こんにちは、院長の松倉です。
当院のスタッフを、令和1年7月5日~8月6日までヨーロッパ医療研修に行かせました。

若いうちに、日本と世界の「差」を知って欲しかったのと、将来自分がどうなりたいのか?を考えて欲しい為です。

彼はまだ20代前半で、これからの世界で活躍するトレーナー&選手達を直に見てくれば、貴重な経験になると思ったからです。ラグビーW杯、来年の東京オリンピックなど、日本は世界で活躍するレベルになりました。これからの治療家も、世界で戦わなければなりません。

そんな彼を後押しし、8か国渡り歩いてきたepisodeをご参照ください。以下スタッフ執筆~

ヨーロッパの経済大国「ドイツ」

皆さんは「ドイツ」というと何を思い浮かべますか?

・音楽
・車
・歴史
・自然 etc

私は「サッカー」「ビール」「ソーセージ」です!

サッカーは長谷部選手と鎌田選手が所属する「アイントラハト・フランクフルト」、大迫選手が所属する「ヴェルダー・ブレーメン」などよく耳にするのではないでしょうか?
欧州5大リーグの1つで、世界でもトップレベルのリーグです。

ドイツで「ビール」と言ったら言わずもがなの有名品。なんとドイツでは14歳から飲酒が可能なんです!!
そのビールのつまみと言えば代表的なドイツ料理、「ソーセージ」です。

長く厳しい冬のドイツでは、家畜たちは死んでしまう。冬になる前に長期に保存できる食肉加工としてソーセージが生まれたそうです。

日本人にとって様々な分野でなじみの深いドイツ。

今回はそんなドイツの

・日本の様に整骨院や鍼灸院といった気軽に通えるような治療院はあるのか?
・自己管理がしっかりしているイメージだけど実際はどうなのか?予防は?
・ドイツオススメスポット

をお伝えしていきたいと思います!!

 

ドイツに整骨院はない!マッサージにも馴染みがない!?

※Photo by スタッフ

①タイや中国ではマッサージが有名だけど、それ以外の国ってどうなんだろう?
②特に現代医学の最先端であるドイツって整骨院のような場所はあるのか?

まず疑問に思ったものがこれです。

皆さんも少し思い返してみて下さい。ヨーロッパの人がマッサージをしている所を見たことがありますか?

オイルマッサージやエステなど、「美容」目的ではあるかもしれませんが、「医療」目的ではなかなか見ることはありません。私はテニスやサッカーなど、スポーツ現場で少々見合ことがある程度です。それも指圧ではなくオイルマッサージに近いものでした。

結論を言うと、整骨院や鍼灸院の様な治療院はありません!

現在、日本の整骨院などで行われているマッサージは、『東洋医学』に基づき発展したものです。
一方で、「カイロプラクティック」や「オステオパシー」といったものもありますが、メインはアメリカです。

現地の人達にマッサージは好き?と聞いてみると

「マッサージは好きだよ!疲れがとれるし気持ちがいいよね!」
「女性はエステに行くから好きなんじゃないかな?」

という答えが返ってきました。
そこでやってあげようか?というと

「ここで?水着なんて持ってないよ!」

との返答が。
どうやらマッサージというとエステというイメージが強いみたいです。

そのせいか、東洋人の男が「How bout a massage?」と書いた紙を掲げながら歩いたり、声をかけても嫌な顔をされました。ただ若い世代にはウケがよく、マッサージをさせてくれる人もいました。

他には

「美容院の最後にしてもらうくらいだけど経験はあるよ!」

と言う方も。
これは日本でもありますよね。
世界共通みたいです。

一般にマッサージというと民間療法という意識はなく、美容というイメージがあるみたいです。やはり、日本のように広く民間療法として、普及している訳ではないようです。

 

一般人の予防意識の高さ

ドイツの街を歩いていると地元の人が、サポーターやテーピングをしている姿をよく見かけました。

散歩している人も、スーパーのレジ打ちをしている人も、時には公園で家族団らんをしている人達も多くの人達が身につけていました。

ドイツの人は多くが「実用性重視」の側面を持ち合わせています。

女性の多くも、デザインよりも機能え御重視したファッションをしています。スカートよりパンツ、色派手な物より、黒や白やグレーといった地味な物ばかりです。
なので、サポーターなどを着けているところを見られて恥ずかしいなんてことはないのです。

普段から予防への意識が高いことと、機能性を重視する考え方から小さな体の悩みが少ないことで、治療院などの需要が少ないのかもしれません。

 

誰もがランニングを日課としている

今回ミュンヘン→マンハイム→ハイデルベルグ→フランクフルト→ケルン→ベルリンとドイツの都市を巡りました。

訪れた場所すべてで多くの市民がランニングをしていました。特に、フランクフルトやベルリンといった大都市部に多く、学生から高齢者までと幅広い年齢層の方々がランニングをしていました。

「なぜランニングをするの?」

と聞いてみると

「健康の為さ!大きな病気をしない為に普段から健康には気を付けているんだ。」

と答えてくれました。
彼は旅行会社に勤務する28歳の独身男性でした。

アメリカでは、肥満は自己管理を怠っているとみなされ出世できないそうですが、ドイツではあくまで健康と予防の為に運動をするようです。

ランニングのメリット

※1ランニングを日課としている人は、そうでない人と比べ、総死亡リスクが30%低下し、心臓病か脳卒中で死亡するリスクが45%低下します。これは寿命が約3年延びたことに相当します。

さらに、走る時間や速度が違っても、同様の効果を期待できるそうです。

走る時間が週51分未満の人と週176分以上の人を比べた場合でも、リスク軽減に関する結果に統計的な大きな違いはみられなかったとの結果もあります。
つまり1日5分のランニングやジョギングでも、毎日続けることで健康寿命が約3年延びるという事です。

彼らを見習って1日5分でもランニングを日課とし、健康寿命を延ばしましょう。

※2ちなみに、運動量が同じであればランニングとウォーキングはどちらも効果は同じだそうです。

※1 ※2 参考文献:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

 

欧米では「オステオパシー」が同じような職業

現地の人や宿で一緒になった旅行者とお喋りしていると、今の職業や学生時代の専攻を聞かれます。そこで困ったのは

「整骨院の先生ってなんて表現したらいいのだろう」

というものでした。
学生時代の専攻は、簡単な単語なので説明ができるのですが、整骨院は何が正しい表現なのかわかりません。

その場は、【骨折】や【脱臼】を手だけで治す仕事と説明して理解してもらいました。ところが、ベルリンの宿でアメリカ人のサムという青年に説明した時に

「それはオステオパシーだね!すごい職業だね!」

と、言われました。

「オステオパシー」とはアメリカ発祥の医療体系で、医学知識を元に手を使って治療するというものです。

本来の「オステオパシー」は筋肉や骨格などの運動器系、動脈・静脈やリンパなどの循環器系や脳神経系など身体全体の治療を指すものですが、日本の整骨医業は運動器系のみを指します。

こう考えると最初の説明があながち間違っていなかったんだなと思いました。

サムによると、アメリカでは「オステオパシー」は医学として認められていて通常の医師と同じ扱いだそうです。

ヨーロッパでも、国によっては学士や修士として認められているところがあります。ドイツでは、医師と療法士の間に位置していて、医師か療法士の国家資格を持っている人だけがそれを学び、施術を行うことができるようになっています。

日本では、「整体・指圧」の訳で民間療法として扱われいて、我々柔道整復師とは少々違う解釈ですが、手で治すという意味では同じですね。

 

ドイツのオススメスポット!!

ここで私がドイツで訪れた場所の中でおススメのスポットをご紹介したいと思います!

①バーデン・ヴュルテンベルク州 『オイ・ミッテルベルク』

オーストリアとの国境にほど近い場所で、のどかな自然とのんびりとした雰囲気が魅力的。
自然の中のアクティビティやキャンプなど、アウトドアをするにはとってもおススメの場所です。
街の人たちもみんな親切で気軽に話しかけてくれます。ただし、英語ができる人は少ないようです。

②バーデン・ヴュルテンベルク州 『ハイデルベルク』

有名な「ロマンチック街道」のハイライト。ドイツ最古の大学があり学生街であるとともに、ゴシック様式の建築が立ち並び見事な街の景観を見ることができます。
丘の上に佇む「ハイデルベルク城」のバルコニーから見下ろすライン盆地は絶景です。
市内を流れるネッカー川には多くの橋がかけられていて、中でも「アルテ・ブリュッケ」は最も有名な橋で夜になるとロマンチックな雰囲気を醸し出してくれます。

③ノルトライン・ヴェストファーレン州 『アーヘン』

※Photo by スタッフ

ベルギーとオランダとの国境の街。世界遺産第一号の「アーヘン大聖堂」がある事でも有名な街です。

「アーヘン大聖堂」はヨーロッパ北部では最古の大聖堂で、古典主義様式、ビザンティン様式、ゲルマン様式の要素を備えた建築は極めて貴重で、一見の価値ありです!
内装を含め、個人的には「ケルン大聖堂」よりも感動しました。また、温泉の有名な街でもあるので、身体をひと休めさせるにはもってこいです。

 

まとめ

初めての海外が、医療の最先端「ドイツ」でした。
これは私が医療に携わる仕事をしているので選んだものですが、日本の医療の感覚とはやはり違いが大きかったのではないかと考えます。
一般市民一人ひとりの「予防意識の高さ」。これが、一番ギャップを感じるところでした。

・ランニングなどの運動
・予防意識の高さ
・ワークライフバランス

これらの面でドイツの方が優れていると感じました。こういった草の根レベルでの取り組みがドイツ人の健康を守っているのかもしれません。

今回は何か国か回るうちの一つとして訪れたので、ごく表面的な部分しか見れませんでした。
いつかまた訪れる時には、各地で本気でマッサージや質問をして理解を深めたいです。