pe-sume-ka

70代女性。心臓疾患がある方で、3年前に不整脈からの心房細動を起こし手術。以来ペースメーカーが内蔵されているが、肩こりと背部痛、下肢の冷えがずっと続いています。細見なので、大胸筋部には機械の形と付随する管が浮き出ていて、左腕を下に横向きで寝ると『詰まりそうな感覚』になるそうです。

ペースメーカーが入ってる方は、一見元気そうに見えますが様々な苦悩を抱えています。特に運動時制限、入浴制限。心拍数を上げない様に日々気を付けることが多いのだと教えて頂きました。

診断
機械による胸の突っ張り
左肩鈍痛著名
左背部筋緊張著名、菱形筋膨隆
胸鎖乳突筋部筋緊張あり

治療内容

1、足の冷えが消えないとの訴えがあり、足首の運動をしていたのを思い出し、主訴とは関係ない足首の血流を良くするのから始めました
2、うつ伏せはできないので仰向けのまま大胸筋~胸鎖乳突筋~前鋸筋部を揉捏し、次いで首~肩甲骨間をじっくりと
3、座位になり背部を揉捏で
4、電気治療は禁忌なので、赤外線の温めを

 

来院された当初よりは楽になってるようですが、肩の張り感は残っています。
肩関節を動かそうにも、皮膚の突っ張りで120°以上は挙げれないので軽めに動かしてみる。
この工程を3回繰り返し、いくらかは治ってきています。ペースメーカーの機能上、大動脈弓の上方つまり左肩の突っ張りは一進一退です。今後は心拍数を上げないように、自宅でできる筋肉をほぐす運動が課題です。
心臓さえも回復させる医学の英知は素晴らしいですが、その後の手術箇所・その周りの筋肉、日常生活への復帰となるケアが大切だと身にしみました。