rp_天秤-640x449.jpg

交通事故の被害に遭うと、必ず損害賠償金というのが発生します。受けた被害金額を加害者側に請求するものです。ですが全額もらえるとは限りません。ここで登場するのが「過失割合」ってやつです。

いくら被害が大きくても、こちら側にも少しでも責任があればその分の過失分は減額されます。この時に問題になるのが過失割合の基準です。

どう考えてもこちらに責任はない(信号で停車している時に、後ろから追突された等)のに過失があると言われてしまう。いやいやどう決めたらそうなるの?と疑問。

損害賠償に大きく関わる「過失割合」はどう決められているのか?過失を下げれる?等を詳しくご説明していきます。



 

そもそも過失割合とは?

交通事故で被害に遭ったとき、損害賠償金が受け取れます。その時に重要なのが過失割合です。

 

過失割合⇒交通事故発生原因にどちらの当事者にどれだけの責任があるのか?精査し数字で提示する物

 

交通事故が起こった時、ほとんどのケースが当事者双方に過失が認められます。100%どちらかの当事者が悪いという状況もありますよ。自動車と歩行者の事故であっても、歩行者が過失割合0になるとは限りません。

過失割合を決定する時には、60%・40%・80%・20等と、割合によって決定します。自分の側に60%の過失割合があるということになると、自分が交通事故の発生原因に対して60%分の責任があるということになります。

ということは、賠償金をもらえるとしたら、残り40%分しか貰えないということになりますね。割合が低ければ低いほど賠償金が高く貰えます。

事故 過失割合

上の図は仮にこのような事故が起きた場合に過失割合です。警察の現場検証と当事者や目撃者の証言により、精査され割合が決定します。私が交通事故に遭った時、

 

「車のスピードは何キロでていたか?」

「停止線よりも何センチ何メートルくらいはみ出ていたか」 等

 

数字にして表すようしつこく聞かれました。点数の基準は上図のような感じです。

 

 

過失割合を下げれば損害賠償金を高く貰える!

 

過失割合は損害賠償金に大きく関わる重要な決めごとです。例えば慰謝料・逸失利益等含めて1000万円の請求ができるケースがあったとします。

 

自分の過失割合が20%なら
👇
1000万円×(1-0.2)=800万円の請求ができる。

自分の過失割合が50%なら
👇
1000万円×(1-0.5)=500万円の請求しかできなくなる。

 

交通事故で同じだけの傷害を負って同じように損害を被っていても、過失割合によって具体的に請求できる金額は大きく変わってきます。過失割合に応じて損害賠償金額を減額することを過失相殺と言います。

 

過失相殺?⇒被害者が損害賠償請求をするとき、被害者にも過失があった場合、裁判所が被害者の過失に応じて損害賠償額を減額することを指します。 交通事故では、事故当事者の過失割合によって、被害者の、加害者に対する請求額が減殺される。

 

過失相殺があるため、被害者が多くの賠償金を請求するためには、保険会社から提示された過失割合をいかに少なくさせるかも問題になってきます。過失割合は誰がどう決定しているのか?

 

 

基本の過失割合の基準は?

過失割合には交通事故のケースごとの基準があります。同じような事故が起こった場合に、それぞれの事故によって過失割合が異なることになると、不公平ですし不都合があるからです。そこで、類似のケースはすべて同じような過失割合になるように、あらかじめケースを分けて過失割合のおおまかな基準を作っています。

裁判所や弁護士等の実務家の間で広く利用されているのは、判例タイムズ社という会社が発行している「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」です。これには、自動車と自動車の事故、自動車と二輪車の事故、自動車と歩行者の事故など事故の当事者ごとに場合分けされています。

ポイントとしては

 

「信号のある交差点での事故」

「直進中の車同士の事故」

「三叉路での事故」 等

 

事故の態様に応じてそれぞれの当事者の過失割合の基準が書かれています。過失割合は、現場検証を元に、細かく調べて認定基準に基づいて決定、過失相殺の処理をしていることになりますね。

過失割合は事故内容によって修正できます

ケースによって基準がありますが、ケースの中で、状況が異なる要素が入っていれば、修正される場合があります。

 

【例】

・当事者の一方が脇見運転をしていて衝突

・スピード違反や居眠り運転をしていて衝突 等

 

このような場合には、その当事者の過失割合を増やす必要があります。当事者の一方に大きな過失があるケースでは、過失のある当事者の過失割合を上げるよう基本の過失割合を修正します。修正要素に「著しい過失」と「重過失」というのがあります。

 

【著しい過失】

①わき見運転のケースなど、車間距離が狭いなど著しい前方不注視がある。

②不適切なハンドル・ブレーキ操作。

③携帯電話で通話しながら運転。

④ナビのテレビ・携帯の画像を見ながら運転。

⑤一般道路上で、法定速度の15キロから20キロの大きなオーバー

⑥高速道路上で、法定速度20~40キロ未満のスピード違反
(高速道路上でも、合流地点の進入路付近では一般道路と同様の扱いになるケースもある。)

⑦酒を飲んでアルコールが体内にある状態での運転(酒気帯び運転)

 

【重過失】

①酒気帯び運転

②カクッカクッと居眠り運転

③運転者が免許不携帯、あるいは無免許

④一般道路上で、法定速度30キロ以上オーバー

⑤高速道路上で、法定速度40キロ以上オーバー
(合流地点の進入路付近では一般道路と同様の扱いとになるケースもある。)

⑥疲れ・風邪を引いて熱がある場合など、体調が万全でなくふらふらの時に運転してしまう

 

逆に自分の側に上記のような修正要素がある場合には、自分の過失割合が上がってしまって損害賠償請求ができる金額が減ってしまうので、自動車を運転する場合には問題のある運転方法をしないように気をつけてくださいね。

 

 

過失割合は誰がどう決めているの?

交通事故の過失割合については、上記でご説明しました通り、判例タイムズの過失割合の基準に定められています。ケースごとに一律の取り扱いになります。交通事故が裁判で争われたり、弁護士が示談交渉をしたりしているケースでは、ほとんど確実にこの過失割合の基準によって過失割合が決定されます。

しかし、交通事故の示談交渉をする場合、必ずしも上記の過失割合の基準が適用されていないケースもあるのです。それは、被害者本人が

 

任意保険会社と示談交渉する場合

 

この場合、被害者が素人だと、被害者自身は過失相殺の基準や相場などを知りません。保険会社が基準よりも被害者の過失割合を高めに設定して通知してきても、被害者にしてみたらそれが不当に高い過失割合になっているとは気づきません。そのまま示談してしまって、自分の過失割合が高めに設定されたまま、損害賠償金から大きく過失相殺されてしまうことになります。

すると、被害者は、本来請求できるはずの損害賠償金額よりも実際に受け取れる金額が少なくなってしまいます。ここで皆様には諦めず引き下がらないでほしい。任意保険会社と被害者が直接示談交渉する場合、任意保険会社は自分の支払を少なくするために、示談交渉時に、保険会社は過失割合の認定基準より被害者の過失割合を高めで主張してくることがあります。

この場合、過失割合の認定基準があるとは言っても被害者はそのことを知らないので、実質的に過失割合を決めているのは任意保険会社だということになります。過失割合を適正に定めるためには、きちんと過失割合の認定基準を把握しておくことが必要になるんです。

 

 

保険会社の言い分(過失割合)に納得できないときは?

一般的にもらい事故みたいな状況の時には、加害者側の保険会社から直接電話が掛かってくる場合があります。もしもこんな以下のような口調で話しかけてきたら、適正な過失割合ではない可能性がありますのでお気を付けください。だいたいは、決めつけて話をしてくるか、自分たちが良いように話を進めるように言ってきます。

 

 

Bさんが、完全にAさんにしか責任がないと主張している時⇒「双方が走行中の事故にはAさん側だけが責任があるとは思えません。Bさん側にも責任がありますよね?当然じゃないですか?」

 

 

Aさんの保険会社は、何としてでもBさんの過失割合を増やそうと必死ですから、Aさんの主張をBさんに納得させようと、結構強い口調で言ってきます。割合に納得できない場合は、弁護士さんに聞くのと、具体的に「何の事故の形態に当てはめてどのような修正要素を適用したのか?」過失割合の算出方法を詳しく説明しろ!っと言ってみて下さい。

 

完全に被害者で責任もないのに納得できないときは、引き下がらず頑張りましょう。

 

 

過失割合を下げる方法はある?

自分が納得のいくような賠償金を受け取る為には、過失割合を下げる事が重要になります。

 

弁護士に示談交渉を依頼する

被害者が自分で示談交渉をしていると、任意保険会社から不当に高い過失割合を主張されてしまっているケースが多くあります。そんな時に知識が豊富な弁護士に示談依頼すると自分の過失割合を下げやすいのってご存知でしたか?

弁護士が示談交渉をする場合には、過失割合の認定基準を使います。よって、被害者本人が対応しているときに任意保険会社が不当に高い過失割合を主張していたケースでも、弁護士が代理人に就任したら、保険会社はそのような主張ができなくなります。

弁護士は法律的な知識が豊富なので、任意保険会社に何を言われても不当に丸め込まれることはありませんし、むしろ法的知識を駆使して、依頼者にとって最大限有利になるように主張を組み立ててくれます。

私はこの間車を変えたのですが、今任意保険に「弁護士特約」ってのがあるんですね。交通事故に遭って、示談交渉をする時に、300万円くらいが限度で、保険会社が保証してくれるみたいです。私も弁護士特約ってのを付けました。いつ何が起こるかわからないですからね。皆さんも保険の見直しをしてみてください。

弁護士が代理人になっていると、警察記録である実況見分調書等を参照することもできるんです。実況見分調書は事故発生の際に警察が作成している事故状況を示す書類のことで、当事者間で事故態様について争いがある場合などに、重要な証拠となります。過失割合で揉めているケースでは、実況見分調書を見ると、事故の内容が明らかになって自分に有利に働くことがあるんですよ。

被害者本人が自分で実況見分調書を取り寄せることは難しいですが、弁護士であれば、検察庁に照会するなどの方法で実況見分調書の写しを入手できます。このように、弁護士に示談交渉を依頼すると、過失割合を定める際にも重要な証拠となる実況見分調書を入手できるので、被害者が自分の過失割合を減らして有利に示談をすすめることができます。

 

 

自分に有利な交渉を進めていきましょう!

自分がもし交通時の被害に遭ったとき、治療や修理等でかなり忙しくなりますが、一番最後に揉めるのは示談交渉内容です。過失割合に納得できないケースが多々あります。

私も前に車をぶつけられました。なのに半分以上の過失があると保険会社からいわ、完全におかしい話なので、なんとか割合を減らすことに成功しましたが、かなり大変でした。今更ながら、弁護士等に相談すればよかったと後悔してます。

頼むと頼まないじゃほんとに賠償金額が変わってくるので、知識を蓄え、弁護士さんのお力も借りるようにしましょう。

有利に示談交渉を進めていきましょうね!

 

示談が上手くまとまらず、どうしても相手が賠償金を払いそうにない時の対処法⇒交通事故での民事裁判の方法

 

 

交通事故・過失割合について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。

お問い合わせ・診療のご予約はこちらをタップしてお電話下さい

Sponsored Link