平泳ぎで五輪2大会連続の2冠を成し遂げた北島康介選手が、会社を設立しました。
その名も『パフォームベタージャパン』トレーニングに必要な用具、知識、技術を提供するパフォームベター(米国)の日本バージョンです。
北島選手は、ゼネラルマネージャー兼代表取締役に就任しました。アスリートにトレーニング機器を提供することは勿論、選手達に知識や技術を構築させたいと話しています。
Perform Better Japanとは?
1991年、トレーニング先進国であるアメリカで創業された、『Perform Better』
ファンクショナルトレーニングをはじめ、リハビリ、スポーツパフォーマンスが向上されるような用具を販売しています。アスリートやスポーツを頑張っている選手のサポートをメインとしていますね。
理学療法士、トレーナーに対してセミナーも開かれ、トレーニングのエキスパートとしても構築。Perform Better Japanは、用具の販売に限らず日本のスポーツ・フィットネスで現場のトレーナーが求める真の技術・知識・情報の質を高めている。
国内外から優秀な講師を招き、最先端のスポーツ医科学を共用したいと考えています。
①スポーツ用具の販売。
②現場のトレーナが求める真の技術、知識、情報の質を高める。
③国内外から優秀な講師を招き、最先端のスポーツ医学を共用。
サービスを受けるアスリート・患者と、サービスを提供するトレーナー双方に価値がある様な事業を展開されていくことが良く分かります。
日本のトレーナーの現状
平成6年より(財)日本体育協会の養成事業として公認アスレティックトレーナー制度を発足させた
まだまだアメリカに比べれば活躍の場が少ないのが現状です。もっとチームにスポンサーが付き、身体のトータルコンディショニングができる『場』が欲しい所。
選手のボディー・メンタル・スキル・筋トレ・栄養バランスを総合的に管理できれば、日本人なら世界レベルで戦う選手を育成できるはず。
↑これを見て、雇用・収入面・将来性がまだまだ日本は厳しいことが解ります。
個人でのバラつきがあることも問題とされており、オリンピック選手・プロ選手にはトレーナーとして活躍できている方もいれば、出会える場所が無く触れる機会さえないといった現実もあります。
ある程度『コネ』『人脈』を形成しなければなりません。最もアメリカではこの『コネ』が一番重要だったりしますが・・・活躍できている方々は治療スキルだけでなく、たゆまぬ努力があるのは言うまでもありませんね。
Perform Better Japanのセミナー内容は、日本のスポーツ業界、フィットネス業界において現場のトレーナーが真に求めている知識、技術、情報の質の向上のため、国内外から優秀な講師陣を集め、最新且つ最先端のスポーツ医科学の情報をみなさまと分かち合いたいと考えています。サービスを提供するトレーナーとサービスを受けるアスリート・患者・クライアントの双方にとって価値あるものを提供し、日本のスポーツサービス産業の発展に努めます。
実際に【Perform Better Japan】ではどんなことをするのか?
EXOSの阿部勝彦さん、佐藤 晃一さん(NBAミネソタ・ティンバーウルブス スポーツパフォーマンスディレクター)上松大輔さん(新潟経営大学経営情報学部スポーツマネジメント学科 准教授) 第一線で活躍している方々を招いてセミナーを開催したそうです。物凄く行きたかったです!
伊藤 良彦さん(国立スポーツ科学センター トレーニング指導員)が来月開催されます!お時間の合う方は是非セミナーへ足を運ばれることをお薦めします。今までのトレーニングの常識が覆ること必至!私も行ってみたい!
斬新な筋トレ方法
近年のトレーニングは、ipad等と同期しながら全ての記録を残しつつ科学的にパフォーマンスを向上させています。まず、器材が初めて見るのばかり
エクササイズの様に見えますが、やってみるとトンデモナイです。鬼教官ですが、腕のプッシュアップの順番が素晴らしい
最新のゴムチューブトレーニング。バランス感覚と同時にインナーマッスル&コアマッスルを同時に鍛える方法。体幹筋にブレが出ない
広大なスペースが海外らしいですが、もしも日本がこれを実践したら・・・東京オリンピックの頃には北島康介さんの考えが全国に浸透し選手のレベルが格段に上がっているはずです。
北島選手の意思を継げ!日本競泳選手達の活躍
7月26日から8月9日にロシア・カザンで行われた『世界水泳』金メダル獲得で、リオ五輪の出場が掛かる大事な大会でした。
日本のシンクロが8年ぶりにメダルを獲得し、日本シンクロの復活を印象付けましたね。日本のメダル獲得は、シンクロの銅メダル4つ・競泳の金メダル3つ・銀メダル1つ、合計8つの獲得です。
競泳では、『瀬戸大也』選手『渡部香生子』選手『星奈津美』選手が金メダル獲得。リオ五輪の出場権確定した3選手のご紹介をします。
400mメドレーリレーで金メダル『瀬戸大也』選手
世界水泳9日目競泳男子個人400mメドレーリレー決勝で、瀬戸大也選手が金メダルを獲得。
最初の50mで、他の選手と身体一つ分抜けているくらいの差を伸ばし、200mの背泳ぎのみ2位での通過でしたが、それ以外の【平泳ぎ】【バタフライ】【自由形】で1位という大活躍!
今大会では、【200mバタフライ】【200mメドレーリレー】【400mメドレーリレー】と三冠を目標にしていましたが、200mバタフライ決勝では6位。200mメドレーでは、16位と低迷。決勝に出場できず、心配されていました。
今回は、一番のライバルである荻野公介選手が不在でもあるため、緊張やプレッシャーを感じていたのかもしれません。その中迎えた400mメドレー。予選は3位と好調ぶりを見せた。
決勝では、前半から後半に向けてスピードが上がっていき、強い精神と体力が金メダルへ。
後半からスピードがグイグイ伸びるというのはありえないと言います。その忍耐力に驚かされました。
決勝が終わり、瀬戸選手は『400mは非常に苦しかった。ですが、良いイメージを想像しながら常にポジティブに、自分を信じた』と語っています。
スポーツを行っている方々には、この精神力をお手本にして頑張って頂きたいですね。
萩野選手オリンピックでの活躍を期待しています!
女子200m平泳ぎ決勝で金メダル『渡部香生子』選手
女子200平泳ぎ決勝、2分21秒15で金メダルを獲得した渡部選手。
女子200mバタフライで金メダルの星奈津美選手に続いてリオ五輪内定を獲得しました。
渡部選手は100mを2位で折り返すと、ラスト50mで逆転。世界記録保持者のペダーセン選手を抜いてのゴールです。優勝後のインタビューで泣いていましたね。感動的でした。
年齢は18歳と若く、更に凄みがあります。世界水泳の競技種目での優勝は国内最年少記録
200mバタフライ決勝で金メダル『星奈津美』選手
競泳の女子200mバタフライ決勝で、2分5秒56のタイムで金メダルを獲得した星選手。
日本の女子競泳では大会史上初の金メダルでリオ五輪の出場権を獲得しました。男女合わせて競泳陣の中初めて五輪の代表選手となったのが星選手。
昨年、バセドー病の手術を受け、指導者も北島公介選手を育てた平井伯昌監督に交代。リオ五輪が最後と語っていた星選手。最後の晴れ舞台として、是非金メダル獲得を目指して頑張って頂きたいですね
神奈川で競泳選手を多く輩出した有名スクール
数々の選手が世界で活躍されていますが、神奈川から競泳選手として活躍されている選手も沢山。
【神奈川で有名なスイミングスクール】
沢山のスイミングスクールが存在しますが、横浜で人気のスイミングスクールです。鶴ヶ峰に以前住んでいたので、懐かしいです。。地域の方はほとんど?通った経験があるのではないでしょうか。時に物凄く速い選手がいると有名でした。
明治大学インカレ制覇の軌跡
テレビ朝日のGETSPORTSで明治大学水泳部の密着取材の様子が放送されました。インカレという言葉も知らなかったんですが、最初から最後まで見入ってしまい感動しました。
部員の苦悩と友情・監督のやり取りがあり、明治大学体育会水泳部としては87年ぶりの総合優勝。中京大・早稲田大学の壁に何度もぶつかりながら、監督が選手を鼓舞するシーンが印象的でした。
東京オリンピックで活躍できる選手は、インカレを制した者かもしれません。
『シンクロナイズドスイミング』で起こりうる障害や怪我
7月24日に開幕されたモスクワ・カザンでの世界水泳選手権のシンクロ競技が閉幕し、日本は全7種の内、4種目で銅メダルを獲得いたしました。
世界水泳では8年ぶり快挙!オリンピックと合わせても7年ぶりのメダル獲得です。メダル獲得に大きく関係したのは、昨年よりシンクロ日本代表の指導者復帰を果たした『井村雅代』氏。
2004年のアテネ五輪まで指導を続け、日本シンクロ界を強豪国として育て上げ、メダルを多数日本にもたらし、その後は中国の指導者として活躍されています。
復帰されてからは、日本の同調性や戦略を見直し、メリハリのついた演技でインパクトを出した結果メダルに繋がった。日本復活のシンクロ競技。迫ったリオ五輪で、メダル獲得の期待が持てます。
シンクロにおいて起こる怪我や障害
シンクロ選手の競技を見ていると、手先足先がピンと伸びていて素晴らしく見えますよね。素晴らしく見せる為には色々な箇所に労力がかかります。
①【腰】
②【肩】
③【背部】
④【膝】
関節もかなりの負担がかかる競技なので、肩関節、足関節も日常生活で痛くなってしまう場合が。
シンクロ選手で起こりやすい『オーバーユース』
シンクロは個人競技と団体競技があり、団体競技では2~8人の集団で完璧な同調を目指して競技を行います。
同調性を出すためには、反復して練習を行わなければなりませんよね。1日の練習時間は平均で4~8時間であるそうです。長い時には10時間!
それだけ長く練習を行えば、身体への負担・ストレスがかかる。使い過ぎの怪我(オーバーユース)による障害です。
①【股関節】
②【膝関節】
③【腰部】
④【肩関節】
ピンと身体を伸ばす動作や、浮き上がる時の足の負担により起こる怪我です。
①股関節→シンクロ選手は水面から足を出して、素早く力強い演技を行います。水中での移動、水面への浮上において、股関節を中心に足の筋力を必要とする。
その際に股関節には大きな負担がかかり、繰り返すことにより、靭帯、筋、関節内に障害が起こる。半月板損傷,膝蓋大腿関節障害などが生じる場合も。
②膝関節→水中での浮力、推進力を得る為に巻き足という技術があります。膝関節を中心として下腿を八の字を描くように足を動かす技術です。
多少の回旋は耐えられますが、八の字のように動かすという技術は、基本的な屈曲・伸展の可動域を超えた動きだと考えられる。
繰り返すことにより、靭帯、半月板、膝関節内部の損傷などが考えられ、半月板損傷,膝蓋大腿関節障害を生じる場合も。
③腰部→シンクロ選手は、プールが乱れている場合でも身体をコントロールし、自由自在に動かす必要がある。肩関節、股関節が滑らかに動く中で、体幹が安定していなければパワーのある演技を行うことは難しいです。
長時間の反復練習で、体幹を支えていた筋肉に疲労が溜まり、過度の回旋・屈曲・伸展の動作により腰椎に負担がかかって腰痛症、腰椎、椎間板ヘルニア、腰椎分離症などが発症する場合が。
④肩関節→水中で浮力と推進力を得る為、もう一つの手段『スカーリング』という技術がある。上肢(人間の手と腕)で水をとらえる動作で、肩関節の回旋運動が中心となります。
スカーリングを長時間行うことにより、肩関節にストレスが溜まってきて、肩関節腱板損傷,インピンジメント症候群などが生じる。
水中で怪我をしない為の筋力『トレーニング』
シンクロでは、水中で人とぶつかっただけで骨折してしまう等、怪我が多いスポーツです。シンクロは柔らかな筋肉が必要なので、一般的なウェイトトレーニングだけでなく、体幹トレーニングが必須。
①腹筋→背筋→側筋の筋トレを行う
②椅子を使って頭からつま先まで一直線を保つ
③腹筋を使って足を上げてバランスを崩さず5~6回上げ下げ(3点倒立も効果アリ)
水中で大きな怪我をしないよう、トレーニングが肝心。
シンクロに限らず、競技にあったトレーニング方法を見出し、怪我のない楽しいスポーツ人生をお送りください!
競技に合ったトレーニング方法について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。