皆さんこんにちは、界整骨院の戸軽です。
界整骨院はユニオンセンターという商業施設内にありまして屋上が駐車場となっておりますので大変便利です。
ところで皆さんは自動車事故などで保険を使った修理の際に「なんか高くないかな?」と感じませんでした?なんだか悪意があるような金額を請求された気分になりませんでしたか?
以前私は自動車、オートバイ関係の仕事をしておりましたので、何故高くなるのかをお話します。
交通事故に遭遇するとどちらも疲れます
事故が起こったら、先ずはケガ人がいないかを確認してください。分からなければ警察に電話して指示を仰ぎましょう。
自分たちだけで解決せずに、必ず警察を呼んでください。そうすると事故の受理番号を取得出来ますので、保険会社が介入しやすくなります。これが一番早く処理が終わります。
その後双方の保険会社と連絡を取り合い、修理工場を決めて見積もりに納得がいけば修理開始です。
完了したら示談書にサインをして事故処理が終了します。
ちゃんと修理が出来て信頼できる所とは?!
さて見積もりと修理はどうしよう・・・
知合い居ないし、変な所には出したくないし・・・と思いますよね?
私は買っていない中古車であっても自動車メーカー(トヨタや日産など)に持っていきます。
(え?!なんで?わざわざ高いところに?)
結論から言いますと保険扱いの修理とは保険会社が修理を依頼します。そこでちゃんと修理をしてもらうために正規の価格で業者に支払うのです。
部品代は新品で定価となり工賃も正規の価格となるのです。
懇意の修理工場でも普段値引きされてる分ココで儲けようとか、一見さんですと見積もりはちゃんとしていても見てないことをいいことに実際には中古部品だったり、板金塗装がいい加減で、その場は良くても経年劣化が激しく悪いなんてことも・・・昔は良くありました。もちろんそうじゃない業者の方が多いのも事実です。
メーカーやディーラーは将来的に買い換えて貰いたいのと自社ブランドを修理して後々それが原因で事故になるなどありえないので完璧に修理します。
見積書を見れば一目瞭然ですが、非常に細かく細部にわたっているのはその為で、純正部品を使いますし記録も残します。買い替える際の参考にして査定より値引きを頑張ってくれたりもします。
経年劣化も含めて個人的には選ぶ理由がここにあります。
この修理が保険金詐欺の温床になってるのです
先に書いた懇意の修理工場や一見さん相手の仕事の仕方ですがあれが保険金詐欺なのです。こうなる理由は普段より儲かるからです。
まずこの業界は飛び込みは皆無に近いです。広告宣伝費をかけて待っていたら倒産します。仕事のほとんどは業者間取引です。
業者依頼の仕事は信頼関係で成り立ってますのでまずやる事は無いですが、友人や知り合いなどには、安く治したいなら若い子に練習台として提供してもらえるなら交渉出来るよと言います。
もちろんお客さんに出すクオリティにするための練習だから仕上がりは問題ないよ。と言って承諾したうえでのことです。
これを逆手にとって、保険請求でやったりしてら詐欺罪になりますけどね。つまり保険会社の請求書に新品部品で正規価格でなんてあったらお金浮きますよね?
詐欺罪は執行猶予が付かないようですから実刑で多額の罰金、賠償金、懲役が待っていると思います。
加害者でも被害者でも人命救済を第一に考えてください。
交通事故において先に車の修理の事を書きましたが、まずは人命優先を忘れないでください。出血が無いからと言って油断はできません。フロントガラスに頭をぶつけたりハンドルに胸を強打したり、或いは相手が転倒して頭を打っていることもあります。
衝突事故が起きた時は興奮状態にあることが多く、その場で痛みを感じないからと言って、特に目立ったケガもないから平気と思ってその場で終わらせてしまう方がいらっしゃいます。
そのあと落ち着いてきたら段々と痛みが出てきても終わってしまったので自腹で治療しないと・・・なんてケースを良く見ました。
これは外傷性ショックと言い、衝突直後までは火事場の馬鹿力で異様な力で保護されたのですが、興奮状態にあり脳内のドーパミン物質が痛みを感じなくしてしまいます。
そのために家路につき落ち着くとドーパミンが出なくなりますので痛みが出現するのです。その人によっては1週間後に出ることもあります。
ぶつけただけだからと言ってその場で納めずに、警察に連絡して事故があったことを報告しましょう。それがあるだけで後から痛みが出ても治療費を請求できるのです。
実は大怪我だったケースも
私が見たケースでは自転車とぶつかり転んだ際に手をついたそうです。頭は打たないで済みましたが腕が肩から上に挙がらなくて、それ以上挙げようとすると痛みが出るとのことでした。
本人は大したことないよと言っていましたが肩関節を脱臼しているのです。その患者さんはその場で終わらせてしまったので賠償請求は出来ませんでした。
通院すると慰謝料がもらえます
交通事故に限らずケガによる損傷で仕事が忙しいことで通わなくなってしまう方がいらっしゃいます。
通院を怠らないということは、担当者とのコミュニケーションが取れますので自分の症状についても十分に伝えることが出来て、担当者も患者さんの回復状況がリアルタイムに把握できますので早期治癒が目指せることになります。
保険においては医師に対して正確に専門的なお話が出来るので、後遺障害の慰謝料で適切な等級を受けやすくなり、更に逸失利益にも深く関わります。
つまり示談金が大きく変わります
間が空いてしまうとその間の負担が症状の悪化や遷延治癒と言って治りが悪くなり後遺症が出やすいが治療を怠ったことで過失を問われしまうことも・・・
痛くても認定を受けられなかったり、休業補償や逸失利益にも響くことになります。
「慰謝料」の意味をご存知ですか?
「示談金」「損害賠償金」「慰謝料」皆さんはこの違いわかりますか?これを良く知らないと相手の言われるがままに払ってしまったり、詐欺に遭ってしまうケースがありますので注意しましょう。
まず「損害賠償」=「賠償金」ですが、この中に「慰謝料」が存在します。そしてこの2つの総称を「示談金」と言います。
慰謝料は人身に対して(物損に慰謝料は存在しません)また法律で定められているため(不法行為による損害賠償と財産以外の損害の賠償)基準も決まっておりますので、誤った知識で「慰謝料」を請求すると詐欺罪に問われることがあります。特に「誠意がない」「慰謝料だ」「その場で示談」と言って余分にお金を請求すると詐欺罪や別の容疑がかかります。
賠償金の種類は大きく分けると、治療費・交通費・休業補償・逸失利益・慰謝料となります。
慰謝料も自賠責や任意保険でも認定されればちゃんとおりますし、種類は入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・死亡慰謝料となり自賠責保険、任意保険、弁護士とそれぞれ基準が異なります。(任意保険の基準は非公開です)
例えば、交通事故で家族同様に暮らしてきたペットが無くなったことによる精神的苦痛に対して慰謝料を請求してきたら、ペットは物的損害の扱いになりますので慰謝料は発生しません。
精神的苦痛はあくまで事故でけがされた方の精神的苦痛を指して慰謝料と定められており、治療費などの損害賠償とは別に入通院・後遺障害・死亡によるものとして定められておりますし、基準も判例を基に上限がございます。
それでも加害者になった場合どうしても負い目を感じてしまいます、良かれと思ってしてしまうことは大概余計にややこしくさせることにしかなりません・・・
最後に
保険に加入していると突然に大金が必要になっても困らない代わりに変な欲も出ます。
この話で共通しているのは人も車もちゃんと直しましょうと言うことです。
後から故障したとかあそこが痛くなってきたとか無い様にしっかり治しましょう。
当整骨院では遅くても通えるように万全のサポートを取っております。交通事故の外傷に限らずお答えいたしますので、安心してお問い合わせください。