ドイツのベルリンから列車に揺られること5時間半
距離にして570km
ポーランドの首都「ワルシャワ」に到着

時刻は22時半。辺りはもう真っ暗で治安も心配だったので、急いで宿に向かって歩き出したのですが、危険な雰囲気はまるでなし。夜の公園でも女性が1人で散歩していたり、観光客もたくさん出歩いていました。

そんな治安のいいポーランドでは、首都「ワルシャワ」に1泊、以前の首都「クラクフ」に3泊

マッサージだけでなく、数多くの歴史的建造物から当時の歴史を学ぶ目的もあり訪れました。特に「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」は一生に内に必ず訪れたかった場所です。

今回はそのレポートも含めて日本の医療の違いを、お送りいたします。

世界でも有数の親日国「ポーランド」

多くの日本人にとって、ポーランドという国は馴染みの薄い国かもしれません。ショパンやキュリー夫人なら知ってるという方もいるでしょう。

しかし、日本とポーランドには深い人々との繋がりがあったのです。

多くの孤児を助けた日本赤十字と帝国陸軍

シベリアに流刑囚として数十万人ものポーランド人が流され、強制労働を強いられていました。そのポーランド人たちから生まれた多くの子ども達は、過酷な生活を送らざるを得ません。

その子どもたちを助け、日本へ送り届けたのが『日本赤十字』と『帝国陸軍』でした。

日本で手厚く手当を受けた子供たちがポーランドへ帰り、無事生き残り成長します。その人たちが『日本人を見かけたら親切にしてくれ』と子どもや孫に伝えていたと言われています。

多くの人が今でも日本人には感謝をしていて、ポーランドのどの街にいても、現地の人はみんな優しかったです。クラクフで泊まった宿に、ニューヨークと一緒に東京の時計もあったのが何よりもの証拠じゃないかと思っています。

 

 

ポーランドにはマッサージ店が!!

西部の都市「ポズナン」
ポーランドでは5番目位に大きな都市です。

ここには列車の乗り換えで訪れました。次の列車まで時間があったので、街を歩いていたら、「フィジオ・セラピー」のお店を見つけました。

Fizjo FASCIAL – gabinet terapii manualne

直訳で「手動治療キャビネット」
意訳するなら「手技治療院」といったところでしょうか。
まさに日本の整骨院の様な所です。

診療内容はまさに日本の整骨院や鍼灸院と同じ!マッサージをしたり、鍼を打ったり。テーピングを貼る事もあるそうです。

マッサージと言っても、ここのスタッフは日本でいう国家資格保持者。筋肉の走行や大きさ、特徴をよく理解しているので、施術を受ける時も安心です。エステなどとは違い、筋肉を的確にほぐしてくれて、終わった後には慣れない海外での滞在の疲労感が無くなっていました。

テーピングもしっかり貼ってくれました。辛い部分がサポートされるように。使っていたのは「キネシオテープ🄬」。日本でもお馴染みの肌色の伸縮テープ。

料金は1時間で70ズロチ
日本円で約2000円
ポーランドは物価が安い為、こういった治療院も破格の安さです。

 

 

ポーランドの医療事情は?

ポーランドには日本に似た「国民皆保険」の公的医療システムがあります。ただし、日本とは似て非なる部分も見受けられます。

家庭医制度

ポーランドの多くの総合病院や大学病院は公的医療機関と呼ばれ、常に混雑しています。加えて施設が古く、不十分なところも多く、ポーランド語がペラペラでないとハードルが高いです。

その為、近年は設備や医療機器が比較的充実した私立のクリニックが多く開業されてきました。こういったクリニックでは英語が通じることが多く、外国人旅行者が利用しやすい環境が整っています。

ポーランド人はというと、「家庭医」と呼ばれるかかりつけ医が存在します。救急時以外はまず「家庭医」を受診し、家庭医が必要と判断すれば、専門医や入院設備を紹介されるシステムです。

天候の影響を受けやすい病気も

首都のワルシャワは気候が不安定で変化が激しく、一日の中でも変わることも多いです。

今回は夏に訪れましたが、朝は腫れていたのに、昼前から急に本降りの雨が降り出す事もあれば、日中でも上着が必要なくらいに冷え込むこともありました。こんな天候だと、

・呼吸器疾患(風邪等)
・花粉症(白樺、ポプラ等)

などの病気には注意が必要になります。

ポーランドでは「理学療法士」が近い

ポーランドでは、「理学療法士」と言ったほうが近いです。

お世話になった治療院の院長は、体育大学を卒業後、専門コースを履修してやっと資格を取得したそうです。そのコースの内容も、日本でいう医学部の臨床研修のような高度なもので、ご遺体で実際の筋肉を見たり触ったりすることも。

高額な受講費を払い、ハードな講習をすべて修了し、試験をパスしてようやく「フィジオセラピスト」として名乗る事が出来ます。

日本で当てはめるなら、理学療法士と医師の間位になるでしょうか。

 

 

「アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所」から学ぶこと

今回の行程にポーランドを含めた大きな理由は『アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所』を訪れたかったからです。

そもそも「アウシュヴィッツ」とは、ポーランドの「オシフィエンチム」という地名をドイツ人が聞き間違えたものだそうです。なのでドイツ語や英語では「Auschwitz」、「Oświęcim」となります。

ホロコースト

ご存知の方も多いと思いますが、多くのユダヤ人たちが虐殺されたと言われています。そのほとんどが列車で運ばれてきてそのまま「ガス室」行き。その為、詳細な死者数は現在まで解明されていませんが、現地にある石碑には150万人との記載がありました。この先も詳細が明らかになることはないそうです。

そんな歴史を持っているためか、「ガス室」に一歩足を踏み入れると重くのしかかる空気。言葉を発することもままならないような感覚は初めてでした。

実際、その場にいる様々な国の人達誰もが口を閉ざしていました。

あの感覚は今でも忘れることができません。どんな言葉で表現しようにもできません。実際に足を踏み入れないとわからない感覚でした。まさに「百聞は一見に如かず」。

日本語ツアーで理解が深まる

なんとここには、外国人唯一の公式ガイド「中谷 剛」さんがいらっしゃいます。
日本語で施設内のツアーをしてくださるため、理解度がかなり高い。

中谷さんは、「アウシュヴィッツで起きた惨劇と、現在の世界で起こっている問題は切り離せない」と言います。

・難民問題
・徴用工問題
・LGBT

現在の世界において、人権にかかわる問題は山積み。これらを解決するために「自分自身でしっかり考え」が大切だと仰っていました。

中谷さんはこんなことも仰っていました。

『周りに流さればっかりいると、犯した過ちに気付かない。それは周りの人間も同じ考えでいる為に、正しいことなんだと錯覚してしまうから。常に自分自身で考え行動していると、過ちを犯した時には気づいたらそこで正せる。ホロ・コーストはこの大衆迎合い拍車をかけられた結果、ドイツの敵国も見て見ぬふりをした。』

つまり、この責任はヒトラー一人だけに押し付けられないという事。
ヨーロッパ各国ともユダヤ人を毛嫌いしており、通報した事実もあります。

日本は唯一の被爆国です。その事実をどう捉えるのか、そこから何を考え行動するのか、そして如何に発信するか、私たち日本人に課せられた使命です。今後、日本にもアジアからたくさんの労働者が来ることが考えられます。彼らを意識的にはもちろん、無意識にも差別することが無いよう、行動には十分気をつけたいところです。

少しでも興味のある方は是非一度

アウシュヴィッツを訪れる人の中で最も多いのがヨーロッパ各国の小中学生だそうです。
若いうちからこの事実を学び、考え、話し合うことでこれからの世界のリーダーとなれる人材を国レベルで育成する目的があるそうです。

日本にも「原爆ドーム」という負の遺産が存在しますが、訪れただけで終わってしまっていることが多いのが実情です。
後にどう行動するかで初めて訪問が意味を成すと思います。
国の発展が停滞している今、子ども達の教育から見直して、未来の日本の発展を促せることが良いのかなと考えす。

この「アウシュヴィッツ」と「ビルケナウ」は湿地帯の上に存在しています。
そのため、建物の劣化などを補修するための工事が困難で、保存することが難しくなっているそうです。

もしかすると近い将来、中に入れなくなってしまうかもしれません。
少しでも興味がある方は、今のうちに訪れることをお勧めします。

日本語ツアーを申し込みたい方は「中谷 剛」と検索すればメールアドレスが出てきます。
そのアドレスに直接連絡を取り、予約する形です。

 

 

ポーランドのオススメスポット

今回訪れた中でオススメの場所をご紹介します!

ポーランドを訪れる際には是非行ってみて下さい!

①ワルシャワオールドタウン

首都ワルシャワにある旧市街地
第二次世界大戦後に再建された歴史地区で世界遺産にも登録
聖ヨハネ大聖堂をはじめ、城楼や上壁、多くのカフェやレストランが立ち並ぶ。

13世紀当時の街並みを再現した中で、ゆっくりと休んだり食事をするのにおススメです。ワルシャワ中央駅からバスやトラムで10分程とアクセスも良好!

 

②アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所

ポーランドを訪れるなら旅程に入れることをおススメします。詳細は上記のとおり。
この場に足を踏み入れないと分からないことが多々あります。
人類史上最大ともいえる過ちから学び、考えることはあるはず。
近くの都市「クラクフ」からバスで一時間半程。

③レストラン「ヤレマ」

クラクフのオールドタウンのはずれにあるポーランドの郷土料理を頂けるお店。
なんとミシュラン獲得店です。
しかも日本語メニューもあり注文に困らない!
「Japanese please」と言えば出してくれます。

私のオススメは「ゴウォンギ」というポーランドのロールキャベツです。
ソースはキノコとトマトの2種類がありますがダントツでキノコソースがオススメ!濃厚なマッシュソースは絶品です。

1人でも入りやすく、満足いくまで飲み食いしても日本円で約2500円と激安。ミシュラン獲得店なのにこの安さはポーランドの物価の安さを物語っています。

 

 

まとめ

この旅の大きな目標にである「アウシュヴィッツ」訪問。ここでのお話や感じたこと、考えたことは今後忘れることはないでしょう。
さらに現地のオステオパシーのお店に足を運ぶこともでき、短い時間でしたがかなり充実した時間を過ごすことができました。

親日国と言われている国では

・ホステルには東京の時計がある
・話していて日本人とわかると急に優しくなる
・写真を撮ってと言われることもある

など、ポーランドで日本人はどのような扱いを受けるかも経験でき、大きな財産となりました。

今後の人生において間違いなく糧となるであろう訪問になり、ポーランドに訪れて正解でした。

機会があればもう一度戻ってきたいです。