白鳥のように美しくお踊る「バレエ」を見たことはありますか?私は未だ拝見していないですが、最後には泣き崩れるくらい感動するそうです。

バレエといえば、つま先をピンッとたてて、ちょこちょこ歩くシーンが頭に浮かびますよね。自分もできるかどうか試してみましたが、一瞬できてもすぐバランスを崩してしまう。ずーとあの動きをするバレエダンサーを強者です!

バレエ映画もたくさんあり、「ブラックスワン」という映画はご存知ですか?スターウォーズに出演した「ナタリーポートマン」が主演を務めた作品です。

バレエの美しさと少しブラックなバレエが混合した素晴らしい映画でした!皆さんも一度ご覧になっては?

そもそもバレエってなんなの?

男性は中々お目にかかることは無いんでが、日本でバレエを習っている数は

40万人!

バレエ教室は約4630(教室の数にびっくり!)

バレエコンクールは100大会もあるんです!

バレエ人口の中心は、日本・韓国・中国とアジアが占めているうだそう。1973年から始まっているローザンヌバレエ国際コンクールでは毎年のように入賞者を輩出しているんですよ!

今年は6位に「中村淳之介」選手が入賞。国際コンクールで入賞できる事は本当にすごい事なんですよ!ビデオ審査等の厳しい基準を乗り越えた選手が集まりますから。

少し長いですが、今年の大会動画をどうぞ!

争うだけでなく、若い選手がもっと成長する様な趣旨で開かれているこちらの大会は素晴らしいですね!

バレエの始まりは?ルーツを探る!

バレエは、歌詞・台詞を伴わないものです。ひたすら鳥の様に舞います!元は、オペラから始まりました。オペラ歌手の歌声に乗せて踊っていたのです。オペラは物語性をもち舞踊劇で感動を呼び、最後にはスタンディングオベーションです!

基本的にいえば、劇のセリフを踊りや身振りで代用したものです。そういう意味ではパントマイムと親戚関係にあるともいえます。しかしパントマイムが純粋に身振りに集中しているのに対して、バレエでは音楽が重要な要素であり、合わせて舞台・照明・効果などもあわせた総合芸術結晶なんですね。

バレエのルーツは古代ギリシャ時代の無言劇(シャレード)まで辿る考え方も。通常中世イタリアの貴族の館で行われていた舞踏会が起源であるとされています。

その後、フランス宮廷文化が栄えるのに連れて盛んになり、特に「太陽王」といわれたルイ14世は自らもバレエを踊り、1661年王立アカデミーを創設。まもなく建築されたパリ・オペラ座を舞台にして、数々のバレエが演じられました。「太陽王」という名前は元々、ルイ14世が劇の中で太陽の役を踊っていたからである、という説も。

ルイ14世の時代の踊り手の主体は貴族たちで、廷臣たちや貴婦人達が、豪華な衣装をつけてバレエを踊っていました。

ルイ14世がやがて年齢的なものから踊りを引退すると、その後は次第に職業舞踏家たちが出現。当初は男性の舞踏家ばかりで、女性ダンサーがいなかったため、男性の舞踏家が仮面を付けて踊ったりしていた時期も。まもなく女性の職業舞踏家たちが活躍しストーリーのある物語構成で踊りが進行していくという「バレエ・ダクシオン」の時代が到来します。(バレエの歴史参照)

バレエって何種類かの踊り方があるの?

真っ白のレオタードを着てトゥーシューズを履き、クラシックの音楽に合わせて踊ります。トゥーシューズを履いて踊るのが基本となるバレエですが、踊り方にも種類があるんです。メジャーとなるバレエは

①ロマンティックバレー

フランス革命後に生まれた現代のバレエの起源となっている。妖精や悪魔が登場し、幻想的な物語を表現。ダンサーは「ロマンティックチュチュ」といものを着て踊る

②クラシックバレエ

フランスから伝わったバレエがロシアが独自に生み出した踊りです。踊りで物語を表現するのがメインだったロマンティックバレエよりも、ジャンプ・回転の等の技術が重視されています。物語の内容とマッチしてないダンスも取り入れられるのが「クラシックバレエ」です。

③モダンバレエ

技術を重視するクラシック・バレエは、衣装や音楽、踊りなどが制限されるようになった為、それに対抗して自由に表現するモダン・バレエが誕生しました。「モダンバレエ」はトゥーシューズを履かず好きな衣装を着て、新しいステップを取り入れている。

私がバレエをオススメする最大のメリット

3つ以外にも種類はありますが、バレエはお子さんから高齢者の方まで年齢問わず楽しめるダンスです。

「子供にそろそろバレエを習わせたい!」
「子供の姿勢が良くなるのは?」
「楽しく子供ができる踊りはないか?」 等

幼稚園、小学生になると周りの子達は何か習い事を始めますね。
様々な習い事の中で骨格にアプローチできる種目なんです。

バレエのお薦めする最大の理由は、姿勢が良くなる!!です。
高校生くらいになると独特の雰囲気&姿勢になっている子がいませんでしたか?スッと背筋がまっすぐで常に美しい姿勢になっている。側弯症の対策&予防にもなると学術的にも証明されています。もしもお子様が側弯症にお悩みの方は、厳しい練習もありますが、5~9カ月で改善されます。

釜利谷にも『八橋ダンススタジオ』さんがあり、金沢区にはたくさん教室はあるみたいです。近場だと、六浦や能見台通りにあります!是非体験してみて下さい!

骨の成長を考慮しながらダンスを始めてみては?

ダンサーにとって足は大切。生まれて2・3年の間は発達と変化を続け、骨ができてくることを骨化といいます。骨化には女子で10年、男子で12年かかるんです。

「成人した頃には骨化は完了してるよっ!」と思われがちですが、完了しない骨もいくつかあり、最後に骨化が終わるのが種子骨・第五中足骨の底部です。踵骨は女の子で6才、男の子で9才までは未完成です。

人間の下肢(足の全てを含む)の発達と、ダンストレーニングでの下肢の影響について考えていきます!

✔ちょっと豆知識

の2つの漢字がありますが違いがあるのはご存知でしょうか?
は『足首から下は『股関節~足先』を指します。書く時に間違えない様にしましょう!

人間の下肢の発達って?

ダンスは若い成長する身体とその骨化点に大きな刺激を与えるのです。ダンストレーニングでは、下肢の発達や膝のポジションにも影響を与えます。

生まれた時は、膝の間に空間がある(内反膝)赤ちゃんは足を伸ばしませんよね。
膝を90℃くらいに曲げています。
いわゆるО脚です

①1歳半~3歳まで

脚はまっすぐに

②3歳から6歳の間

膝を閉じて逆のX脚に(外反膝)

③6歳から7歳までの間

再び真っ直ぐになる

思春期から18歳まで起こり、膝はまたX脚に戻り大人になって真っ直ぐに変形していくんですね。

バレエの下肢の影響は?脚が綺麗になるって本当?

ダンスには子供の骨格の成長に合わせ子供の為のダンスレッスン又はキッズコース等があります。まだ骨・筋肉が発達段階なので怪我をしがちの為、怪我防止のためにも徹底したスケジュールの下行われています。

子供の為のバレエレッスンは、あるきまったガイドラインに沿って行われます。一番大切なのは…..

裸足で踊る!

バレエの為に作られた靴を履くか素足でレッスンを受ける事が扁平足になりにくくなります。
ちなみに大人でもパンプスなどがありますね。外反母趾に効果的です。

ダンスシューズってどんな物がいいの?

ダンスシューズは常に足にフィットする物でなければなりません。

「そのうちまた足のサイズが大きくなるだろうから、余裕を持って大きめのを買おう」 等

大きすぎる靴を履くと正しく足を使う事ができませんし怪我をしやすくなります。
大き過ぎず小さ過ぎず、ご自身に一番フィットする靴を履くことが一番です。

ダンスを行う前は準備運動から!

怪我の危険性を少なくするために、レッスン前は必ず準備運動をしましょう。これはどの競技も一緒のことですね!怠ると怪我をしちゃいます。

準備運動=ストレッチング・柔軟運動です。

色々な準備運動がありますが、ご参考に!柔軟・ストレッチがしっかり詰まっていた動画です。

小さいお子さんには、正しい姿勢をしっかり学ばせるべし

小さい頃から間違ったやり方で過ごしてしまうと、それが癖となり中々修正不可能に。そうならない為に小さい頃から正しいやり方で覚えましょう。

①身体の動かし方
②身体の姿勢
③身体の位置
④バランスのとり方 等

ダンスで重要な要素を教えます。
「バーレッスン」と呼ばれますが、よく壁についている手すりみたいなのを使って行うレッスンです。バーレッスンで、正しい姿勢・バランス等を鏡を見ながら鍛えます。

(緑間バレースタジオさん参照)

バーレッスンが終わったら、フロアでウォーキング・ランニング・ジャンピング等。
レッスン後は必ずクールダウンで終わって下さいね。
疲れて興奮状態の身体を落ち着かせましょう。

子供を怪我から守る!正しい脚の使い方を教える

基本的な動作で注意しなければならない事があります。

ダンサーズライフサポートドットコムさん参照

かま足と逆かま足の2つ。
子供達にはかま足にならないよう指導しなければなりません。一番怪我に繋がる足の使い方です。一番左の真っ直ぐに足を伸ばすようしっかり見てあげましょう。

間違った練習を繰り返していると、正常な足のアライメント(骨と骨が重力に対してバランスよく組み合わさって並んでいる事)を崩し、損傷をきたすことに。

子供達を怪我から守るためには、ダンサーにとって膝が極めて重要な役割を果たすことをしつこく言う必要があります!

①膝は身体の体重を支える台である。
②足にかかる重力を上に伝える役目をしている。 等

かなり重要ですが、コーチングを繰り返すことで子供自身が理解する日には身体に染みついて怪我予防となります。

ダンスを行っている子達が大切にしなければならない事!

ダンスは楽しい競技です!ですが、覚えていてほしいのが「未熟な身体へ大きな負担も一緒に掛けている」ことです。未来のスターになれるよう、小さい時に大きな怪我をしてほしくありません!ですがそのくらいの負担はかかっていることを忘れないでください。

①正しい姿勢
②膝を真っ直ぐに正しく伸ばす 等

強い足首と足を作る事も大切です。発達途中に過度の筋トレはお勧めしませんが、多少の筋トレは大丈夫です。良い姿勢を作る為には、腹筋も大事ですね。

自分の身体を大事にする!

そのためにはどうするべきか?をよく考えて踊りまくって下さい。ダンサーが受けるトレーニングの中には、トラブル(怪我)に繋がるものが沢山あり、ダンスの種類によって、筋肉・身体の部位の使い方が異なります。

バレエダンサーは特殊な力をつけるために身体を鍛えますが、素足で踊るモダンダンサーとは全く異なった力です。同様に、バレエダンサーやモダンダンサーは低い底の靴を履くので、ジャズ・タップのダンサーとは異なるトレーニングを受けています。多くの問題や身体に加わるストレスの部分が違ってくるんです。最良の手段は….

肉体的なコンディションを最高のレベルに維持すること!

色々なトラブルに対応出来る様にいつでもコンディションは整えておくべきです!最高なコンディションを維持するためにはどうするべきか?を考えていきましょう!

怪我を防ぐためにどうコンディションを整える

ダンスにも沢山の種類がある中で、カテゴリーが変わった時に身体への負担を少しでも軽減させるためにはどうするべきか?身体に無理をかけたくなければ「基礎体力」をつけ、少しでも体力があれば身体への負担を軽減できます。

運動前でなくても、ストレッチ・柔軟体操をする事はすごく効果的です。アスリートは一日のトレーニングを決まってやりますが、その中に必ず柔軟体操が取り入られています。

怪我を防ぐためには、毎日少しのトレーニングでも継続させること!お家でも身体をマッサージしたり、ストレッチしたり、身体の事を親身になって考える事が一番大切です!

ダンサーの足の健康の為に、正しいシューズを履こう!

※正しいとは、一番自分にフィットしているもの。
靴がしっかり機能を果たす為には、足にフィットしていなければなりません。

「合っているサイズがなくて、少し大きめのサイズか少し小さめのサイズで迷っちゃう」

そんな時は、少し大きい方にしましょう。大きすぎるのはダメです。靴の中で足が自由に動かなければOK!
靴を合わせる時は、「立っている時」「座っている時」と比べて下さい。

測定する時は主に3か所に注意

①踵から親指の付け根までの長さ
②踵から前足部の一番広い所にある触るとボコッと跳びてている(母指の付け根)までの長さ
③前足部の一番広い部分の長さ

踵が緩いと水疱ができたり、過度の動きによって腱を痛めることが。余裕があれば、オーダーメイドで作るのも良いですね。

バレエシューズはピッタリ合うものが好ましく、つま先に隙間が無く、甲の部分がずれないように伸縮性がある物が適当です。

トゥーシューズを買うときは良いブランドの物にしましょう。品質が安いのとかなり違うので、足への負担も変わってきます。柔らかいバレエシューズは、レザー(皮)・カンヴァス(布)・ストレッチ・サテンでできています。買うときには品質も一緒に店員さんと相談してみましょう。

シューズを合わせる時のポイント!

α 大きすぎてませんか?

①通し紐の結び目と足の間に隙間がありませんか?
②踵からシューズが脱げやすくないですか?
④足が前に滑りませんか?
⑤足がシューズの中で自由に動きませんか?

β 小さすぎませんか?

①シューズの中で足の指が押されたり曲がったり痛かったりしませんか?
②足の指が当たりませんか? 等

丁度良いサイズを時間を掛けても探して下さい!

痛くも無く・滑らず・脱げやすくも無く・丁度ピッタリ
理想的なシューズを履きましょう!

シューズが合ってないとどんな怪我をしてしまうの?

シューズが合っていないと親指を痛める場合があります。痛む所は親指の爪の下部分。爪は黒ずんで爪全体が剥がれ落ちることも。

バレエでは、鳥の様チョコチョコつま先を立てて踊る場面があり、!その時にシューズに隙間があると正しいつま先立ちでは無くなってしまうんです。

よくあるのが、「IP関節」(指節間関節)で曲げている事。

関節
親指を底屈刷る時に爪に大きな力と体重がかかり、爪の黒ずみに繋がるのです。
「ダンサーズトウ」と呼ばれます。

ストレス・怪我をしないために、常日頃身体の事を考える事と、正しいシューズを履くことを忘れないでくださいね!