抱っこをし続けねばなりません。

手首を通る伸筋腱が伸びっ放しで負担がかかり、腱を包む腱鞘が炎症して痛むわけです。
妊娠中や更年期の女性にもホルモンバランスの影響で多いのが特徴です。

 

産後の女性は腱鞘炎に注意?

重たい物、特に赤ちゃんを抱っこしているお母さんは手首の腱鞘炎になりやすいです。

一日中子供を抱っこしなければならず、更に日々成長し重くなってくるからです。子供を持ちやすい様、無意識のうちに片手抱っこが癖になり手首にかかる負担が増大します。

 

産後の女性は栄養分を補給する

産後1年は授乳のため、靭帯に必要な栄養が全て赤ちゃんに持っていかれますが、葉酸・青汁などで補うことも必要です。葉酸を摂取すると、母乳にも良いため積極的に取りましょう。

なお、腱鞘炎と同時期に起きやすいに乳腺炎になった場合は『青汁』を飲むと効果的です。←妻がこれで回復しました。

 

スマホの使い過ぎでも腱鞘炎に

なりますので注意をして下さい。
スマホでは、親指をずううううっと動かしていますよね。
親指の伸筋腱に負担がかかり、徐々に炎症して来ます。
手を使う仕事の方も同じような事が起きます。

親指を使う・・・・・スロット・パチンコ・パソコン・ゲームの連射・銀行員の方のお札数え・工場勤務の方・などなど

考えただけでも沢山ありますね。
我々の仕事も親指使いますが、ドケルバン病では無く、手首全体を痛めたり。
修行中は親指を作る際(太く頑丈に)、親指の力こぶ筋、拇指球筋がパンパンに張って何度も痛めました。

余談ですが、子供の頃霊柩車を見たら親指を隠してませんでしたか?そうしないと、両親が亡くなるなんて迷信。今霊柩車も余り見ないですが、今お子さんは、霊柩車見て親指隠すんでしょうか?

 

整骨院での腱鞘炎治療

整骨院での治療は【超音波・電気・前腕の指の筋肉緩める治療】をします。

①超音波は炎症を抑える効果を
②電気は筋肉緩め痛みを抑えます
③手技で手の筋~靭帯を緩め
④鎮痛消炎剤入りの湿布
⑤筋肉サポート/固定のテーピング

安静が一番なんですが、どうしてもお母さん達は毎日子育てで使いますから、週2ペースのご通院されることをお勧めします。

 

整形外科では腱鞘炎はどんな治療をするのか?

患部に直接ステロイド注射をする方法もあります。
けっこう痛みますが、効果は人それぞれ。
瞬時に効く方もいれば2~3日後に効果が現れたりします。
ただ、注射の効果が切れるとまた痛み出すデメリットもあります。

それでもあまりにも治らない最悪な場合は手術になります。
手術は、腱を締め付けている腱鞘を切り開いて、腱の動きをスムーズにします。切るのも小さな穴なので、縫う必要も無いみたいです。

 

奥様が腱鞘炎になったら、旦那は率先して・・・

なにはともあれ、昔は子育て、家事は女性の仕事の時代でしたが、率先して、お嫁さんの手伝いをしましょう!

でも最初からやりすぎるとそれが当たり前になり、お嫁さんが旦那さんに対するハードルが高くなりますよ!(小泉家の場合)

筋肉も夫婦生活も上手いバランスをとりましょう!

分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にご相談下さい。