よく耳にすると思います下肢静脈瘤。私の母がいつからか発症し、2か月前から歩くのも痛くなり階段を降りるときが最も痛くなったので病院へ行ったそうです。母は青森の田舎の病院で、最初診断されなかったそうです。1軒目レントゲン→2軒目MRI→3軒目何故かCTといって、最後に

『酷いねー。じゃあとりあえず痛み止めと抗生物質出しておくねー、また様子見で来月来てちょうだ~い』

と言われただけで、触診もせず、パソコンばかりと会話をし、診断名は『ただの筋肉の炎症』だそうです。。。これを聞いた息子の私は流石にイラっとしました。3軒盥回しにし、検査料と投薬で点数稼ぎをし、まだこの地元の医者達は大した症例も見つけれないくせに、ふんぞり返ってるのか?患者の痛みを何だと思ってやがんだよ。だから青森県は平均寿命最下位なんだよ!!と心の中で叫び、お盆明けに

母を横浜に呼ぶこと

にしました。

ふくらはぎがボコボコするor紫色の血管が網目状に見える静脈瘤とは?

簡単にざっくり言うと、静脈(血管)に詰まった血液がコブになったり静脈が浮き出た状態をいいます。何と日本人43%の確率で発症する(している)と言います。特に女性に多く、妊娠・産後のホルモンバランスが崩れると発症します。長時間立ちっぱなしの方になりやすいようですが、座りっぱなしの方にもなってる気がします。

酷くなると手術になります。←母は症状が酷く、電話越しの話とFacebookの写真のやり取りで手術必要だと判断しました。※母の足

右足内側が少し茶色ずんでるんですが、触るとシコリの様な硬さがあります。

やや窪みが見えますが、この窪みの上が固さがあります。痛みは窪みから半径10㎝の周囲だそうです。

窪みを押してもさほど痛くなく、その周辺が押して「離した瞬間」が痛いそうです。さらにこの痛みが波紋上に広がるみたいです。

静脈瘤の治療や手術はどんなことするの?

残念ながら、田舎の青森では治療をしてくれる専門医がいませんでした。

女性に多いって聞くけど、血管が詰まっちゃうの??

静脈には、深部静脈と表在静脈があり、表在静脈では皮膚下にある脂肪の中にあり。深部静脈は筋肉の中を通る静脈です。

静脈は動脈から送られた血液を老廃物を回収して心臓に送り帰る血管になります。地球には重力というものがあり、血液も重力に逆らえず、心臓に帰ることができず、下肢、ふくらはぎが浮腫んだりします。浮腫みは下肢静脈瘤の症状の一つでもあります。

下肢静脈瘤の症状

①脚の血管が浮き出て見える

②脚の浮腫み

③こむら返り

④ふくらはぎのだるさ

⑤脚のムズムズ感やかゆみ

⑥皮膚の色の変化

⑦脚の潰瘍

浮腫みのチェックとして靴下の瘢がついたり、指で押すと凹んだままの状態のことを言います。ちなみに静脈瘤で血液の塊が飛んで肺血栓、脳梗塞にはなりません。

浮腫みと静脈瘤の原因でカギを握るのは筋ポンプ静脈弁です。

筋ポンプとは?

下腿(ふくらはぎの筋)が歩行により収縮弛緩することにより、血液を送り出す事を、筋肉によるポンプ作用を言います。

ふくらはぎの筋肉を触りながら足首を底背屈すると筋肉が収縮弛緩するのが解かります。

座りっぱなし、立ちっぱなしで、足が浮腫むのは筋ポンプ作用無くして血液リンパが心臓に戻らずに足に溜まる現象に陥ることを言います。

静脈弁とは?

静脈には血液の逆流防止の為に弁がついています。

この弁が壊れると血流が逆流して血管内に溜まってしまい静脈が膨らみができます。血液のうっ滞です。血管も太くなりくねくね曲がる事もあり、静脈が浮き出たり、コブが出来たりします。

表在静脈が膨らむと下肢静脈瘤と診断されます

弁が壊れる原因は分かりませんが、妊娠出産後の女性、立ち仕事などに静脈瘤が多いと聞きます。それは妊娠時ホルモンの影響で静脈が広がり弁が壊れやすいから。立ちっぱなしだと重力で血液が戻りにくく、静脈から血液が送り込まれてくる際に、圧力が高まり静脈の壁が押し広げられ膨らみ、モリッと静脈瘤になるわけです。

初期は自覚症状が無い??

①ふとふくらはぎを見たら何かモリッとあった

②人に言われて気づいた

③血管がなのに青く見える?

④赤紫色のクモの巣の様に張り巡らされている(クモ巣状静脈瘤)

網目状静脈瘤は特に重症化することが少ないので手術の必要がありません。見た目が気になるという人がレーザなどで取り除くなどします。

くるぶしから足の付け根まで走る静脈、かかとから膝裏まで走る静脈は伏在静脈といいまう、この伏在型静脈瘤は初期は軽度でも進行すると足がつる、だるい、むくむ、さらには湿疹が出来てかゆみが起こり炎症を繰り返し色素沈着が起こり血流が悪く栄養不足から皮膚が弱くなります。傷も治りにくく潰瘍、ただれが起きることもあります。

細菌感染もしやすく赤く腫れる蜂窩織炎や足壊疽になってしまうこともあります。このケースですと手術が進められます。

中高年で発症が多く、30代から50パーセント、70代以上になると75パーセントが浮腫み、静脈瘤になっていると言われます。

有酸素運動が大切

そうならない為にも、適度な運動を行い普段から散歩など、足も適度に動かし血流を全身に回しましょう。
肥満も浮腫みの対象です、バランスの取れた食事を心がけましょう。
脚を圧迫して血流を悪くするスリムすぎるジーパン、足首が動かなくなる高いヒールもなるべく避けましょう。

治療として

保存療法では予防と同じになりますが

①つま先を曲げ伸ばし
②ウオーキング
③仰向けになり、手足を上げてブラブラ(ゴキブリ体操)
④血液を心臓え返すように促す、ふくらはぎマッサージ

患者様のご紹介で横浜静脈瘤クリニックへ

青森に治せる病院が無いんなら、関東にきて探そう!と実際に静脈瘤を手術した方に聞いてみました。すると、横浜駅東口スカイビルに良い医者がいるよ!と教えて頂き早速予約をすることに

横浜静脈瘤クリニックhttps://www.sbc-kekkan.com/

こういう時は、やはり口コミってかなり重要になると思いました。更に手術経験者の方から直接体験談を聴けるのが有り難かったです。

いざ、母を召喚します!!

手術前にはカンファレンスがあります。その後医療用ストッキングを購入する手順です。

母の下肢静脈瘤手術

こんな感じらしいです。レーザーって本当に赤いんですね!

手術時間が短く、日帰り可能だそうです。日本の医療もここまでレベルがあがったんですね!!

横浜静脈瘤クリニックでの手術後

レーザー治療を行いました。ふくらはぎから太腿にかけて点・・・点・・・となっていますが、これがレーザーで焼いた箇所らしいです。母曰く『なーんにも痛くなかったじゃー』だそうです。手術時間は15分。

スネの内側を押すとブニブニしていた箇所は、術後直ぐに消えました。むしろ凹んでしまった?ような感じです。若干色素沈着が見られ、やや色が濃ゆくなりました。

ですが、太もも付け根をご覧ください。

母の内転筋部~静脈トンネル付近が内出血??の様に赤くなってしまいました。触れると痛いそうです。

医師からは術後の経過は良好で、ストッキングの締め付けで起きる一時的なものだそうです。

母本人は結構痛がっていまして、ストッキングをそのまま履くと更に痛くなるため、1段折り曲げたそうです。

この痛みが気になってか?レーザーが通ったポツポツとある道もやや痛いそう。静脈瘤があった箇所は痛みが消え、その上(太もも付け根)下(外果周辺くるぶし)が気になるようです。

術後二日後の写真

やはり太もも付け根の赤いのが広がり、太もも真ん中も痛むそう。ストッキングがキツク感じても、医師からは絶対に外さない様にキツク言われています。

医師から『術後は直ぐに歩いて!』と言われたので

健常者でも、障害者でも、皆が平等に夢の中に入れる空間・・・それがウォルトディズニーなんだと、感動しましたよ。

1、リハビリに母と初めて遠出しました【夢の国ディズニーランド】

孫と一緒にディズニーは、母の念願でもあったのでシンデレラ城まで行きました。リハビリということでしたが、流石にあの人混みと行列に圧倒され「車椅子」を借りることにしました。

いつも行ってても気づかない事でしたが、意外と車椅子の方がいるんですね。更に驚いたのがスタッフの方が親切過ぎるくらいお出迎え・お見送りしてくれます。世界一の接客サービスのことだけであって、一人だけが親切じゃないんです。キャストの方全員です。まじでかお前ら・・・車椅子を引いてる息子は泣きそうになります。

2、親戚に逢いに行きたいとのことで【軽井沢~おもちゃ王国】

術後一週間後に検診があるんですが、それが問題なければ一カ月後検診になります。ストッキングの締め付けがキツイ+くるぶし周りがジンジンするとのことですが、医師からは良好だと告げれれました。兎に角歩いて!とも。車移動ですと、血液が下肢に溜まってしまうので、電車移動となります。

軽井沢のアウトレットでも車椅子を借りれたので、歩き疲れた頃にはちょうど良かったみたいです。本当は【トンボの湯】に行きたかった所でしたが、傷口が心配なのでまた次回。

旧軽~中軽~北軽と軽井沢プリンスホテルを満喫できたでしょう。

術後のくるぶし周辺の痛みに【鍼治療】をしたら、一回で痛みが消えたお話

病院から処方されたストッキングですが、医療用の為か締め付けがかなり強いそうです。ですが、きついからと言って装着しないと、レーザー治療で焼いた静脈から内出血したり、血管がズレて腫れあがったりもするそうです。

母の太ももの内出血が段々と黄ばんできた頃、くるぶしの痛みはまで消えません。浮腫みも術後から若干増えた気がします。いつもダル重だった足が、軽くはなってはいるが、痛むとのことで鍼灸の先生にご相談し、鍼治療をする運びとなりました。