私と同い年のAさんは、先天性小児麻痺による左足痙縮により下垂している状態です。装具などはつけておらず、歩行時に少し傾く程度ですが、左足をかばっているせいで右下肢の突っ張り・筋緊張が常にある状態です。今回は立ち仕事が長時間続き、普段あまり感じない左足まで鈍痛が残っているとのことです。

 

脳性小児麻痺(小児脳性麻痺)とは?

小児麻痺の症状は、わずかにぎこちなさを感じる程度の軽いものから、けいれんによって子供の手や脚がねじれてギプス、松葉づえ、車いすが必要になるほど重いものまで、かなり幅があります。
痙性型、舞踏病アテトーシス型、運動失調型、混合型の4タイプがあります。

 

痙性型は脳性小児麻痺の約70%

筋肉が硬くなって衰弱・萎縮します。両腕と両脚に及ぶ場合(四肢麻痺)、脚に及ぶ場合(対麻痺)、片側の腕あるいは脚だけに及ぶ場合(片麻痺)があります。硬直が及んだ腕や脚は正常に発達せず、硬くて筋力がありません。

 

 

 治療&リハビリ内容

Aさんは、症状としては痙性型・左下肢の衰弱・筋硬直ややあるものの他動で動かすことが可能です。杖もいらず、ご自身で身の回りができるので、少しハードなリハビリをすることに合意しました。

1日目

左下肢をかばっての右下肢の筋緊張を取り除くマッサージ中心
右足で全てをかばっているため、筋緊張が驚くほどあります。

2日目

右下肢マッサージとストレッチを軽く加えてみる
ストレッチもなかなか伸びず、時間をかけて伸ばすことに。

3日目

大腿四頭筋、腓腹筋部の電気治療をハイボルテージに変えてみる

4日目

右下肢がスムーズに動く様になったので、左下肢のリハビリ開始
you tubeで麻痺患者のリハビリを調べましたが、理学療法士の方は結構な強さでガンガン伸ばすのがポイントだと知りました。ちなみに子供の場合はトランポリン療法が有効です。
左足首の硬さは、背屈制限があるほど下垂したままです。これをとことん伸ばすことに。

5日目

下肢全体のストレッチ、開脚をつけ加える
ほとんど開脚が開かないので、これもとことん開くことに

現在

最初硬かった下肢、足首が段々と可動域を広がりを見せていますが、まだ踵が床に着きません。
youtubeの動画で、ヨーロッパの患者さんは6か月で見違えるほど歩行がスムーズになってきたとあったので目標にしています。

Aさんは明るくリハビリにも協力的で、自宅でのストレッチを頑張っています。
同い年はリハビリ中の会話も楽しく、症状について自分が学ぶことが多いです。来年には見違える程の回復を目指し、お互いがストレッチを切磋琢磨しております。

 

脳卒中後のリハビリには、どこを狙って何をすれば良いのか、整骨院でのリハビリは限りがありますが少しでも手助けになれればと思います。理学療法士の様に専門的かつ長時間なリハビリでは無いですが、固まった筋肉、硬直している手・足関節、肩関節をほぐすことは可能です。
病院でのリハビリ退院後からの治療開始となりますので、姿勢のチェックから筋力確認、動作解析をしていきます。理学療法士監督の元、整骨院でできるリハビリプログラムをご紹介します。

脳梗塞・脳出血・脳卒中は漢字が似てるけど何が違うの?

3単語からなる漢字が似てるけど、どういう違いかが迷います。簡単にですが、
脳梗塞=血管が狭くなるor詰まり、脳細胞が壊死する
脳出血=血管が破裂し、血腫が脳内を圧迫する。梗塞よりも重症、開頭手術が必要になる。
脳卒中=脳梗塞・出血をまとめた呼び方。脳機能障害ともいう
どちらも種類があり、Time is Brain時間が勝負と言われています。NO!梗塞.net

病院でのリハビリを終えた方に

リハビリをされた方なら経験したと思いますが、姿勢が正しいか・足の力が入っているか・姿勢を保てるか・装具の着脱動作は合っているか等、全体の確認から始めます。
次に、どのくらい動かせるか・どのくらい力を加えれるか・曲げ伸ばしはどうかと筋力の確認をします。

病院でのリハビリ内容、日常動作、どうやって寝ているのか等も問診します。
現在はデイケアに通っているのか、ご自宅でのリハビリは何をしているのかも重要になってきます。

今後の治療計画をご本人の目標に向かって組み込んでいきます。
どの動きを改善するのか、どのような動作を目標とするのか、お互い擦り合わせて決めていきます。

リハビリの流れ~問診しながら確認を~

挨拶から始まり→足のチェック→足の軽めの触診

座位

膝窩に右手を敷き、伸展してもらう→内転してもらう
手の触診→握ってもらう→上腕も触診
腕の感覚チェック→さする

仰向け

ご自身で真っ直ぐかどうか確認→麻痺側の肩甲骨が浮いていることがあるため
胸骨と肩甲骨チェック→お腹も触る。麻痺側に腹直筋が機能しているかどうか

頭Mの姿勢

肩甲骨の高さチェック
大胸筋を押さえながら、後ろの肩甲骨を回す
★入院時ぼんやりしてたか?記憶があるか?

手Mの姿勢

麻痺側手を私が把持しながら回したり、手首を動かしたり
★入院中料理を作ったか?
手首、肘を固定しながら90°まで伸展
枕を入れる時に頭を上げれるか?どのくらいまで上げれるか?

立って麻痺足のチェック

屈曲位のまま伸ばしたり→蹴ってもらう。どのくらい力が入るのか
床に置いてぶれるか?→踵~土踏まずに力が入っているか
右屈曲位→左膝を曲げれるか?
★おへそに力が入ると難しい
外転してもらうと麻痺側もついていってしまう
麻痺足に力を入れて、健側を開排→動いてる時は左足がぶれない様に
自分が片足座って抑えながら→お尻をあげる→少し指で手伝ってあげる
左手がお腹→右手はお尻にあて、あげてもらう

直立位

左側ぎりぎりに動かしてもらう
左手が落ちそうになりそうな程→座ってもらう←その瞬間を見る

ベッドを高くし、足にイスを入れる

座って背中、お腹を丸めたり伸ばしたり
左手指を伸展したり、回したり
左足を押さえたまま右足を上げてもらう←バンザイ

★家で立っているか?何時間立っているか?
①膝をのせる怖さはないか?
②裸足で家の中を歩いているか?
③サポーターを着けずに歩かせてみて、不安かどうか?
④散歩を一人でしているか?それとも2人か?
⑤Bトイレに行く間は不安定か?←特に夜中
⑥デイサービスに行っているか?
⑦ジムでは何をやっているか?
⑧ヘルパーにはいっているか?

座っている時は

腰を浅く座る→深いと大腿骨が外旋位になってしまう
麻痺側は手を広げて床につけるトレーニング
三角筋~手に神経一本通っているイメージに
肩甲骨が広がってないか?

歩くとき

麻痺側は小さく歩いているか

リリースアクション

右手で手根部を押さえ指屈曲したまま伸展
肘を押さえながら(つまむ)回外→把持しながら

自宅での心得

横になっている時に、背中がどうついているか再確認してもらう→力を抜いて広げる様に寝る
手に力が入りっぱなしだと→曲がったまま硬まる
歩く時は左足を前に出し過ぎないように
普段、自分の力でグー発進→健側手で補助

改善点・リハビリを決める

これらを踏まえ、どこを正しい方向にもっていくかを決めます。
整骨院でのリハビリは限りがありますが、最善な手を打てるように細かなチェックと、動作改善を行います

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