あなたは交通事故に突然遭ったときどのような対応をすればいいか分かりますか?アドレナリンが放出されかなりの興奮状態になると、判断力が低下します。
そんな時に正しい交通事故の知識を取り入れておくとかなり楽です。自分が被害者になった時、どうゆう処理をすればいいのか?いつ自分の身に起こるか分かりませんので、やるべき事を頭に叩き込んでおきましょう。事故にあったらやるべき事とは……
①即座に警察に連絡
②事故現場の記録(事故っている場所や周りを写メする等)
③加害者の情報を知る(免許証・車両保険等の提示を求める)車両ナンバーの撮影
④自分が加入している保険会社へ連絡
⑤事故ったら目撃者を探しましょう☚これ結構大事
⑥病院で検査を受ける
⑦警察から交通事故証明を受け取る
以上7つの事を確実に行ってください。
①~⑦は時系列になってます。
この流れ通り行っていけば困ることありません。7つの事について詳しくご説明していきます。
事故にあったら加害者とコミュニケーションを取るのではなく直ぐに警察に電話!
すぐにやるべき事は、警察に電話です。
いわゆる【110】番をしてください。
119ではありませんよ?結構間違える方が多いようです。基本的には加害者から警察に連絡をするのですが、
「仕事にも支障が出るから、警察にだけは連絡しないで処理してくれませんか?」
「ちょっと当たっただけだから、警察必要ないっしょ」 等
このように言ってくる人もいるので、連絡をしそうになければ被害者から連絡してください。警察に現場検証をしてもらわないと、後々後悔します。今後自分が事故での治療を必要とするときに困ります。
被害者が逃げる場合もあるので、事故が起きたら即電話です!
以前に違反を起こして点数がない人や、免許取り消しが困る人は必ず連絡を嫌がります。それでもここは心を鬼にしてください。交通事故で警察を呼ぶのは義務みたいなものなので。
警察の現場検証は事故の「過失割合」を決めるのにもかなり重要になります。それと「事故証明」というのも現場検証がないと発行されません。証明書がないと保険金が支払われない可能性や、慰謝料・損害賠償等の受け取りが減額されることもあります。事故状況に見合った損害賠償や保険金を貰うためには現場検証が必須となります。
事故に遭ったら現場(写メ)等で記録する
警察とは別に自分でも記録を取っておく。
これすごく大事なことです。
証拠となるものを見逃さずつかさず記録してください。
大怪我をしていると時は無理に動く事はないですが、事故が起きてすぐには警察も来れないので、事故後直ぐの現場は抑えておくべきでしょう。タイヤ痕や飛び散った車の破片等は風邪で流されたりなんなりで無くなる可能性も高いです。
・事故車の状況を把握。衝突部位・負傷部位・破損部位等を隈なく調べて事故直後の周囲の状況を撮影する
・信号や道路標識があったらこちらも写メ。相手は違反を起こしてぶつかってきたのかもしれませんので
・警察が来たら現場検証をしてもらい、警察官の氏名、どこの署から来たのかを記録
・加害者の自動車登録番号・所有者の住所氏名・任意保険・自賠責保険の保険会社名の提示を求める。
車の中に必ずあります。
こちらもできるだけ写メを撮っておきましょう。
※運転者と自動車の持ち主が違う場合もあるので、運転者の免許証・車検証も写メしておくといいです。
事故現場できるだけ事故後早く記録しましょう。隈なくです。周りにいる人たちに話を聞くのもいいですよ。外から見てどうだったか聞いてみてください。
加害者のプロフィールを記録・車両ナンバー撮影
車を運転していた加害者の『住所』『氏名』『年齢』『連絡先』『車のナンバー』『強制保険』『加入している任意保険会社名』を記録してください。相手が協力的ではない場合もあります。その時はナンバーだけこっそり写メやメモを取り、プロフィールや保険会社の事は、警察に力を借りて、必ず記録しましょう。
できれば当事者とのやり取りをするのであれば録音しておくとなおいいです。スマートフォンでも録音できるんですよ!
・加害者とのやりとり
相手が話してくれる場合は、返答は控えうなずく程度にして、相手の言い分を録音
・警察との会話
警察とどのような話し合いになったのかも重要です。
・目撃者の証言を録音
目撃者の証言もかなりの証拠となるので録音しておきましょう。
事故に関わる話、内容は全て録音して証拠を残す!と考えてください。
加入している保険会社へ電話
警察への連絡、加害者の情報を得たら、自分が加入している保険会社へ連絡します。
「お怪我等ございませんか?安全な所で待機できていますか?」等
と最初はこんな感じで会話が始まるので、その後詳しく事故のことについて話してみてください。その場で加害者と示談交渉しないでくださいね。賠償金や治療費は相手側の任意保険会社さんが支払いをするのが基本的なので、相手の保険会社の情報もメモしといてください。事故ったら加害者にも保険会社に連絡するよう言ってくださいね。
周りに人混みができていたら目撃者を探してみる
事故が起きた時、大通りとかでれば誰かしら見ていると思います。その中から「事故見てたいといますか?」等と恥ずかしからず声掛けしてみましょう。目撃者がいて話を聞けたら、できればお名前と住所を聞けたらいいですね。それか連絡先です。
目撃者の証言は後々有利な証言となります。利害関係のない第三者の証言が一番信用されやすいのです。もし示談が成立せず、交通裁判等になった時に第三者の証言は非常にポイントになります。
事故ったら必ず病院で検査を受けて診断書をもらいましょう
すぐにでも病院に行って検査を受けてください。今は何もないような気がしていても、後から痛みや症状がが出てくるものもあります。まずはレントゲンです。ここで異常がなくてもかんがえられるのは「むち打ち症」ってやつです。
交通事故によく起こる症状の一つ。厄介なのはレントゲンには写らないこと。ですので、レントゲンをして異常がなくても首に違和感やダルさがあったら整骨院で診断を受けてみてください。交通事故後の治療は整骨院が一番です。
自賠責保険も適用され、お金のこと等なにも心配なく治療に専念できますよ!診断所は賠償金等請求する時や治療している証拠として必要になりますので、必ず貰ってください。何かご不明な点がありましたら、お近くの整骨院で確認をしてみてください。
警察の現場検証の後事故証明を受け取る
保険金を請求するには、警察が現場検証した事故証明が必要になります。
事故証明申請・受け取り方法はこちら⇒自動車安全運転センター
事故の被害に遭ったらやるべきことは基本的に以上の事柄になります。事故が起きて損害賠償や保険金が支払われるまで時間を要します。その間の保険会社さんとのやり取りはかなり大変なことです。こんな時に弁護士さんに頼んでみると楽ですよ。なにもわからず、保険会社の口車に乗せられ、正当な保険金・賠償金を受け取れてない方も結構いらっしゃいます。
弁護士さん、もしくは整骨院の先生(交通事故の事に関して知識豊富)とよく相談して、正当な額を請求できるようにしていきましょう。的確な事故処理と保険金を受け取るため、逆にやってはいけない事もあります。
事故に遭って被害者がやってはいけない事!
交通事故は急に起こる人生の中で大事件な事です。そんな時人は興奮を隠せなくなります。興奮していると落ち着いて考えたいものも焦りがちになり、的確な判断ができません。事故後の賠償金請求や示談までの流れで被害者が不利になってしまうケースも…….
そうならない為に、やってはいけないこともしっかりと理解しておきましょう。
警察の現場検証や事情聴取の時に適当な証言はしないで!
交通事故が発生したら警察を呼びましょうと上記でご説明しました。警察がきたら現場検証が行われ、事故状況を詳しく説明してっと話を伺ってきます。「実況見分調書」ってやつを作成するためですね。この調書は後々の過失割合・示談・裁判等で重要な書類となってきます。
何故適当な証言をしてはいけないのかと言うと、一度作成した実況見分調書は訂正することが難しいからです。自分が記憶している事故状況を明確に話してください。稀に警察官の事故処理経験から「本当はこうっだったんじゃないんですかー?」と揺さぶってくる時もあります。
興奮状態にある被害者は「あっ、そうだったと思います」等と認めてしまうこともありますが、帰ったら「やっぱりここはこうだ!」と気づいて訂正を求めてももう遅いと考えてください。警察官は現場検証をして予測できる事故状況をどんどん決めつけたように質問攻めしてきます(そういう警察官ばかりではないですが)
自分の記憶と違うことであれば、自信もって否定をし、しっかりと証言してみてください。
後遺症(むち打ち)等の治療はちゃんと治癒するまで通い続けてください
事故での後遺症は治癒まで時間はかかります。一回や二回では治りません。通院した後少し良くなった気がするかもしれませんが、必ずまたぶり返す事が多いです。治療費も加害者側に請求できますから、担当の先生とよく相談しながらしっかり通院してくださいね。
通院を途中で辞めてしまったり、仕事の都合などで間が空いてしまったりすると、交通事故の治療と因果関係がないものと思われがちです。「本当に交通事故での治療なのか?」と疑われるんですね。だいたい1が月くらいはみてください。
完全に治るまであきらめず通院して頂くことが正当な治療費を保険会社さんに請求できることになります。治療の際に使った治療費や、通うために使った交通費等の「領収書」は必ず保管しておいてください。
保険会社とすぐに示談を成立させないで!
怪我の治療が完全に終了すると、加害者の保険会社と損害賠償等についての示談が始まります。ここで注意してもらいたいのが、保険会社が提示する示談金にすぐ応じないこと!
「○○様が納得いくような賠償金額を頑張って交渉させて頂きます」
「全力を挙げて相手保険会社様と交渉した結果このような示談金となりましたのでこちらで示談を進めてもよろしいですか?」 等
とすごく丁寧に話しかけてきます。「まっ、このくらいなのかなー」と納得してOKを出す方が多いのですが、もしかしたら相場よりも低かったりすることも….保険会社の支払い基準と弁護士の基準とでは大きな差があることが少なくありません。
示談をして後日示談書を弁護士に見せたところ「このケースでこの賠償金額は少ないですよ」と言われた方も少なくはありません。ですので、示談までいったら、自分だけでは判断せず、知識をもった弁護士に相談してみてください。この賠償金額が妥当だといわれるかもしれませんが、絶対に相談してから示談に応じた方がいいと思います。
いつ自分の身に起こるかわからないのが交通事故。他人事とはしないで、いつ巻き込まれても大丈夫なように知識を蓄えて万が一に備えることをお勧めいたします。
交通事故・示談・保険金等について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。