『茶色の湿布と白い湿布はどう違うの?』
『温めるのと冷やすのはどっちが良いの?』

と聞かれることが多々あります。主に

☆整形外科では茶色の湿布
☆整骨院では白い湿布

を出されることが多いですね。

湿布にも色んな種類があり、代表的なものは

①白い厚めのタイプ
②肌色のテープ状のタイプ
③黄色の手作りタイプがあります。

どれも効果は一緒です。
好みがありますが、消炎鎮痛剤は全ての湿布に入っているので、冷却か温めるかで変わることは無いです。成分としては詳細はこちらで確認できます

今までたくさんの方に、色んな湿布を張ってきましたが、一番効果が出た湿布を紹介します。

湿布のメリット3つ

茶色湿布のメリット

①とにかく剥がれない
②どこにでもフィットする
③湿布臭くない

白色湿布のメリット

①痛みが引きやすい
②冷たくスースーして気持ちが良い
③湿布独特の香りがして、治ってる感が味わえる

湿布のデメリット3つ

茶色湿布のデメリット

①治ってる感が味わえない
②貼ってるのを忘れるほど長時間貼りっぱなし
③便利さゆえ、とにかくどこにでも貼ってしまう

白色湿布のデメリット

①カブレやすい
②動くと直ぐに剥がれてしまう
③湿布臭い

茶色湿布検証

臨床上一番大切なことは、患者さんの痛みを取ることです。湿布をご自宅・職場で貼ってもらえれば早期回復に繋がります。ただし使い分けが大事です。ただ闇雲に『痛いから貼る』では逆効果になる場合があります。

茶色の湿布には昔ながらの白湿布を欠点を補う所が多いですが、まず治りません。確かに貼りやすいですし、匂いも臭くなく成分もそれっぽいこと書いてありますが、高齢者の方のご意見で

『痛い時に貼れば少しは良いんだよ』

止まりです。
腰と膝に貼っている方が多くみられますが、整形外科から頂いて何年も貼り続けている方が非常に多いです。全ての整形外科を悪くいうつもりは無いですが、

レントゲン撮って→診察3~5分だけ→電気治療→痛み止めと湿布を処方

この悪魔のルーティンで長年通っても治らない・湿布だけ出されてお仕舞・・・なんてことがザラです。そもそも診断診察が3分~5分って、、、というのは大病院では当たり前ですし、そうしなければ全ての患者を診れないということは頭では解っていますが。さらにモーラステープのカブレ具合の重篤さが強く出てしまいます

結論から言いますと、病院で出された茶色の湿布は効果が期待できません。

白色湿布検証

白色湿布では、受傷(痛くなって)から3日以内には効きます

特に急性の怪我(捻挫・打撲・筋肉痛・ぎっくり腰)には冷却効果が高く、腫れている箇所には有効です。ただし、貼る時間を3時間までとします。

カブレもそうですが、成分が浸透するまで1時間~2時間弱。あとは水分気が蒸発してしまい熱を込めてしまう。よく寝る前に貼って、朝起きたら湿布がデロデロになってた・パリパリになってたことはありませんか?

白湿布の効果はMAX3時間です。1日3回取り換え、3日間が限度です。

そして皮膚が弱い人、喘息、妊娠中~授乳期間の方は貼れません。こうすれば貼ってもOKなどありますが、貼らないのが無難です。

それでも辛く湿布を貼らないとやっていけない方

どうしても辛いという方は、痛い箇所の軽めの体操・ストレッチです。

体操は割愛させてもらいますが、湿布を貼って治そうとする方、貼れないけど治したいという方は『湿布に頼る』ことから脱却するべきです。矛盾しているようですが、湿布だけに依存しないで頂きたい。必ずその痛みを取り除くセルフ治療法や体操があります。

諦めて湿布ばかり貼っていると、皮膚呼吸が阻害されカブレの原因にもなります。まずは自家筋力をほぐすことが大切です。

白色湿布は使える場面が限られていますが、臨床現場では白色の方が戦力になります。今では臭くないものやフローラルな香りがするものまで出てきました。成分効果的にはどのメーカーも大差は無いと思います。〇〇配合など気にせずで大丈夫です。日本製ならどの機関も研究され効果はあります。

湿布は何が一番有効?

患者さんの回復速度を以前の職場で5年ほど比較してみました。

フェイタス!!

整形外科の茶色の湿布より、整骨院で出される白い湿布より、市販薬が一番効くことが解りました。
医療業界の方達は皆複雑な気持ちになってしまいますが、そうです。香取慎吾さんのCMが一番効きます。

慢性的な症状(肩こり・腰痛)なら一回貼ると次の日の痛みの変化が一番出ました優れものです。急性期はやはり白色湿布ですが、デメリット部分も考慮すると負けてしまいます。

まとめ

①整形外科での茶色湿布は効果薄
②白色湿布は痛めてから3日間だけ有効
③市販薬のフェイタスが最も効果的

湿布について分からないことや、疑問に思ったことがあればお気軽にメッセ―ジ・お電話ご相談下さい。